墨映画(BOKUEIGA)

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機動戦士ZガンダムII 恋人たち

2009-12-26 11:53:26 | 映画(か行)
「カミーユは、私を宇宙へつれていってくれる」
大西洋に散ったミハルを思い出させるようなシーン。
想いを託して悲しい恋は終焉を迎える。

【STORY】(シネマ・トゥデイ様より引用させていただきました。)
日本アニメ界を代表とする名作「機動戦士Zガンダム」の映画3部作第2弾。原作、脚本、絵コンテ、総監督までを一手に取り仕切るのは、TVアニメ界の重鎮にして「機動戦士ガンダム」の生みの親である富野由悠季。本作は激化する戦乱の様子だけでなく、カミーユとフォウの運命的な出会いに焦点を当てたストーリー展開になっている。主題歌は前作に引き続きGacktが担当。
宇宙全体を巻き込んでの戦闘が日に日に激しさを増す中、反地球連邦組織の一員であるカミーユは神秘的な少女フォウと出会う。


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機動戦士ZガンダムII 恋人たち - goo 映画


サブタイトルの「恋人たち」が表すように、ストーリーの軸は、カミーユとフォウの出会い・恋・別れであろう。
二人以外にも、アムロとベルトーチカ。シャアとレコア。そしてカミーユとファ。
おっと、ここでまたカミーユだか、ZガンダムのヒロインであるファがZを運んでくるなど。
フォウとの事があったために、ファにはやさしくなったカミーユ。
そうそう、もう一人入れておきましょう。
共に戦う女性をすぐに好きになるジェリドさん。
だから、カミーユとの因縁も相変わらず。
これら、恋人たちとの関係は、三作目へ大きく影響を及ぼす。

お互い自分の名前があまり好きではない。だから惹かれあってゆくカミーユとフォウ。
特にフォウの名前の由来が衝撃的。
「№4」 強化人間として調整されている彼女。
まるでロットナンバーのような彼女の名前の由来は、なんとも物悲しい。
ニュータイプとして強化する研究が進み、まるで人間をモルモットのような扱い。
時代が進むとそういった人間の倫理感まで変異してゆくのだろうか。
宇宙の時代。人間は心で繋がることができるように、脳が進化する。
それがニュータイプ。
しかし、兵器としてのニュータープを重要視するために、肝心の心がおき去られてしまっている。
人とは、おろかな存在である。
この強化人間は、「逆襲のシャア」やこの春アニメ化の「ガンダムUC」でも物語の中で、大きな位置を示す。

時代は、純粋でありたい二人の心まで飲み込んでゆく。
そして、それはZガンダムのラストシーンに大きく影響する悲恋なのでした。

とにもかくにも、ガンダムMARKⅡ~Zガンダムへの映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。



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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
切ない恋人たち。。。 (悠樹)
2009-12-27 12:05:25
こんにちは。
フォウ、とても切ない少女でしたね。

ニュータイプ、その能力を兵器として使うしかない世界。。。
ダイクンが唱えた、そして理想としたニュータイプのありかたとはまったく違いますよね。

この数十年後を描いたF91では、戦争がなくなって、ニュータイプが必要とされなくなって、
『ニュータイプと呼ばれた人たちがいた』と
すっかり過去の人扱いになっていたのが悲しいです。
本当のニュータイプはそうではないはず。

カツとサラも、かわいそうでしたね。
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Zガンダムは知識不足です (erabu)
2009-12-27 18:58:59
TBさせていただきましたが、ほとんど話がわかっていません。
映画でなんとかストーリーを追いましたが、TVを観ないとダメのようです。
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Unknown ()
2009-12-27 22:48:08
こんにちは。
自分は1年戦争しかわからないんですよ。
でも、この記事を読んでいると、観たくなりますね。
うーん、気になります。
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兵器としてのニュータイプ (de-nory)
2009-12-28 07:27:44
悠樹さん。こんにちは。

兵器としてのニュータイプ。
そんな悲しさがこの作品には溢れているように思います。
ダイクンの唱えたニュータイプ論。
そんな理想とはかけ離れた時代。
シャアはどう感じているのでしょうね。

F-91は観たけれど、完全に忘れてますね。
そんなにつまらなかった印象はないので、また見返さなければ。
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ようやくストーリーが追える (de-nory)
2009-12-28 07:34:36
erabuさん。こんにちは。

Zガンダムの劇場版は確かに、ようやくストーリーが追える内容であると思います。
ファーストガンダムは43話⇒3本の劇場版。
「ククルス・ドアンの島」など本筋とあまり関連しないショートストーリーを含んでいます。
Zガンダム50話⇒3本の劇場版

どうしても詰め込み状態になりますよ。

だけれど、人間の何でも利用しようとする欲。
人の世界の醜さをすごく描いているように思えます。
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手軽さ (de-nory)
2009-12-28 07:39:47
亮さん。こんにちは。

私の記事で、気になっていただいて。
うれしいです。ありがとう。

時間が許すなら、TVシリーズを観てもらいたいと思いますが、そんなに時間は取れないでしょう。
劇場版は、そんな手軽さはあるかとおもいます。
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おじゃまします (ピロEK)
2010-03-21 17:33:25
おじゃまします。
すでに全然憶えていないんですよねぇこの映画。
基本的にΖガンダムが好きじゃないファースト原理主義者寄りな私が評価するのはフェアじゃない気もしますが、少なくとも何某かの感動を残してくれる作品では無かったと…
もっと思い切った焼き直しだったら良かったのに…。
では、また来させていただきます。今後とも宜しくお願いいたします。
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ピロEKさんへ (de-nory)
2010-03-23 07:48:25
ピロEKさん。こんにちは。
コメントありがとう。
劇場版エヴァンゲリヲンが思い切った焼き直しをしていますよね。
確かに、これくらいの勢いが欲しかったかもしれません。
TVシリーズ完了から時間を置いているのですから、思い切ってやってみても良かったシリーズだったかも知れないと、私も思います。
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