とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「ミステリと言う勿れ」(ネタバレ注意)

2023-09-16 23:59:00 | 映画
フジテレビの月9ドラマからの映画化。
テレビ放送は観ていないものの、予告編が面白そうだったので、鑑賞。

菅田将暉が演じる主人公の大学生、久能整は、空気を読まずに、言いにくいこともしゃべりまくるというキャラクター。
これは、「映画を早送りで観る人たち」(稲田豊史著、光文社)で論じられている、なんでもセリフで説明して欲しい、最近の視聴者に向けたドラマの作り方だろう。
思ったことを口にせずにいられないキャラクター設定で、セリフの多さが不自然にならないという発明だ。

天然パーマが事件の鍵を握っているという斬新な展開は面白かった。
一族の相続に絡んで発生する殺人事件の裏に隠されたおどろおどろしい話は、なかなかの創作だが、最後は意外とあっさりした結末だった。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:ミステリと言う勿れ
製作年:2023年
製作国:日本
配給:東宝
監督:松山博昭
主演:菅田将暉
他出演者:松下洸平、町田啓太、原菜乃華、萩原利久、鈴木保奈美、滝藤賢一、でんでん、野間口徹、松坂慶子、松嶋菜々子、永山瑛太、角野卓三、段田安則、柴咲コウ
上映時間:129分


「春に散る」(ネタバレ注意)

2023-09-10 16:30:00 | 映画
佐藤浩市と横浜流星のぶつかり合いに感動した。
ボクシングシーンにリアリティは求めていないが、ストイックに鍛え上げることで役者が役と一体化することでの感動がある。
人生100年と言われる時代に、命を削って、生き急ぐ意味は何なのか。

齢をとれば、人生のチャンスはそう多くないことがわかる。
一方で、致命的なダメージでなければ、試練を糧にすることで、再起のチャンスがあることも知っている。

スポーツや芸能は、直接的に人々の暮らしに必要な物資を生み出したりするわけではないが、人々に勇気と感動を与える存在だ。
高い目標に向かって努力する姿が貴いのであって、結果はそれほど重要でなかったりもする。

この作品を観て、「生きる」ことの意味は潜在的なものも含めて、自分のできることをやり切ることなのかなと感じた。

映画的なドラマティックな展開もよいが、失明するリスクを避けて、試合を辞退することも正解だと思うし、最後は自分の決断だ。
それはそれで、別の人生の可能性があったかもしれない。
それでも、大きな覚悟を背負って闘う姿に人は感動するものだし、そこまでしても周りの人々はすぐ忘れるのも現実だ。
もしかすると過去の栄光に囚われて、目の前の現実を直視できないこともあるかもしれない。

佐藤浩市が演じる仁一の台詞で、「年寄りは滅茶苦茶なんだよ」というのが、人生の複雑さを表していたと思う。
理想的な死に方は、こういうことというのも見せてもらった。

点数は、10点(10点満点)。

タイトル:春に散る
製作年:2023年
製作国:日本
配給:ギャガ
監督:瀬々敬久
主演:佐藤浩市、横浜流星
他出演者:橋本環奈、坂東龍汰、松浦慎一郎、尚玄、奥野瑛太、坂井真紀、小澤征悦、片岡鶴太郎、哀川翔、山口智子、窪田正孝
上映時間:133分


広島 vs 中日(マツダスタジアム 2023/9/3)本拠地参戦も打線が奮わず完封負け

2023-09-03 23:59:00 | 野球観戦
二度目のマツダスタジアムでの観戦。
13時半の試合開始だったが、日差しがきつく、熱射病で倒れている人も何人かいた。
カープの先発投手は九里。中日は柳。





1回表の中日の攻撃。
先頭の大島にセンター前ヒットを許したが、岡林をショートゴロ併殺で一安心したところで、四球、ヒット、四球で満塁のピンチ。
宇佐美を空振り三振で、何とか無失点。

1回裏のカープの攻撃。
一死から野間がセンター前ヒットで出塁。
小園のセカンドゴロで2塁に進んだが、松山はセカンドフライで先制点を逃す。

3回表の中日の攻撃。
大島がファーストへの内野安打で出塁し、岡林が送りバントで、一死2塁のピンチ。
カリステのサードゴロをデビッドソンが一塁へ悪送球。
ボールが記者席に飛び込んで、3塁走者はワンベース進塁で本塁生還し先制点を献上。0-1。
ビシエドは死球で、一死1塁2塁のピンチも、細川をサードゴロ併殺で、踏み止まった。

4回表の中日の攻撃。
一死から石川昂弥がライトオーバーのツーベースで出塁。
石垣は三振のあと、柳がレフト前ヒット。
レフトの堂林からの好返球で、石川昂弥は本塁タッチアウト。

4回裏のカープの攻撃。
一死から小園がライト線へのツーベースで出塁。
松山のファーストゴロで3塁へ進んだが、デビッドソンは空振り三振で無得点。

6回表の中日の攻撃。
カープは九里から大道へ投手交代。
宇佐美にレフト前ヒット、石川昂弥にライトへのツーベースを打たれ、無死2塁3塁のピンチ。
石垣キャッチャーゴロ、柳セカンドゴロ、大島四球で、二死満塁。
岡林をセンターフライで無失点。

6回裏のカープの攻撃。
二死から野間四球、小園は泳ぎながらもセンター前ヒットを放ったが、松山凡退で得点ならず。

7回表の中日の攻撃。
カープは矢崎が登板。
三者凡退でいい流れで攻撃につなげる。

7回裏のカープの攻撃。
先頭のデビッドソンがレフト線へのツーベースで出塁し、堂林が送りバントで、一死3塁の同点のチャンス。
中日は柳からフェリスへ投手交代。
會澤の代打で坂倉が登場も、あえなく空振り三振。
続く末包も見逃し三振で、得点ならず。

8回表の中日の攻撃。
カープは島内が登板。
先頭の宇佐美、石川が連続ヒットのあと、石垣が送りバントで、一死2塁3塁のピンチ。
代打の後藤に一塁線を破るタイムリーツーベースを打たれる。0-3。
チャンスを逃したあとだけに厳しいマウンドだったが粘れず。

8回裏のカープの攻撃。
中日は松山が登板。
一死から菊池がサードへの内野安打で出塁。
ヘッドスライディングで勝利への執念を見せるも、野間、小園が凡退で得点ならず。

9回表の中日の攻撃。
カープは中崎が登板。
二死から細川に四球を与えたが、高橋周平から三振を奪い、攻撃陣に託す。

9回裏のカープの攻撃。
中日はマルティネスが登板。
二死から堂林がライト前ヒットで出塁も、坂倉が空振り三振で試合終了。

カープ投手陣は粘ったものの、中日投手陣に要所を抑えられ無得点。
主力選手の故障で、攻撃力が落ちていることは否めない。
活きのいい若鯉の活躍に期待したいが、最後まで一戦一戦を全力で戦うだけだ。

しかし、酷暑のデーゲームの観戦はしんどかった。
東京よりも広島の方が昼間の日差しが強いように感じた。
ドーム球場が本拠地でなく、西日本のチームである阪神、広島が上位にいるのは、猛暑の中で戦っていることもあるのだろうか。





むすびむさし つくねと若鶏むすび

福山城博物館

2023-09-02 23:59:00 | 博物館
福山城博物館を見学。

天守閣の改修工事中に訪れたが、完成したので、再訪問。


場内は博物館になっており、映像と展示品で、福山城と福山の街の歴史を知ることができる。
福山藩の初代藩主で福山城を築城した水野勝成と、幕末に老中として活躍した阿部正弘にまつわる逸話が面白い。
企画展として、「まといの色々 -武家のオートクチュール-」で武家の衣装を実物で見れたのもよかった。

「一番槍レース」や「火縄銃体験」といったアトラクションもあり、グループで行けば、盛り上がるだろう。

最上階からの眺めもよく、福山の街が一望できる。

南西側


北側


一番の見どころは、「天守北側鉄板張り」だ。
堀がなかった北側の防御力を強化するためのものだったとされている。


新幹線から見えない逆側の壁なので、わざわざ見に行かないといけないのも、価値があるかも。