ある日大佐、じゃなかった、たぬたんぐ准将は執務室で真面目に仕事をしていました。
先頃の旅であげた業績のために一つ昇進を果たしたのですが、たぬき司令部のほら穴の
数は限られているので、同じ部屋を使い続けていました。
「失礼します、准将」
「入れ」
カチカチホークアイ中尉が、書類を持って入ってきました。
「准将、先日の資料の件ですが」
「うむ」
准将は中尉の呼びかけに一応ちゃんと答えてはいますが、難しい書類に集中している
ため、どうも生返事です。
「外部に依頼しなければならないものが含まれていまして、問い合わせましたら、二日
かかるとのことでしたが、大丈夫でしょうか」
「問題にゃい」
えっ、と中尉は准将の方を改めて見てしまいました。ですが当の准将は全く表情を動かす
ことはなく、熱心に書類をチェックしています。明らかに先ほどの発音は無意識の上だった
ようです。
(…聞かなかったことにしましょう)
優しい中尉は軽く挨拶をして退出しました。准将は小さく頷きました。
猫のエドワードと暮らし始めて、たぬたんぐ准将がとってもとっても、とーっても幸せそうだ
ということは皆が認めるところなのですが、ここまでとはちょっと意外でしたので、中尉は
ある意味感心しました。
……
ご来訪、拍手、メッセージありがとうございます!
4/4 紬さま
いらっしゃいませ!!たぬにゃんぐ話読んで下さってありがとうございました!!
このところ後進が滞っているにもかかわらずいらして下さって嬉しいです~~~!
また余裕ができたら頑張りますので!!!紬さまもお身体大切になさってくださいね。
優しいお言葉ありがとうございました!