とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

「スティーブ・ジョブズ」 (ねたばれ注意)

2016-02-13 19:57:59 | 映画
この作品を観ての率直な感想は、スティーブ・ジョブズは偉大ではない、むしろクズとして描かれている。
多くの人が知っている彼の事業の成功の裏にあった苦悩や葛藤にスポットを当てることで彼の非凡さがより引き立つのである。

日本人だから違和感を感じるのかもしれないが、元恋人を罵倒したり、社内の融和を一切無視できる自己肯定の源は何だったのだろう。
ジョブズが孤児で、自分しか頼るものがない境遇だったことを仄めかすシーンはあるが、それだけではないはずだ。

世間的な評価は、パッションとインスピレーションの人であるが、表面的な現象に惑わされない精神力と洞察力がずば抜けていたのだろう。
つまり、MacintoshやNeXT Cubeでの失敗は、その後のiMacやiPhoneの成功に向けての準備であったかのようだ。

ケイト・ウィンスレットが演じるジョアンナの役割が大きく描かれている。
天才と世間をつなぐ接着剤のような役割だ。
天才は単品では存在しえないこと、彼女の功績が現実として大きかったことへのリスペクトが感じられた。

点数は、7点(10点満点)。

タイトル:スティーブ・ジョブズ
製作年:2015年
製作国:アメリカ
配給:東宝東和
監督:Danny Boyle
主演:Michael Fassbender
他出演者:Kate Winslet、Seth Rogen、Jeff Daniels
上映時間:122分


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