とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「アルキメデスの大戦」(ねたばれ注意)

2019-08-11 23:59:00 | 映画
思ったよりも深い作品で、考えることが多かった。

徹底的に負けないと戦争はやめれなかったのかということ。
山本五十六はじめ、日米で戦争が起こったら勝ち目はないとわかっていて、なぜ小さい確率に賭けたのかということ。

負けを認めたときの責任を誰も取りたくなかった、あるいは取れなかったということではないだろうか。
その表裏一体として、小さい確率に突破口を求めざるを得なくなったことの必然の結果が、多くの悲劇を招いたのだ。

悪い組織の例として、第二次世界大戦時の日本軍が取り上げられることが多いが、今でもよくあることに思える。

田中泯演じる、平山造船中将の発言のようなことを議論する場を持てる組織が強いのだろうと思えた。

ただ、戦艦大和の沈没では戦争は終わらず、広島、長崎の原爆投下で戦争が終わったと捉えるのだとすれば、
やはり、戦艦大和は作るべきではなかったのかもしれない。

菅田将暉は出演する作品のチョイスがいい。

点数は、9点(10点満点)。

タイトル:アルキメデスの大戦
製作年:2019年
製作国:日本
配給:東宝
監督:山崎貴
主演:菅田将暉
他出演者:柄本佑、浜辺美波、笑福亭鶴瓶、小林克也、小日向文世、國村隼、橋爪功、田中泯、舘ひろし
上映時間:130分


最新の画像もっと見る

コメントを投稿