
↑は、餅米で作ったあくまき
木灰でアクを取り、餅米を浸し、その米を竹の皮に包んで、気長に4〜5時間ほど煮て作ります
水曜日に、食品加工の同好の5人と公民館の指導員のサポートをもらい、あくまき作りでした
仕込んだ餅米は15kg
竹の皮は、150枚ほど
前日に竹の皮を水に浸け、餅米をアクに漬けるために、公民館へ
当日は7時半開始
開始時間より皆さん早めに到着して、タワシで竹の皮の裏と表をゴシゴシ洗う作業
特に表側には産毛があるので、より丁寧に
その後浸しておいた餅米をザルにあけて、竹の皮に包んでいきます
今回は半量余の餅米に小豆900gを入れて小豆入りに
食品加工室には大量炊飯用の大鍋と大量炊飯用の圧力鍋があり、2つの大鍋を使って

↓が圧力鍋

途中で入れ替え作業をして

完成は12時半ぐらい
茹で上がりは熱いので、軍手をはめてその上に厚めのゴム手袋をして、火箸を使って取り出す作業
その後、大きなタライに入れて水で洗って完成
130本ほど出来上がり

この後、加工室の掃除
毎回加工室を使った後は、ザル、鍋、タライ、鍋をゴシゴシ洗い、ホースで水を流しながら床を洗って、洗っての繰り返し
もちろん排水溝も
この掃除に30分以上
あくまき作りは、鍋で煮ている間はお茶タイム
それぞれが何かしか持参していて、食べながらおしゃべり
私は、前日の夜中にカスタードプリン作り

なかなか好評でした
持ち帰ったあくまきは、息子宅、妹、秋田の甥っ子へ宅配便で送る準備
密着性の高いラップで一個ずつ包んで、ポリ袋に入れて箱へ
あくまきはきな粉と粉の黒砂糖を混ぜた物で食べるのが一般的です
炭水化物にきな粉を足すことで、タンパク質も取れるので、先人の知恵に感服
琥珀色のとてもトロトロと柔らかく風味豊かなあくまきが出来ていました

あくまきは流水を流しながら竹の皮を剥ぐと綺麗に取れます
さらに、切るときは糸を使ってカット

ここ数日は、お昼ご飯代わりにスムージーとあくまき
昔は各家庭で煮炊きに薪を使っていたので、各家庭で木灰からアクを取っていました
今ではほとんどの家庭が、作らず
デパートでもスーパーでもこの季節にはあくまきが出ています
自宅であくまきを作るときは、木灰からアクを取りますが、アクを作って売っているお店もあります
今回はそこのアクを使って
山川の鰹節工場で、鰹節を作るときに使う薪の灰を譲ってもらい、作るそう
木灰はどんな木でもいいわけではなく、樫の木や椎の木の灰が極上と言われています
針葉樹の木灰は使えないとか
先人の試行錯誤の末、最上のアクがどの木が適しているかわかったのでしょう
鹿児島では旧暦の端午の節句の頃に、その年の孟宗竹の竹の皮を使って作るので、ちまきの代わりです
ちまきより遥かに美味しいと思う鹿児島人
郷土愛もあるでしょうが、ちまきより遥かに手が込んでいるし、他所では食べられない食べ物です
食感はぎゅうひや葛餅のよう
ぎゅうひは砂糖を大量に使って作りますが、あくまきは砂糖なしでアクの力だけでトロトロモチモチに
西南戦争の時、西郷隆盛率いる薩摩軍はこのあくまきを携えて鹿児島の地を出て行ったという記録もあるそうです
あくまきを食べる時、母方の祖母の作ったあくまきと、トトさんの母様を思い出します
祖母は器用で上手に何でも作る人でした
そして、トトさんの母様もこの季節には毎年北薩のあくまき作りの名人に頼んで作ってもらったあくまきを宅配便で送ってくれました
母様は、いつも余分に送ってくれて、私は妹にそれをまたお裾分け
母様は私がそうする事を見越していたようです
トトさんは、裏庭で大きな窯を設営して火の番するから、もう一度作ったらどうかと
7月はじめぐらいに作ることになりそうです