とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

モネ展 (東京都美術館)

2015-12-13 19:12:21 | 美術館
東京都美術館にて「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」を鑑賞。

モネは若い頃、カリカチュアを描いていたが、ウジェーヌ・ブーダンから屋外で絵を描くことを教えられ、風景画に目覚めたというくだりは知らなかった。
最晩年の作品に赤やオレンジを使った荒々しい作風のものがあり、生への格闘の跡が感じられる。

画家にとって長生きすることは、自らの評価が定まり、金銭的に報われる可能性が高まることを意味する。
裕福になったときにモネは自らの絵のモチーフを庭として作り上げ、それを描くことで、画家として進化を続けた。

「絵を描くこと」を自らの存在意義として受け容れ、全うすること。そこに迷いはなかったであろうことを作品が表している。


「海難1890」 (ねたばれ注意)

2015-12-13 17:37:48 | 映画
日本とトルコの友好に寄与する作品であることは間違いない。
冒頭にエルドアン大統領のメッセージがあり、少し驚いた。

トルコはロシアとの緊張関係が高まっており、国際的な支援を必要としている。
トルコでも多くの日本人が今も働いているのだろう。
仮にトルコで何かあって、日本人が巻き込まれた場合、日本は助けにいけるのだろうか。

憲法九条に囚われて、目の前の危機へ思考停止する日本(過去の日本であって欲しい)に対する批判もあったと感じた。
新しく安全保障関連法ができて、紛争地への自衛隊の派遣が法律上できないということはなくなるのだと思うが、
多くの国で多くの日本人が活躍することが世界の発展につながればよいと改めて感じた。
国も自衛隊もそのためのインフラとして存在しているはずである。

点数は、8点(10点満点)。

タイトル:海難1890
製作年:2015年
製作国:日本、トルコ
配給:東映
監督:田中光敏
主演:内野聖陽
他出演者:Kenan Ece、忽那汐里、Alican Yucesoy、夏川結衣、永島敏行、竹中直人、笹野高史
上映時間:132分


「黄金のアデーレ 名画の帰還」 (ねたばれ注意)

2015-12-02 01:02:46 | 映画
映画の日で、画が綺麗そうなので観ることにした。

主人公マリア・アルトマン役のヘレン・ミレンの演技が何とも毅然としており惹きつけられた。

1枚の絵を巡る人間模様が繰り広げられる訳だが、国を相手に裁判を起こすだけの背景が、
金銭絡みの泥臭い部分を含めて、丁寧に描かれておりよかった。
やや、政治色があったことは否めないが、欧米では受け入れられるのだろう。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:黄金のアデーレ 名画の帰還
製作年:2015年
製作国:アメリカ、イギリス
配給:ギャガ
監督:Simon Curtis
主演:Helen Mirren
他出演者:Ryan Reynolds、Daniel Bruhl、Katie Holmes
上映時間:109分