goo blog サービス終了のお知らせ 

墨映画(BOKUEIGA)

映画を墨彩画とコメントで紹介する。
映画好き・絵好き・書道好きなどなど。好きなこと寄せ集めのブログ。

告白

2010-08-14 22:59:35 | 映画(か行)
「ここからが、あなたの再生です。なーんてね」


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)
女教師・森口悠子の3歳の一人娘・愛美が、森口の勤務する中学校のプールで溺死体にて発見された。
数ヵ月後、森口は終業式後のホームルームにて「私の娘はこの1年B組生徒二人に殺されたのです」と衝撃の告白をし、ある方法にてその二人の生徒に復讐する。
そして4月、クラスはそのまま2年生に進級。犯人のひとりAはクラスのイジメの標的になっていた。
そして、もうひとりの犯人Bは登校拒否し、自宅に引きこもっていた…。

2009年の本屋大賞を受賞した湊かなえの同名小説を、『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督が映画化。
娘を殺されたシングルマザーの教師を、松たか子が鮮烈に演じている。
中島監督は、これまでのポップな演出とは打って変わったリアリティあふれる映像を見せる。
一見無邪気に見える13歳の中学生たち。彼らの中に潜む残酷な心の闇が巻き起こした事件が、女教師の告白をきっかけに拡散していく様子は、観る者の心を波立たせずにはおかないだろう。
娘を殺された母を演じた松たか子、犯人Bの母を演じた木村佳乃、二人の母親を演じた女優たちも会心の演技。
子どもと母親の関係性、現代の子どもたちの生き辛さを、痛いほどに生々しく描き出した問題作だ。


「goo 映画」こちらから

トラックバック 告白 - goo 映画


映画を見終わって数日後。
図書館に予約してあった原作小説も届いた。
映画観たばかりだったので、あっという間に読んでしまった。ほとんど、原作と展開は同じ。
原作自体も映像が思い浮かびやすい作品であることから、お互いに違和感はあまりないのでは、と思う。

まず、松たかこの表情を殺した、無骨な演技に注目。
母親の面と教育者の面。
両面を内に秘めながら。
しかし、母親としての悲しみが深く、犯人である生徒を追いつめてゆく。
未成年者による凶悪犯罪がテーマのこの作品。
その、デリケートさを非常にうまく表現していたように感じる。
「ここからが、あなたの本当の意味での再生です。なーんてね。」
原作には無かったこの「なーんてね。」
ここに、教育者だが、娘を殺された母親。
この微妙な位置をうまく表した台詞のように感じられた。
本当につらい思いをしてみないと、他人の痛みがわからない。
誰しもが自分本位で、自分ないしは家族の事しか考えていない。
空虚な時代です・・・。

とにもかくにも、胸の詰まる思いの映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)

2010-03-18 20:23:44 | 映画(か行)

「ユニコーンの日。」
一角獣のようなモビルスーツ。その姿はガンダムへと変貌する。

【STORY】(goo 映画様より引用させていただきました。)
「亡国のイージス」などの作家・福井晴敏が「ガンダムエース」誌上に連載した同名小説を基にしたアニメーション作品。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の3年後が舞台となる本作では、開ければ地球連邦政府が壊滅するという“ラプラスの箱”をめぐる争いに巻き込まれる主人公バナージと、彼が出会う謎の少女オードリーとの運命を描く。原案は矢立肇と富野由悠季。監督は、古橋一浩。宇宙世紀ガンダムシリーズの正統な新作に期待。
“シャアの反乱”から3年後のU.C.0096、一年戦争から続く戦乱の世はジオン共和国の自治権放棄を数年後に控え、表面上は平穏を取り戻していた。工業コロニーに住む少年バナージは、ある日、オードリーと名乗る謎の少女と出会う。最高機密の“ラプラスの箱”取引を止めようとする彼女にバナージは協力するが、同じく取引を阻止しようとする地球連邦軍と通称袖付き(ネオ・ジオン残党軍)との戦闘で、コロニーは戦場と化してしまい……。


劇場版ガンダムシリーズを振り返る企画の番外編とでもいいましょうか。
「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」福井晴敏氏の原作小説。
ブルーレイ・DVD発売前のプレミアム企画として行われた劇場公開で鑑賞した。

原作小説の2巻まで。「ユニコーンの日(上)(下)」の内容で作られていた。
1年戦争の流れを汲む本作品。
「逆襲のシャア」から3年後の時代設定である。
その後のアムロとシャアがどうなったかが描かれるかどうかは解らない。
しかし、シャアの再来と呼ばれる覆面の男は登場する。
第1話では、まだ登場しません。
主人公のバーナージが、少女と出会い。ガンダムと出会うまでを描くおよそ一時間の作品であった。
この少女もガンダムもまだ謎だらけで、第2話以降に持ち越しだ。
地球連邦。ネオジオンの残党。謎のビストール財団。ガンダムの開発企業であるアナハイム社。これらの社会的動きも相まって、また謎だらけ。
注目はガンダムへの変形がどのように描かれるかが、楽しみだった。
そこの描き方は案外、「さらっ」とだったので、少々残念であった。

しかし、原作小説もまだ途中までしか読み進んでいない私にとっては、本当に期待感だけが高まった形となってしまった。

バーナージと少女の行方は?
ガンダムに変貌するモビルスーツに秘められた謎は。

続きは、ブルーレイ・DVDで!
または原作小説で!!

とにもかくにも、正統派ガンダムの最新作品の映画に出会ってしまった。
だからガンダム好きはやめられない。

ゴールデンスランバー

2010-03-05 18:24:35 | 映画(か行)
「人を信じること。」
人間の得意技は信頼。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
人気作家・伊坂幸太郎の同名ベストセラー小説を、『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』に続き中村義洋監督が映画化したサスペンス。巨大な陰謀に巻き込まれ、首相暗殺の濡れ衣を着せられた宅配ドライバーの決死の逃避行をスリリングに描く。主演は、中村監督の『ジェネラル・ルージュの凱旋』でも共演している堺雅人と竹内結子。そのほか吉岡秀隆、劇団ひとり、香川照之、柄本明といった実力派キャストが顔をそろえる
凱旋(がいせん)パレード中に首相が暗殺された仙台、宅配ドライバーの青柳(堺雅人)は、久々に再会した旧友の謎の言葉を聞いた直後、警官から突然銃を向けられる。訳もわからず逃げ出した彼は、身に覚えのない証拠と見えない力によって無実の首相暗殺犯に仕立てられていく。絶体絶命の中、青柳は大学時代の仲間たちに助けられながら逃亡を続けるが……。

「goo 映画」こちらから

ゴールデンスランバー - goo 映画


オズワルドに仕立てられて青年。
巨大な権力に立ち向かう。
そしてその権力を暴く?

そこまでは行きません。とにかく逃げる映画です。
走る、走る。

警察から職務質問をされ、友人の事を尋ねられた。
相手が警察なだけに、しゃべりますよ。
それをよくわかっているのか、警察に自分の情報を流した友人を、主人公の青柳は決して責めたり恨んだりすることはありません。
友情と信頼。
むしろ信頼が自分の「唯一の武器」とばかりに行動します。
だからこそ逃亡中に触れ合う人々と友人達は、何とか彼を助けようとします。
彼の人柄がそうさせるのでしょう。
いつも笑顔を絶やさない。だからこそ人を呼び込めるものと思います。

逃亡しながらも、裏に潜む黒幕を炙り出す。
冒頭に書きましたが、そういう映画ではありません。
危機的状況での人との繋がりを描いています。
ハリウット映画でよくあるパターンとは、おもむきを異にしますので、そこの理解ができると非常に楽しめる映画だと思います。
若い頃の回想も多く取り入れられており、ノスタルジックな面もあります。
アクションを前面にしているにも関わらず、それだけではない。
ある意味、日本映画らしいアクション映画かもしれません。

とにもかくにも、息があがらずによくこれだけ走れるなー。の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

2010-03-04 19:01:29 | 映画(か行)

「二人はどこへ…。」
ファンネルを操るサザビー。そして二人の戦いは終焉へ…。

【STORY】(goo 映画様より引用させていただきました。)
宇宙世紀0093。前の戦闘で敗れたシャアはネオ・ジオン軍を再建し、核兵器を積んだ小惑星アクシズを地球に衝突させようと企んでいた。地球政府の高官・パラヤはシャアと秘密裏に和平交渉を行うが、その企みには気がつかない。そんな時アムロはパラヤの娘クェスと少年ハサウェイを連れてロンデニオンの湖畔を散策中に宿敵シャアと再会。ニュータイプとして目ざめつつあったクェスはシャアに共鳴し、ジオン軍に加わってしまう。そして訓練の末戦士となり、父・パラヤのいる戦艦を撃滅した。

「goo 映画」こちらから


一年戦争の流れを締めくくる、最後の劇場版ガンダム。
再びアムロとシャア、宿命のライバルを主人公に据え、二人の戦いの結末は?
物語の作り方からすれば気になるテーマであろう。
しかし、このテーマに何一つ答えを導き出してくれなかったのがこの作品ではないか。
そういった意味で、不満が残る。
Z(ゼータ)ガンダムのラストの蒸し返し。
「人の心の思いを集約するマシーン。Z(ぜーた)ガンダム。カミーユはその機体に乗っている。」
しかし設定上、なぜZ(ゼータ)が人の思いを集約するマシーンなのかが、何ら説明がなされていない。
しかし、本作品は新しい技術としてサイコフレームという技術が確立されている。
サイコミューの機能をコックピットのフレーム素材の中に埋め込んだというもの。
これにより、人の思いを集約。小惑星アクシズの地球落下の軌道をそらす事になる。
人の思いが戦局を変える。
正にZ(ゼータ)の焼き直し。

しかし、本作品の見所はメカにあると思っている。
まず、シャアの機体、サザビー。
これまでのシャア専用機の重厚さや機動性。そしてフォルム。
全てをあわせてひとつにすると、このマシーンになるかのようなデザイン。
とてもかっこいい。
そしてアムロの機体のμガンダム。可変モビルスーツが中心の時に変形しないガンダム。
初期モデルRX78-02、と近い雰囲気をもっている。
この2台の最終のモビルスーツ戦は、迫力があった。
メカを楽しむには、非常に見ごたえのある作品であったように思う。
ある意味、アクション映画を観るような観方が良いのかもしれない。

アムロとシャアの物語はこれで終焉を迎えたのであろう。
監督の富野氏も、二人は死んでしまったと考えてもらってもいい。といった発言をしたようなことも耳にした。
しかし、ニュータイプでモビルスーツパイロットでは無い二人を観たい気もする。
アムロは、そのそもが物作りが好き。
技術者としてアムロ。どんな物語ができるだろうか。
アムロは本当にセイラさんが好きなの?そこも気になる。
シャアは、ジオン・ダイクンの息子。
父の意思を次いで、政治家・思想家としてのシャア。
こんな、その後の二人。観てみたかったなー。

とにもかくにも、本当に何処へいってしなったの?二人は。の映画に出会ってしまった。
だからガンダム好きはやめられない。


機動戦士ガンダム 逆襲のシャア - goo 映画

機動戦士ZガンダムⅢ 星を継ぐ者

2010-02-22 19:55:26 | 映画(か行)

「人々の想い、集う。」
生きていること。触れ合えることのすばらしさ。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
原作者・総監督の富野由悠季が、新時代に向けて内容を一新したZガンダム劇場版3部作の最終章。ティターンズ対エゥーゴの内戦や、旧ジオン軍の残党らによる複数勢力の激しい乱戦が、さらなる技術的進化を遂げたデジタル技術によってダイナミックに一体化し、スピード感あふれる演出でスクリーンに映し出されていく。第1部からテーマ曲を手がけてきたGacktの新曲や、衝撃のクライマックスがフィナーレを盛り上げる。
宇宙世紀0087年。連邦軍のエリート組織ティターンズと反地球連邦組織エゥーゴの内戦が激化する一方、クワトロ(シャア)、シロッコ、ジオン軍残党の指導者ハマーン・カーンらの対立によって戦局は混迷を極めていた。

「goo 映画」こちらから


機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛 - goo 映画


劇場版ガンダムシリーズ。
一年戦争に関連する話を再レビューする企画を行っていました。
忘れそうなくらい、本作品のレビューまで時間を取ってしまいました。

いよいよ「Z」の最終作品。
TVシリーズと違う結末。公開当初からかなりのPRがなされていました。
監督の冨野由悠希氏は本作品の公開時、TVシリーズの時の心境を語っていた。
商業化する「ガンダム」。
「ガンダム」と付けば売れる。
それくらい、当時は加熱した状況だった。
そんな中、作っていた続編。監督にとって重荷でしかなかったようだ。
「早く終わらせたい。」
そんな思いにかられていたそうだ。
そうして作られたTVシリーズの結末。
カミーユの精神崩壊。

シャアも行方不明。主要なるキャラ達の多くは死を迎える。
そしてカミーユも…。
非常に悲しい物語。人は救われないのであろうか?
そんな印象を持ったものだった。

今回、そのカミーユの精神崩壊の部分だけ。本当にその部分だけ、そうならない結末へ変更された。
公開当初は、「なんだそれだけ?」
と正直思った。
しかし、今回見返すと、そこには生きていること。そして体を触れ合って喜び合えることのすばらしさ。
そんな思いが語られているように献じる。

戦争の中、無念の思いを胸に戦死した仲間。
そんな仲間の思いを繋ぐ、ニュータープ。
ニュータイプの新しい解釈であろうと思う。

しかしながら、心を通わせるそのことだけでなく、実際に触れ合って生まれるコミュニケーション。
宇宙の時代。地球と宇宙。離れて暮らしていても心を通わせることのできるニュータイプ。
人の能力の革新としている本シリーズの大切な理念。
しかし、それだけではやはり人の良好な繋がりというのは難しい。
顔を見合わせることの重要性がそこにはあったように思う。

とにもかくにも、新たな結末を迎えたZガンダムの映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

かいじゅうたちのいるところ

2010-02-18 12:54:20 | 映画(か行)
「期待してるゼ、王様。」
期待に答えること。相手の立場を理解すること。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
世界中で愛されている絵本「かいじゅうたちのいるところ」を実写化したファンタジー・アドベンチャー。原作者モーリス・センダックたっての希望により、『マルコヴィッチの穴』『アダプテーション』のスパイク・ジョーンズがメガホンを取る。冒険の旅に出る少年には、子役のマックス・レコーズを抜てき。マックスの母親を『カポーティ』のキャサリン・キーナーが演じる。スパイク・ジョーンズ監督ならではのセンスが光る怪獣たちのビジュアルを堪能したい。
いたずら好きなマックス(マックス・レコーズ)はいつものようにママ(キャサリン・キーナー)とケンカして、外に飛び出してしまう。ふと気付くとボートに乗っていたマックスは、海を渡り、ある島にたどり着いていた。島に住んでいる怪獣たちはマックスを見つけ、王様に仕立て上げるが……。

「goo 映画」こちらから


かいじゅうたちのいるところ - goo 映画

親とけんかをして家を飛び出した、少年マックス。
彼が船に乗って行き着いた島には、かいじゅうたちが住んでいた。
そこで、かいじゅうたちの王様になるマックス。
最初は、信頼されるが、次第に生まれる軋轢。
「なんて聞き分けのない子なの!」
くしくもけんかして家を飛び出した時に、自分自身が言われた言葉をかいじゅうたちに言い放っていたマックス。

立場が変わると、言うことが変わってくる。

我々の世界ではよくあることである。
同じセクションで働いていた仲間。
移籍した途端、言うことが変わる。
「あいつは一緒にいたときには、こんなこと言わなかった。」
なんて、よく言ってませんか。
立場が変わると、その場所での正当性が理解できる。
だからこそ、言うことが変わってくる。
それは、ある意味仕方の無いことで、そういった事を経験することが人の成長に繋がる。
ここでも、マックスは成長をしたのです。
母の立場が理解できた。
いたずらばかりして、聞き分けの無かった自分を反省したことでしょう。

そして、かいじゅうたちか期待した王様像。
そこに届かなかったからこそ、諍いが生まれてしまった。
自分自身が期待されていること。
人からどの様に見られているかを考えることは、とても重要なことである。
そんなことも、少年の成長に繋がったことなのだなー。

原作の絵本は、夢の中の出来事としてこのかいじゅうたちの世界が描かれていた。
本作品は、そのあたりの仕立てに少々曖昧さがある。
現実に無い夢の世界が「かいじゅうたちのいるところ」である、とした方が分かりやすかった様にも感じた。

とにもかくにも、そんな少年の成長を感じられるの映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

今度は愛妻家

2010-02-11 12:23:49 | 映画(か行)
「忘れ物を取りに走る、妻の後姿。
何だかもの悲しくなり、シャッターを切った。」


【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
仕事も家事もせず、妻への愛情も微妙なダメ夫と、そんな夫を献身的に支える健康オタクの妻が織り成す、ハートフルな夫婦のドラマ。大ヒットを博した中谷まゆみ原作の舞台劇をベースに、ヒットメーカーの行定勲監督が涙と笑いが交互に訪れる感動ドラマとして演出。夫婦を演じるのは、『サウスバウンド』の豊川悦司と『ALWAYS 三丁目の夕日』薬師丸ひろ子。ダメ夫婦から誰もがうらやむ理想の関係に変わる、夫婦のきずなに心動かされる。
かつては売れっ子カメラマンだったが、今や仕事をせずプータロー同然の生活を送る俊介(豊川悦司)は、健康マニアの妻さくら(薬師丸ひろ子)に日々ニンジン茶を注がれ、子づくり旅行をせがまれていた。やがて、クリスマス直前のある日、二人は沖縄旅行に行くことにするが、その日を境に俊介とさくらに微妙な変化が訪れる。


「goo 映画」こちらから


今度は愛妻家 - goo 映画


「知らなかったなー。私のことそんなに好きだったなんて。」
そうなんです。夫は妻をそんなにも好きなんです。
だから、わがままも言えば、ダメダメな様子も見せる。
それほど信頼しているから。
自分のマイナスな面を見せられる唯一の人なのです。

だからこそ、その信頼を言葉にすべきでしょうね。
「愛してる」
なかなか言えません。
「好きだ」
これも言うのは勇気がいる。
「いつもありがとう」
これは、言える。
せめて、「ありがとう」の言葉をかけてあげることだけでもしてあえげなければ。
自分の感謝の気持ちくらいは伝えないといけない。
言えばよかったと後悔する前に…。

ネタばれになってしまうと面白くなくなってしまう作品のように思うので、このくらいに。ぜひ映画館で観てください。
中盤に大きな驚きがあります。
それ以降、とても泣かせてくれます。

とにもかくにも、夫婦ってなんだろうの映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


カールじいさんの空飛ぶ家

2010-01-23 14:08:28 | 映画(か行)
「約束の滝へ…」
大切な人との約束を果たす。
それがじいさんをスーパーじいさんにする。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
『モンスターズ・インク』のピート・ドクターと『ファインディング・ニモ』の脚本家ボブ・ピーターソンが共同で監督を務める3Dアニメ。冒険家への夢をあきらめ切れずにいる78歳の老人に、驚きの出来事が巻き起こる冒険ロード・ムービー。カールじいさんの声を『アパッチ砦・ブロンクス』のエドワード・アズナーが、カールの相棒となる少年ラッセルの声を新人のジョーダン・ナガイが担当する。ピクサー初となる3Dデジタルでの作品に期待が高まる。
いつか世界を旅して回りたいと思っていたカールも、今や78歳。最愛の妻は亡くなってしまい、夢をかなえるには年を取り過ぎている。しかし、何と数千の風船を家に結びつけ、空高く飛び立つことに成功。カールは8歳の少年ラッセルとともに冒険の旅へと出発する。

「goo 映画」こちらから

カールじいさんの空飛ぶ家 - goo 映画


さあ。楽しみにしていたピクサーの最新作品。
私の期待の方が高かった感じ。
しかし、相変わらずピクサーらしさは健在で、とても楽しんで見ることが出来た。

これまで、ピクサーはおもちゃの世界や、モンスターの世界。魚の世界。車の世界など。
人間でないものの世界を描いてきた。
今回は人間。
あまりにもじいさんが元気すぎる。すごい体力と能力なのだ。
妻との約束を果たすために、伝説の滝へ旅立つ。
その想いが人に信じられないパワーを与えるのだろうか。
カールじいさんと奥さんが、子供の頃からあこがれた冒険家のじいさんも登場。
カールじいさんが78歳とするなら100歳位と想像がつく。
この人もまた、すごい!

夢は、人に絶大なる力を与えるのだなー。

前半に描かれている奥さんとの出会い、人生を共に過ぎし亡くなるまでの様子。
ほとんどセリフなしで描きあげてある。
回想感が伝わるからか非常にすばらしかった。
涙なしでは観られない。

伝説の滝に住む伝説の鳥もかわいかったなー。

強い思いは、人を変えるし、思いを遂げるのに年齢は関係ない。
そんなことを、強く感じさせてくれる。
人間の可能性を非常に感じるし、あきらめない前向きな心を持ちつづけることの大切さを痛感させてくれるすばらしい作品だと思う。


先日、上司から「自己分析」の書類を書くように言われた。
最初の項目が、「私は○○である。」を20項目くらい書いた。
次の項目が、将来どうありたいかのイメージを書くもの。
「絵が上手いから、絵でもいいぞ」
と言われたので、その通りに。
禿げ上がった私と、しわしわになった妻。二人ともニコニコ顔。
そんな絵にした。
いつまでも一緒に笑っていられたら。
それがどんなに素適なことか。

先立たれるのは辛かったろう。
二人の夢が、一人ぼっちになったじいさんを支えた。

とにもかくにも、歳は関係ないよ!の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


機動戦士ZガンダムII 恋人たち

2009-12-26 11:53:26 | 映画(か行)
「カミーユは、私を宇宙へつれていってくれる」
大西洋に散ったミハルを思い出させるようなシーン。
想いを託して悲しい恋は終焉を迎える。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
日本アニメ界を代表とする名作「機動戦士Zガンダム」の映画3部作第2弾。原作、脚本、絵コンテ、総監督までを一手に取り仕切るのは、TVアニメ界の重鎮にして「機動戦士ガンダム」の生みの親である富野由悠季。本作は激化する戦乱の様子だけでなく、カミーユとフォウの運命的な出会いに焦点を当てたストーリー展開になっている。主題歌は前作に引き続きGacktが担当。
宇宙全体を巻き込んでの戦闘が日に日に激しさを増す中、反地球連邦組織の一員であるカミーユは神秘的な少女フォウと出会う。


「goo 映画」こちらから

機動戦士ZガンダムII 恋人たち - goo 映画


サブタイトルの「恋人たち」が表すように、ストーリーの軸は、カミーユとフォウの出会い・恋・別れであろう。
二人以外にも、アムロとベルトーチカ。シャアとレコア。そしてカミーユとファ。
おっと、ここでまたカミーユだか、ZガンダムのヒロインであるファがZを運んでくるなど。
フォウとの事があったために、ファにはやさしくなったカミーユ。
そうそう、もう一人入れておきましょう。
共に戦う女性をすぐに好きになるジェリドさん。
だから、カミーユとの因縁も相変わらず。
これら、恋人たちとの関係は、三作目へ大きく影響を及ぼす。

お互い自分の名前があまり好きではない。だから惹かれあってゆくカミーユとフォウ。
特にフォウの名前の由来が衝撃的。
「№4」 強化人間として調整されている彼女。
まるでロットナンバーのような彼女の名前の由来は、なんとも物悲しい。
ニュータイプとして強化する研究が進み、まるで人間をモルモットのような扱い。
時代が進むとそういった人間の倫理感まで変異してゆくのだろうか。
宇宙の時代。人間は心で繋がることができるように、脳が進化する。
それがニュータイプ。
しかし、兵器としてのニュータープを重要視するために、肝心の心がおき去られてしまっている。
人とは、おろかな存在である。
この強化人間は、「逆襲のシャア」やこの春アニメ化の「ガンダムUC」でも物語の中で、大きな位置を示す。

時代は、純粋でありたい二人の心まで飲み込んでゆく。
そして、それはZガンダムのラストシーンに大きく影響する悲恋なのでした。

とにもかくにも、ガンダムMARKⅡ~Zガンダムへの映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


クリスマス・キャロル

2009-12-21 22:34:33 | 映画(か行)
「こんな顔では嫌われる」
強欲が顔に出る。笑顔がなくては自分も人も幸せに出来ない。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
金銭欲を満たすために生きる男が、クリスマス・イブの夜の不思議な体験を経て、本当の幸福の意味を悟る奇跡と感動のファンタジー。文豪チャールズ・ディケンズの不朽の名作を、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのロバート・ゼメキス監督が映像化。ケチな主人公をはじめ、7役を演じるのは名優ジム・キャリー。希望に満ちたメッセージや、俳優の演技をデジタル的に採り込むパフォーマンス・キャプチャーによる驚異の映像が圧巻!
金がすべてで、家族を持たず、人とのきずなに背を向け、ただ己の金銭欲を満たすためだけに生きるスクルージ(ジム・キャリー)は、街一番の嫌われ者。あるクリスマス・イブの夜、かつてのビジネス・パートナーの亡霊が現われ、スクルージを彼自身の過去・現在・未来をめぐる時間の旅へと連れ出す亡霊にとりつかれると予言する。

「goo 映画」こちらから

Disney’s クリスマス・キャロル<日本語吹替版> - goo 映画


予告編を観ていて、「過去・現在・未来の3人の聖霊が現れる。」とあった。
ン!ビルマレー主演の「3人のゴースト」と似ている。
そう思ったら、原作が同じであった。
「3人のゴースト」は現代版に置き換えたストーリーのようである。
吹き替えで鑑賞した。
ジム・キャリーの7役も話題だが、それを誰が吹き替えるのか。
あの人しかいない。そう、山寺さん!
職人芸の彼の吹き替えでぜひ観たかった。
期待通りのすばらしさ。
精霊達はほとんど彼。さすがの一言である。

映像のすばらしさも見所のひとつ。
アニメとは思いがたい映像美は必見の価値ありだった。

物語の展開としては、強欲な主人公が、過去・現在・未来を聖霊と共に振り返る。
そのことで、やさしい人間に心を入れ替えると言うストーリー。
最初は強欲が服を着て歩いているような苦虫顔。
これでは、人は寄っては来てくれない。
最後は、笑顔の素適な人になる。
人間、一人では生きられない。そのためには、周りの人を幸せにするような接し方が必要である。
それは笑顔。
そんな笑顔の大切さを改めて認識させられる作品であった。

過去の聖霊はろうそくの炎の形。
現在の聖霊は人間に近い形。
未来の聖霊はまるで死神のような影の形。

過去の聖霊が照らした明かり。それが現在の聖霊を(今の自分を)照らす。
そして出来た影が未来の聖霊。
その形が、今回のような死神のような形なのかどうかは、日々の自分自身の心のあり方次第なのかも知れない。
それぞれの聖霊の形にはそんな意味も含まれているのではないかと感じてしまった。

とにもかくにも、聖霊が、使いのゴーストが、結構怖い映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。