フルサイズとかFXフォーマットについて、今までの流れを見て思うことがある。
断言する。
フルサイズは、かつての4チャンネルステレオと同じ運命となると。
念のため4チャンネルステレオを知らない人のために簡単に説明する。
左右2台のスピーカーから音を出すステレオが普及した後に、
その発展形として4台のスピーカーから音を出す4チャンネルステレオが出た。
これを、従来の2チャンネルステレオの次の大型商品としてメーカー各社はしのぎを削った。
そのため、我先にと独自規格商品を出すことに精一杯で、規格が全く統一されなかった。
そもそもスピーカーの配置や(注1)、録音・再生方式(注2)等が異なり、互換性のない規格が乱立した。
注1:前-後の台数で見ても、4-0、3-1、2-2等がある。
注2:まずディスクリート方式とマトリクス方式がある。
前者はビクターのCD方式とコロムビアのUD方式等があった。
後者は、QS、QX、QM、MA、AFD、QM-4、SFCS、SQ等、多数の互換性のない方式が乱立した。
結局、主流となる見込みのマトリクス方式は、最終的にサンスイベースのRM方式と、
ソニーSQ方式の2つに集約されたものの、ユーザーはとっくに見放しており、時既に遅しであった。
そのため、4チャンネルはオーディオでは完全に消滅し、4チャンネルという用語は永久禁止となってしまった。
なお今では、VA(動画の音声部分)のサラウンド効果として5.1チャンネル等に形を変えて生き残っているが、
いわゆるピュアオーディオの世界では完全消滅した。
<以上はオーディオ評論家の故長岡鉄男氏の「長岡鉄男の日本オーディオ史」(音楽之友社)をベースに私が解釈したものである。>
この原因として、規格乱立は大きな要因であるが、一番重要なのは、
4チャンネルの効果が従来の2チャンネルとあまり変わらなかったことだと私は思う。
ユーザーはとっくにメーカーの誇大広告を見抜いていたわけだ。
さてこの歴史的事実をカメラに当てはめて類推すると、次のような結論となる。
フルサイズは圧倒的高画質と言われていたものの、実際出て見てもそうではなかった。
つまり、その効果は極めて限定的であった。
それに多くのユーザーが気づけば、フルサイズ(FX)は早晩ユーザーにそっぽを向かれ消滅するだろう。
唯一生き残るとすれば動画用途、つまり巨大なボケ効果用の映像機器(ビデオ)として生き残るだけであろう。
まさしく、フルサイズの運命は、4チャンネルと一緒・・・かも。
断言する。
フルサイズは、かつての4チャンネルステレオと同じ運命となると。
念のため4チャンネルステレオを知らない人のために簡単に説明する。
左右2台のスピーカーから音を出すステレオが普及した後に、
その発展形として4台のスピーカーから音を出す4チャンネルステレオが出た。
これを、従来の2チャンネルステレオの次の大型商品としてメーカー各社はしのぎを削った。
そのため、我先にと独自規格商品を出すことに精一杯で、規格が全く統一されなかった。
そもそもスピーカーの配置や(注1)、録音・再生方式(注2)等が異なり、互換性のない規格が乱立した。
注1:前-後の台数で見ても、4-0、3-1、2-2等がある。
注2:まずディスクリート方式とマトリクス方式がある。
前者はビクターのCD方式とコロムビアのUD方式等があった。
後者は、QS、QX、QM、MA、AFD、QM-4、SFCS、SQ等、多数の互換性のない方式が乱立した。
結局、主流となる見込みのマトリクス方式は、最終的にサンスイベースのRM方式と、
ソニーSQ方式の2つに集約されたものの、ユーザーはとっくに見放しており、時既に遅しであった。
そのため、4チャンネルはオーディオでは完全に消滅し、4チャンネルという用語は永久禁止となってしまった。
なお今では、VA(動画の音声部分)のサラウンド効果として5.1チャンネル等に形を変えて生き残っているが、
いわゆるピュアオーディオの世界では完全消滅した。
<以上はオーディオ評論家の故長岡鉄男氏の「長岡鉄男の日本オーディオ史」(音楽之友社)をベースに私が解釈したものである。>
この原因として、規格乱立は大きな要因であるが、一番重要なのは、
4チャンネルの効果が従来の2チャンネルとあまり変わらなかったことだと私は思う。
ユーザーはとっくにメーカーの誇大広告を見抜いていたわけだ。
さてこの歴史的事実をカメラに当てはめて類推すると、次のような結論となる。
フルサイズは圧倒的高画質と言われていたものの、実際出て見てもそうではなかった。
つまり、その効果は極めて限定的であった。
それに多くのユーザーが気づけば、フルサイズ(FX)は早晩ユーザーにそっぽを向かれ消滅するだろう。
唯一生き残るとすれば動画用途、つまり巨大なボケ効果用の映像機器(ビデオ)として生き残るだけであろう。
まさしく、フルサイズの運命は、4チャンネルと一緒・・・かも。