どうしても行きたかった場所・・・サン・ファン・デ・ガステルガチェ教会
行けたかな?
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
サンセバスチャンのホテル ビラ・ソロ(Villa Soro)では朝食を予約してありました
朝8時が待てないほど、お腹の空いている2人
他にも宿泊客はいるようでしたが、静まり返っているホテルの朝
それでも食堂に行くと、年配の男性が出てきました
まるで館の執事のような雰囲気
どこでも同じように聞かれる、飲み物の好み
珈琲、ティー、ホットチョコから選んでと言われて、tea with milk でとお願いしたら、ホワイトティーとミルクが運ばれてきてしまいました
ティーは紅茶とばかり思い込んでいたので、申し訳ないけど、ブラックティのことだったと、作り直してもらうことに
そんなに種類は多くないけど、ビュッフェ形式
絞ったジュースやフルーツ色々
ハムやサラミやチーズなどはさすがにパス
卵料理は追加でオーダー形式
せっかくなので、本場のスパニッシュオムレツを頼むと
ベーコンやキノコなど全部付けるの?って聞かれて
Yes,please‼️ (笑)
旅行中はいつ次の食事にありつけるかわからないので、昼抜きでも耐えられるようしっかり食べます
いつものようにヨーグルトと、ジャー入りカットフルーツも
ポットでサービスされた紅茶もお代わりして、すっかり満たされました
最後の街ビルバオに向かうので、早めにチェックアウトですが
その前に素敵なホテルのウォッチング
ひとつ上の階に上がってみると
ガラスの天井はピラミッド型
周りの客室に囲まれたフリールーム風
他にもくつろげるスペースがあちこちに
地下もあるようでしたし、建物の奥にも別棟も、フィットネスルームの表示も
小さなホテルだからこその快適さがあちこちに感じられ、ベストチョイスでした
荷物をまとめてチェックアウト
門を出たところで、車用ゲートが開きました
いいタイミングです
ホテルの全景がわかる写真をプーさんが撮ってくれました
バスは時間通りにやってきて、四つほどの停留所を過ぎて、バスターミナル前で下車
昨日ホテルから旧市街地へ歩いた距離より短かったことがわかりました
せっかくなので、マリア・クリスティーナ橋でも記念の一枚
地下のターミナルでは、これからバスに乗る大勢の人で大混雑
乗車時間は1時間50分ほどの予定
バスは2階建てで、1階のシート数は少しだけ
他にトランクルームとトイレなど
1階は料金安め、2階も前方と後方では料金に違いがあるとプーさんが言っていました
ほぼ満席
定刻に発車
バスはまもなく高速道路に入り、順調に走っていました
岩盤プレートが何層にも重なったような山肌の中を走っていたのですが、途中からノロノロ運転というか、止まっているような状態
どこまでも車の列が続いていて、走り出すまで1時間ほどかかりました
大幅に遅れたパリからサン・ジャン・ド・リュ行きのTGVより遥かに早くて正確で快適‼️
そう思っていたのに😥
車内アナウンスも全くなし
他の乗客は全く気にせずな様子
動き出したバスはまもなく交通事故の後始末中の現場を通過
その後はスムーズに走って、約1時間遅れでビルバオに到着
想像していたより数倍大きな街です
さすが、スペインバスク地方の州都
バスターミナル内のタクシー乗り場からホテルへ
ホテルはあの有名なグッゲンハイム美術館の正面
目指すサン・ファン・デ・ガステルガチェ教会は、夏の観光シーズンが終わり、アクセスがかなり不便になっていて、急ぎたい
ホテルのフロントで、チェックイン出来る部屋を探しますと言われたものの、荷物を預けてすぐにホテルを出ました
バスはモジュア広場から出ていて、この広場に面してチャバリ宮殿も
町の本当に中心地
地下鉄の駅もここにあります
初めての土地なので、スマホの地図を見ながら歩いて簡単に辿り着いたものの、なんと目の前を目的のバスが通過
ほんの数秒の差で乗り逃してしまいました
次は何と50分待ち
そこで時間待ちはモジュア広場近くを散策
ショコラティエのチョコを置いてある店に入ってみました
可愛らしい小物をたくさん扱っていて、スーベニアショップも兼ねているようです
どうして、こんな日本情緒溢れるボックスが⁉️
買いてある文字は意味不明(笑)
チョコレートは10個入りのボックスに、美味しそうなものを一粒ずつ選んで
他にスーパーに入り、水を調達したりして、バス停を見ると人がすでに並び始めています
急いで戻り、行列へ
サン・ファン・デ・ガステルガチェ教会の一番近くの町バキオへ行くバスの乗車時間は50分ほど
ビルバオの町は海岸から少し入っているのですが、それでも低地
幹線道路へ出るには長いトンネルをなだらかに登って
このような岩盤の山間を走っていきました
サンセバスチャンにしてもビルバオにしても、海からの攻撃に備えれば、背面は厳しい山があり、攻め込むのは難しい地理的位置に出来ているようです
ビルバオ近郊にはゲルニカの町があります
ピカソのゲルニカの絵の主題になった町です
スペイン内乱の頃、ドイツの攻撃で廃墟となったゲルニカも、すでに80年以上前の話
今ではすっかり復興しているはずですが、ピカソのゲルニカの絵のレプリカもあるし、行きたい町でした
ゲルニカに一泊して、そこからハイキングでサン・ファン・デ・ガステルガチェ教会を目指すという私のプラン
これは簡単に却下され、ゲルニカに行くよりサン・ファン・デ・ガステルガチェ教会を見に行こうと修正されたのです
しかも、ゲルニカにしてもサン・ファン・デ・ガステルガチェ教会にしても、物好きだねぇ〜と呆れられながら
バスは小さな村をいくつも通過して、夏のシーズン終わりのウラ寂しいバキオの町へ到着(終点)
最後まで乗っていたのは、私たちの他には若いカップルだけ
目的はサン・ファン・デ・ガステルガチェ教会のようです
ここから、起伏のある山を歩きます
ハイキング道路がずっーと続いていて、右手はそこそこ険しい山
左手は海岸
振り返って見たバキオのビーチ
周りには夏のコンドミニアムなどが立ち並んでいます
行手は放牧場
登って下ってを繰り返し、歩くこと小一時間
結構辛い道
海底油田⁉️のようなものが沖合に見えます
やっと見えてきたサン・ファン・デ・ガステルガチェ教会
見えてからも、歩き続けて、やっと一番近い集落というか、レストランなどがある所へ到着
3時になっていました
駐車場も広々と有り、マイカーが何台か駐車
さらに乗り合いタクシーも
ここからどんどん海岸へ下る遊歩道を歩いていきます
最初は歩きやすい石が敷き詰めてあったのに、展望台と教会方向との分かれ道から、ゴロゴロした石
かなり歩き辛い
でもここまで遥々来たのですから、最後まで❗️
いよいよこの小さな島へ渡る道に入ろうと降りていくと
ガーン😨
通行止め
私が調べた範囲ではわからなかったのですが、プーさんは石を積み上げて作った小径が老朽化で危ないと、最近通行止めになったとか
ほら、やっぱり❗️ と、プーさん
でも私たちに続いて何人も降りてきたので、通行止めはレアな情報だったようです
残念ですが、引き返すしかない
ビューポイントでお互いに写真撮っていたら、1人の男性が2人一緒に撮ってあげるよ❗️って
スペイン人で、どこから来たのかと聞かれて、日本だと教えると、さらに日本のどこかと聞いてきます
プーさんがややこしくならないように、東京だと、言うと
日本には行ったことがある
東京は最高に素敵な町だった
とても綺麗だった・・・
って熱く語ってくれました
こういうのを聞くと、ほんと嬉しい
この後展望台まで行ってみました
島に続く石の道が見えます
ベンチがあり、島の教会を見ながら水分補給とおやつ食べて休憩
規模ではかなわないけど、フランスのモン・サン・ミシェルと比べてしまいます
モン・サン・ミシェルは、干潟のような開拓地から浅瀬を渡ってアクセス(今は橋が出来たらしいですが)
このサン・ファン・デ・ガステルガチェ教会は、起伏のある山つたいに歩き、しかも海岸へは急勾配の中を降りてからしか行けません
さらに教会へ行くには、237段の階段を登らなければ辿り着けないのです
何とも神秘的な場所に立つ教会です
ガステルガチェとは、バスク語でお城のある岩山という意味だそう
城があったことはなく、世俗を離れて修行するための場所だったそうです
日本だと比叡山や高野山などが修行する場所として思いつきますが、修行とは洋の東西を問わず、人里離れた厳しい自然の中に求めてきたんだと、改めて思うことでした
さて、物好き呼ばわりしたプーさんですが
モン・サン・ミシェルも良かったけど、遥かにいいじゃない❗️
サン・ファン・デ・ガステルガチェ教会までは行けなかったけど、ここまで来て良かったわぁ
と、物好き母親の好奇心に寄り添った言葉😄
暮れゆく海とサン・ファン・デ・ガステルガチェ教会をまだまだ見続けていたいけど、帰りのバスは限りがあります
来た道を戻り、やってきたバスに乗り、ビルバオへ戻りました
ローカルバスなのですが、行きも帰りもとても綺麗なバスで、乗客もお行儀がいいのです
スペインへ抱いていたイメージとは違って、これはとても嬉しいことでした
サン・ファン・デ・ガステルガチェ教会については、以下のサイトが参考になります