DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

バチカン、ピウス12世関連資料研究者に公開

2020-03-04 16:13:22 | WW1&2

去年から言われていたことですが、バチカンが、第二次世界大戦中の法王であったピウス12世関連資料研究者に公開した模様。

Vatican Allows Scholars Access To Archives Of Pope Pius XII

https://www.npr.org/2020/03/02/811133664/vatican-allows-scholars-access-to-archives-of-pope-pius-xii

この件に関しては、ユダヤ人虐殺を見過ごしたファシスト側についてたピウス12世と長い間言われてた件がどうなのか、に勢いハイライトがあたるけど、この人の在職期間は1939年から1958年までなので、冷戦にもかかってる。

そういうことから、アメリカ公共放送(NPR)のこのマトメはいい感じ。

バチカン、ナチのドイツ、ファシストのイタリー、そして冷戦におけるバチカンの役割について光があたるだろう、と

Now that the Vatican has opened the archives, scholars hope the documents will shed light on ties among the Vatican, Nazi Germany and fascist Italy — and on the Vatican's role in the Cold War.

 

ここらへんは、再々書いている通り、ロシアがソビエトが持ってた資料をがんがん出してきてることと同期するんでしょう。

また、アメリカはなんのかんのと様々な資料を公開していて、2015年には冷戦期のアメリカの対ウクライナの行動に関する資料をかなりガサっと出てきていた。

今後の研究者は、冷戦時代につくったインチキな話じゃない話を語らねばならないってことですね。

 

さらに、こんな記事が。

ソ連兵の捕虜に関する資料をドイツがロシアに提供へ

ドイツ政府は2020年4月、大祖国戦争期にナチス・ドイツの捕虜となったソ連兵に関する資料をロシア側に提供する。モスクワのドイツ大使館が明らかにした。

https://jp.sputniknews.com/world/202003047240814/

 

ドイツは、ナチ後継国ドイツを止めたがっているんでしょうか。自力では「ホロコースト」問題を開けられず、ロシアに開けてもらってる始末なので、立場は絶望的に低いですが。

「ホロコースト」犠牲者の4割はソ連市民

「ホロコースト神話」(西側謹製)が崩れてる

 

次は、東ドイツとは何であったか問題に取り組まないとダメでしょう。ここを無視したことが、結局は現在見るような、旧ナチ勢の総決起みたいな下らない時代の下地だったと思いますね、ほんと。

ベルリンの壁の崩壊:ナチ・リベ勃興の日

 

さらに、ここまで殆ど誰も触ってないけど、オットー・ハプスブルクは何をしたのかを始め、第二次世界大戦からこっちのドイツ系の貴族クラスの役割(悪事だと思いますが)というのもフォーカスが当てられるべきではないかと思う。まぁ、いろいろ悔しかったのはわかるけど。

その過程で、シオニストと組んでたブリテンとこれらドイツ系が共闘しない共闘をしていたであろう、ってな話になっていくと過去200年がキレイに(惨くだが)読み解けるのではないのか、など私は考える。

その端緒としては、ベルリン会議あたりから始めるのがよろしかろう、ってところ。

そうすると、現在無茶苦茶になってるトルコの問題にももっと見やすいピクチャーが与えられるのではないのか、と思う。

オスマン帝国解体問題であり、青年トルコ問題であり、現代トルコって何、ってな話でもあるね。

 

そういえば、去年、アメリカはついに「アルメニア虐殺」を虐殺として認める決議をしていたのだった。

US House overwhelmingly votes to recognize Armenian genocide 

https://www.theguardian.com/us-news/2019/oct/29/us-house-overwhelmingly-votes-to-recognize-armenian-genocide

下院が圧倒的多数で、アルメニア虐殺を認める決議をして、上院はトルコとの関係を鑑みストップしたものの、なんだったか別の決議をして、アメリカの正式な態度としてあれは「アルメニア虐殺」であると認めることになった。

アルメニア虐殺問題は、ジェノサイドと呼ぶか呼ばないからみたいなへんなところに焦点を持って行ってトルコが対米関係のネタに使っていたようなものだけど、アメリカは当時の外交官、政府関係者、宗教関係者etc.が、万遍なくアルメニア人がぼろクズみたいに扱われて、次々と追い出されていく様子を目撃して、記録に残しているので、そもそも否定は相当無理だった。

また、第一次大戦中トルコと組んでいたドイツも、同盟ではあるけど、なんだこれは!!という証言や記録が残されているので、こっちもまったく否定できない立場で、ドイツ、オーストリアはたくさんの資料を出している。

アルメニア人の追放・虐殺の展開って、欧州におけるユダヤ人の追放・虐殺の展開と非常によく似てて、一体なぜ?と、ここも研究課題ではなかろうかとも思う。

 

並べて見てみると、どう考えてもある種の清算事業が行われているとしかいいようがないでしょう。

その間、大日本帝国万歳主義者みたいなのを盛大に集めちゃった日本は一体どうするんでしょうか。

日本の研究者は、右も左もおかしいので、この先ほんと大変。

「リベラル」が歴史修正主義者だったというお話

 


 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 米、タリバンと撤兵プランの... | トップ | 新コロナ:韓国はウィルス&... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ローレライ)
2020-03-04 17:09:08
南京虐殺時に対日協力指示を出していたのもバチカンだが個別の司教は不服従だった話が永田真嗣さんのプログ青空帝国にある。
返信する
実際ファシスト側でしたね (ブログ主)
2020-03-04 17:20:56
ローレライさん、

南京はこの法王じゃないんですが、でもバチカン全体として日本にも関係おおありです。

靖国存続問題もバチカン関係あり、だと長いこと言われてきたのでここもしっかり確定してほしい。いらんことしてくれやがって、ですが。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

WW1&2」カテゴリの最新記事