ISはトルコ他の大泥棒物語なんですよを証明しようとロシア国防相がプレゼンを行った動画はyoutubeで56万ビューになっていた。とはいえ、前にも書いたように英米のメディアでは結構しっかり記事にしているところがあるので、だいぶ周知されているとはいえるでしょう。
この話ね。
ロシア国防省、エルドアンとIS問題の資料を出す
ではその前の、プーチンの国連演説はどうなったかというと、今みたら159万ビューを超えていた。9月28日はマークされる日になるかもしれないですね、将来。
国連総会70： プーチンのスピーチ
で、ふと見たら、youtubeの右側に、540万を超えるビューを記録しているものがあった。なんだろうと思ったら、2014年のバルダイ会議でのプーチンの動画。
Putin Tells Everyone Exactly Who Created ISIS
https://www.youtube.com/watch?v=OQuceU3x2Ww
私の記事ではこれ。
プーチン：そろそろ秩序を考え直さないと無秩序になるよ
で、問題のその動画は、アメリカのジャーナリストからの質問に答えて、ISについて語っているもので、この動画で初めてプーチンが、ISはアメリカが作ったと言っても間違いではないでしょ、という路線を引き出したもの。ここからちょうど1年で、ここまで一般的になったかと感慨深い。
プーチンはロシア語で話していて、そこに英語字幕が入っている。
上の動画のコメント欄をざっと見たら、ほとんどアメリカ人って感じ。プーチンのこんな様子をアメリカの主要メディアは一度も流してないじゃないか、こんな人だったのかという驚きと、ロシアはこの件に関しては一貫していると好感しているもの、いずれにしてもプーチンは頭がよくて根性がある、アメリカの大統領がこんな人だったら、とかとか、基本的にプーチンあげ、のものが多数。
その間に、いーやロシアはウクライナを侵略しうんちゃらかんちゃらというのが挟まるんだけど、またかあんあら、なんだよなぁとこれも感慨深い。結局、ロシア下げの過激運動員ってもう出どころが見えすぎてて誰も相手にしてねー、になっちゃった風ではある。
で、これを見ながら思ったけど、いや、前からそう思ってるんだけど、プーチン政権のシリア問題、一極支配反対の議論のたてかた、頑張り方って、どこの誰よりもアメリカ人が真っ先に支持しそうなんですよ。理性が勝っていて、それでいて絶対にこれはやってはいけないことだという点があるという意味で道徳を捨てていない。だからこそ頑張れる、みたいな。アメリカ人の多くが心の底でそうありたいと思っているキャラを体現してるやん、と思うのね。
シリア問題なんかまさにこの典型例としてアプライできるわけで、どうしてそんなものをロシアにあげちゃってるわけ、オバマ、ではある。
キリスト文化圏は悪いところもそりゃ多々あるけど、でも良いところもあるわけで、プーチンが引き出しているのはそれっぽいんだよなぁというのが私の考え。クリスチャン文明最後の希望はロシア、とかいうアメリカ人がずっといるのはもってこのせいもあると思う。
そういうわけで、アメリカ人のプーチンあげは、実はずっと続いているし、主要メディアが何をしようと、いやむしろそれだからこそ、さらに上昇していると思う。抵抗するものの希望としてのプーチン、になっちゃってないか、という感じ。
約2年前には、プーチンはアメリカ右派の希望の星として認識されていたんだけど、最近は、圧倒的に対象が広がったと思う。
プーチンはアメリカ右派の希望の星なのか
トルコに対しても、繰り返し、一般のトルコ人が敵なんじゃない、こんなことをやったトルコの支配者層について俺は文句を言ってる、ってやってましたし。