私:そのあとお坊さんになろうと思ったのですね。
和尚:3ヶ月くらい起き上がれなかったのですが、その時はもう死にたい死にたいという気持ちでいっぱいでした。それで起き上がれるようになった時に、ふらふらと家を出て電車に乗ったんです。どこで降りたかも覚えていないのですが、そこから山に登っていったんです。特にこうやって死のうとか思ったわけではないのですが、何も食べずに山の中をさまよってたらそのうち死ぬだろ . . . 本文を読む
私:住職は、サラリーマン時代はなにをされていたのですか?
和尚:私は建設会社で働いていました。中堅企業で、小さな現場の現場監督をまかされていました。
私:それが今は仏門なのですね。なにかきっかけがあったのですか?
和尚:現場監督というのは、段取りの仕事です。1週間後、2週間後にどういう作業をやるか、図面を描き、下請け業者を手配し、材料を手配しという仕事です。同時に当日の作業の指示とチェックも . . . 本文を読む