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虚像が壊れていくわけね:BBC、ロイター、Bellingcatは英系工作機関

2021-02-25 16:27:25 | 欧州情勢複雑怪奇
東京都のコロナ陽性者が200人台だそうで、それでもまだ緊急事態らしい。一体いつまでやるんだろうね。

で、どう考えても何かとってもおかしい世の中だと思う人たちは結構増えたと思う。だからといって、どうせ下々がいろいろ言ったって、何も変わらんでしょと普通に暮らすのが一般人といったところなのか、最近は怒ってる人も話題にする人も減ってる気がする。

もちろん個人差あるだろうし、この規制のおかげで移動が自由にならなくて腹を立てている人は、今もまだ腹を立てるしかないわけだけど。

しかしこう、どうしてこうなった???とホントにもう異常な世界。

そしてこの異常な世界の表出によって、不幸中の幸いなのは、Great Resetを仕掛けた、例の世界経済フォーラムあたりを出してる人々こそ、どもうホントに大きな力を持った人たちのグループらしいね、というところまで気づくチャンスが増大したことではなかろうか。

だから、このスキームからすると、例えば、イギリスとアメリカがどうしたこうしたと言っても実は虚しい。アメリカ国民が民主的に選挙で選んだ人たちが何かを考えてやってるわけではないから。

ということで、いやほんと、巷間、西側なるところあたりが民主主義の国々だってことになってたわけだけど、何そのヨタ話って感じ。映画の見過ぎ、本の読みすぎなんじゃないの、皆さん、といったところだわ。

多分、大国の中ではロシアが一番民主的。個々の国民の、特にマジョリティと政府の方針が合ってるもの。国民にとって最低でもここは頑張ってもらいたいというもの、すなわちロシアの独自性の保持、みたいなものをみっちりやってる政府があって、しかも、そのリーダーたちは王様でも帝王でもないんだから、そりゃもうdemocraticだと言わないで、何をdemocraticと言うんでしょう?

といって、自由万歳、個人万歳で終わってたら集団の安全は保てないというのはロシアの個々の人々にとって既にまったく既知の事実なので、最終的には、前にも書いた通り、「ロシアは元老院優位の共和制指向と危機対応システム優位型の混在」、みたいな感じで行くんでしょう。

これは彼らの歴史事実に照らしても無理がなくていいんじゃないの、って感じ。

他の集団も、最終的には自らのよってたつ歴史事実に照らして無理がない恰好になっていけばいいと思う。それができないところは、単にその民族は小さくなるというだけの話でしょう。歴史的には全く普通の話。


■ 英系工作機関

そんな中、何がなんでも世界中を混乱に陥れて、自分たちの、民主的で素晴らしいという触れ込みの金融屋とペンタゴンが組んだ、この邪悪のシステムを保持しようと躍起らしいのが、いわゆるthe Westさん。

アメリカの通称リベラルメディアは、別にリベラルでも市民社会志向でもなんでもない、単なる国務省とCIAとそれと組んだ私的な巨大組織の集合体を反映したものでした、というのは最早珍しい見解ではない。

他方で、工作にかけて一日の長のあるのがイギリス勢は、もっと地道に作業をしている。2つの世界大戦もこのへんの跋扈がなければ成り立たなかったんだろうなといったところだ

The Gray Zoneが入手した書類から、ロイター、BBC、Bellingcatといった有名どころは、英国外務省がやってる、ロシア国の影響を弱めるためのプログラムに参加していたことが判明した模様。言われなくてもわかろう、って気もするけど(笑)。



既にロシア人とかイラン人は、うんざりするほど知ってるってな話だと思うけど、でも、こういうのが出回るということは、まったく気づいていなかった人たちへのウォーニングになるので良いこと。

この話は、去年6月の開示文書が基で、部分的にはアメリカ発でも出ていた。1960年代、70年代にロイターは英国政府から資金供与を受けてました、とかいう話だったので、昔のこと扱いで流した人も多いかも。

UK government secretly funded Reuters in 1960s, 1970s


しかしそれは現在ただいまも続いており、最近の文書で面白かったのは、ロシアでロシア人を雇って、ロシアのジャーナリストに育てようという英国外務省の事業入札の資料。

目的に、イギリスのジャーナリストのスタンダードを教えると書いてある。

ダブルスタンダードを教えるんだろうか?あはははは。




Reuters, BBC, and Bellingcat participated in covert UK Foreign Office-funded programs to “weaken Russia,” leaked docs reveal


そう、キーワードは「ジャーナリスト」なんですよね。ジャーナリストを工作員に仕立てているのは、アメリカやらイギリスやらが先駆的。

だから、BBCやロイターを普通のメディアだと思うのは実際間違ってる。RTやTASSをロシアメディアだといって多少引いて見るのなら、BBCやロイターはthe West、とりわけイギリスの利益のために書いているもの、と読まないとならない。

にもかかわらず、愚かなことに、多くの人はBBCやロイターを客観的で中立的なものであるかのように読み込む。この悪習を改めないといかんでしょう。


メディアって2つの機能のタイプがあると思う。1つは一応取材するメディア。記者が見てきて書いたものをある程度素直に出することを本業にしている。BBC、ロイターは世界中に多数の記者がいるので、建前としてこっちができるといえばできる。こういうのは、複数付き合わせてだいたい状況が見えるといった感じで使えばいい。

もう1つは、完全な加工専業者みたいなもの。ここが上述のネタに強い意味付けをする。ナラティブ管理の専業者とでもいうべきか。

いつのころからか、後者が主体になって、なりすぎて、現在に至るって感じじゃないですかね。

日本の大手メディアの国際報道は完全な後者でしょう。現地に人を派遣する意味がない。どうせ取材してない。


ということで、メディアが中間者どころか、ナラティブ管理の責任者だったということが丸わかりになっていくのは、冒頭で書いたような、何が一体民主主義なの?という戯けた事態があからさまになるのと同じストーリーの表裏だと思う。

■ オマケ:活動家系

で、既存のメディアの次に来ているのが、twitterなどを使った、なんでも言ったもん勝ちの系統ですね。嘘を平気で書く人たちが大量にいる。もちろん、それが一貫している場合(例:何があっても悪いのはプーチン)、それは「活動」だからそうなってる。

それらの活動家家の伸長をtwitterやらfacebookが方向づけをして、既存メディアの代わりの「声」にしちまおう、ってのがオバマ時代のアラブの春以降の方向性。

その結果は、当初は外向きに(例:イランとかロシア向け)攻撃手段として開発したんだろうが、システム内集団(主にthe West内)に対する単なる思想弾圧にしかなってない。作戦は成功してないどころか、自爆している風。



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4 コメント

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モスクワ特派員 (石井)
2021-02-25 17:42:25
小生、ペレストロイカ期にモスクワに暫く滞在した折、日本の某新聞の特派員宅でご馳走になったことがあります。その時の彼の言で今でも覚えているのは、「ロシア語なんて必要ない。英米の記者のところに言って聞くから英語だけで十分だ」と言い放ったことです。ネクラーソフという最近亡くなったロンドン在住のロシアの政治学者の話では、イギリスのモスクワ特派員連中でロシアのことを知っているのは皆無だそうです。結局、西側のモスクワ特派員が伝える「情報」は、事実に基づく取材ではなく、結論ありきの作文でしかないと思います。去年、明らかになった独spiegel誌の「中東特派員」の何十本だかのシリア情勢のレポは、全てベルリンの事務所での作文だとスキャンダルになっていましたが、それと同じことです。この数年の「情報戦争」で西側のやり方が分かってきたので、いまでは “highly likely” という言葉はロシア語になっています。

ロシア絡みの問題の複雑さは、ロシア語が分かればロシア情勢が分かるというものではなく、ロシアを知っているがためにロシアを見誤っている人がいることです。日本人初のmgimo卒を自慢している人がいますが、僕が見るには彼の「情報源」がある特定の人々から得られているのではないかと感じます。リベラル連中は欧米かぶれなので英語を得得と喋り西側外人と付き合うのを喜びとしているので、漫然とモスクワで生活すればこの手の人種と付き合うことになると思います。そうすれば自然とBBC、NYT、CNN、NHKの世界と大差ない世界観に陥るのではないでしょうか。

日本でもロシア語を解する人は多いと思うのですが、僕の貧しい経験でいうと通訳者は、政治の話を完全に避けます。ましてロシア語話者で、このブログの主旨のような、西側=悪、ロシア=善という理屈を述べる人を見たことがありません。これは、西側世界で生きるための方便で、本音は別のところにあるのですかね。分かりません。
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在米特派員 (ブログ主)
2021-02-25 19:08:44
石井さん、

いつも興味深いお話ありがとうございます。

特派員の話ですが、決め打ちしてものを見る習性はロシアに関するものが特別そうだと思いますが、しかしながら、在米の特派員、公務員がじゃあアメリカを見ているかというと、それも違うんです。

英語ができないというより、話していようが見ていようが、見えない人たちばっかりと言っていいと思えまし、今もそうだと思います。

最近ちょっとはリアルなアメリカが伝わっているとしたら、それは一般人が何か書くようになったからでしょう。印象がばらけた。

ということなので、私にはthe Westはカルト宗教者の体系に見えるわけです。こうであるべき、が、こうである、に勝った体系ですね。
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Unknown (にゃんこ)
2021-02-25 22:51:18
中国も意外と民主的です。
習近平さんの政治の目標は若い時から「脱貧困」
15歳の時から7年間下放され、僻地で重労働に従事していた経験から、貧困の実態を身をもって体験しています。トウモロコシのおかゆとか、キャベツの漬物が好きだったとか。碌な食事もしていません。元々そこからリーダーになっていったわけです。国家主席になってからも、ずっと貧困地帯を回っています。コロナ以降も勿論。中国の貧困地帯は国土も広く、少数民族だったり、大変な田舎が多いようです。そこを僅かな随行員とともに訪ねています。土壁が崩れ、天井に新聞などを張った家々を訪ね、彼らの台所、寝床も見せてもらい、収入の書類なども見せてもらって、語り合っています。井戸を見たり畑を見に行って作物の話もしています。多くの人々が習近平さんを取り巻き、縋りつき、おばちゃんやおばあさんは手を握って離しません。中国人の中には、貧しく汚い同国人を蔑む人たちも多いですが、彼は全く気にしていません。貧しい人々が大切、特に農民が大切と言っています。
共産党のプロパガンダの歌にも、「老百姓は中国共産党の生命の源泉」という内容のがあります。習近平夫人が歌っていました。
「共同で豊かになる。」「共済」という言葉が繰り返し出てきます。国民への教育でもあると思います。
何といっても14億の国民を守り食べさせなければならないわけですから、厳しい面もあると思います。しかし、かなり自由な民主的な国だという気がします。中国人は「上に政策あれば下は対策」ですし。特に女性は強い。
私は中国語は分かりませんが、中国発信の英語のニュースなど見ていると、習近平さんはお話が上手なのか、皆、楽しそうに嬉しそうに聞いていますね。彼のユーモアに、どっと笑ったりもしています。
動画のコメントにも、「民衆の中から出てきた人」というのがありました。
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ミャンマーロシア、仲良く並んで制裁仲間 (セコイアの娘)
2021-02-26 03:58:11
又ミャンマーネタで失礼します。
今回のクーデターの背後に、どうもロシア、イギリスがちらつきます。
ブログ主さんも、以前ミャンマーのロシアからの武器購入に言及されていたけれど、最近私がミャンマー人から直接聞いた話で驚いたのは、国軍の上層部が子弟の留学先にモスクワを選ぶケースが多々あると。
2007年にはミャンマーでの核施設建設協力でロシアと合意しているし、ミャンマーというと中国との関係がクローズアップされ、今回のクーデターも中国がらみで語られることもあるのだけど、実は英の対ロシア政策が背景にあるのではと思えてくる。アウンサンスーチーの亡くなった配偶者はイギリス国籍(ビルマ国軍は、さんざん諜報部員だとこき下ろしてきた。)だしね。
2012年オバマはミャンマーを訪問しているのだけど、何のために行ったのかね。
民主党政権になったとたんのクーデタ、アジアの春の狼煙?
EU、ミャンマーとロシアに制裁で合意。仲良く並んで制裁仲間。
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