
私の浴衣の洗い方は 大胆です。
衿の三つ衿の部分だけは あらくしつけをかけておきますが、あとは、普通に畳んで、大きめのネットに 入れます。
洗剤は もちろん 粉せっけん。
最初に洗濯機に水をはり、粉せっけんを溶かします。
10分ぐらいおいて、粉せっけんが完全に溶けたころに、ネットに入れた浴衣を普通のコースで洗います。
手洗いコースで 洗ったことはありません。
この浴衣も 藍染なので、縫っているときに 指皮(指抜き)が紺色に染まるし、
縫ったところを 糸こきすると、指もなんとなく色が移る感じでした。
色止めとして 「すすぎの最後に お酢少々を洗濯機に入れて リンスするとよいですよ。」と 昔 先生に言われたのですが、 今回は すぐに着ることになるので、キーピングで軽く糊づけ。 |
脱水も1分ほどしました。
衣紋かけにかけて、しっかり形を整えて、室内干しです。
この日は 風が強く、家の中にも風が流れ入り、半日ほどで 衿の折り込みの多い部分もしっかり乾きました。
そして 今日、スチームアイロンをかけました。
アイロンは 表側からかけます。


反物のアイロンは 必ず縦方向に下から上へと 自分の体の体重をのせるようにかけるのだそうです。 アイロンの先が反物の横方向にむくようなかけ方をしてはいけないと 和裁のお稽古を始めた最初に厳しく言われました。 |

私は 裏を出して 最初に背縫い部分を下から上にと肩あての手前までかけておきます。


きれいに畳んで、もう一度、寸法を測ってみました。
着丈が4尺2寸5分 (約 161㎝)です。
この 浴衣は断ち切り身丈を4尺5寸とっていました。
裾の三つ折りくけ分と衿の繰り越し分を合わせて 1寸強は短く仕立て上がっているはず。
ということは、約166センチということです。
洗うことによって、5㎝縮んでいます。
5÷166×100≒3%
3%の縮みは 私にとって許容範囲です。
袖は 1尺3寸5分の仕上がりで仕立てましたが、こちらは 洗った後は1尺3寸ちょっと(約50㎝)になっていました。
浴衣は自分で洗えます。素材が木綿や麻が素材なら、水で洗っても 全く問題ありません。
(合成洗剤で洗ったことはないのですが)
でも 洗えば縮みます。(縮むのは丈だけで 幅は まず縮みません … 不思議)
仕立てる場合は ちょっと余裕のある丈で仕立ててもらうのがベストです。