とりビーな毎日

中年おやじの映画鑑賞メインの趣味の記録です

ピエール・ボナール展(国立新美術館)

2018-09-27 23:59:00 | 美術館
「オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展」を国立新美術館にて鑑賞。

ピエール・ボナールは、1867年生まれ、1947年没。
だいたい明治維新から第二次世界大戦終了までの間を生きた人である。
フランスのブルジョアの生まれだから、お金には困っていなかったのだろう。

ゴッホの絵のようなぎらぎらしたところはない。
ただし、日本の浮世絵を取り入れてみたり、新しいことへの冒険心は強かったみたいだ。

作品は何か捉えどころのない感じで、明るい色の作品でも何となく哀しい印象を受けた。
撮影した写真を見て感じたが、作っていない感じが出ていて、何気ない瞬間を切り取ること、
そこに滲み出る真実を表現しようとしたのかもしれない。

描いているのが、日常だったり、風景だったり、自分の周りの人や自然への愛着が大きかったのだろう。




荒木飛呂彦原画展(国立新美術館)

2018-09-27 23:30:00 | 美術館
「荒木飛呂彦原画展 JOJO -冒険の波紋-」を国立新美術館にて鑑賞。

「ジョジョの奇妙な冒険」は連載開始時に少年ジャンプで読んでいたが、正直、面白さがわからなかった。
面白いと思い始めたのは、大学生ぐらいからだろうか。
人間のダークな部分であったり、闘いの駆け引きが、ツボにはまる快感があるというか、そんな面白さだ。

主人公でも死んでしまうことが斬新で、死にも意味があることが感動ポイントの一つだ。
主役のJOJOが代替わりして、時間と場所を変えることで、物語のテイストが少し変わり、
長く続くことで、キャラクターが増え、地層のように、物語が厚みを増してきている。

絵は写真では伝わりづらいが、細部の濃淡まで緻密に描かれており、キャラクターに生き生きとした存在感を与えている。
まとまった時間があれば、漫画を読み直してみたいが、無理だろうなあ。