墨映画(BOKUEIGA)

映画を墨彩画とコメントで紹介する。
映画好き・絵好き・書道好きなどなど。好きなこと寄せ集めのブログ。

サイドウェイズ

2009-11-19 19:28:32 | 映画(さ行)
「最短のコースが、最良の人生とは限らない」
寄り道したり、立ち止まったり、駆け出したり。
いろいろあるから、人生は楽しい。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
2004年のアレクサンダー・ペイン監督作ハリウッド映画『サイドウェイ』を、海外スタッフのもと小日向文世と生瀬勝久の主演でリメイクした大人のコメディー・ドラマ。ワインの産地、カリフォルニア、ナパ・バレーを舞台に、さえない40代の男二人のパッとしない人生が少しずつ動き出していく様をていねいに描く。二人の男の相手役には、日本を代表する女優、鈴木京香と菊地凛子。カリフォルニアのみずみずしい風景と、甘くほろ苦い言葉の数々がじんわりと心にしみる。
20年振りにロサンゼルスに降り立った売れない脚本家の道雄(小日向文世)と、道雄の留学時代の親友でロサンゼルスのレストランで雇われ店長をしている大介(生瀬勝久)は、大介の結婚式を前にワインの産地ナパ・バレーへドライブ旅行をすることに。かつての片思いの相手、麻有子(鈴木京香)と再会した道雄だったが、余計な一言のせいで険悪なムードになってしまい……。

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これは、私自身の物語でもある。
そんな思いにさせられる不思議な映画だった。
正に、主人公達の年齢が、世代的にジャストな部分もある。
そのことから、そう感じてしまっているように思う。

仕事でも、そこそこ無理を言える年齢にもなり、多少なりとも世間にもまれてきた。
しかし、自分自身のことを考えると、果たして心豊かな生活を送ってきたか。
スピードの時代。
社会の中で生きていく以上、その流れに逆らっては生きてゆけない。
しかし、そんな中でも心豊かな時間をどれだけ設けてきたかといわれると、果たして…。
お金や、社会的地位。
そのもののためにだけ、人間は生きているのではないはず。
愛・家族・趣味などの生きがい、等など。
こういったことで、心豊かな時間がいかにたくさん作れたか。
それこそが最も大切な人生の過ごし方なのではないだろうか。
そんなことを思わずにはいられない。

ここでは、ワインや恋愛といったことが、仕事や金以外の心豊かな時間として描かれていたように感じる。
ワインに関する口上は、あまり詳しくない私にとっては解りにくいものではあった。
しかし、内容は大きく心の中に広がるものであったように思う。

ところで、主演の4人はいい演技をしている。
中でも、菊地凛子ちゃんは潤滑剤的存在ですばらしかったと思う。

とにもかくにも、アラフォー世代の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。