毎年冬から春にかけて流行する乳幼児冬季下痢症という病気があります。
白い水のような、酸っぱい独特な臭いのある下痢が続きます。この原因がロタウイルスです。
下痢が激しいと脱水症を起こし、入院になることがあります。痙攣を起こしたり、脳炎を起こすこともあります。
感染力がとても強いため保育園で一人ロタウイルスの患者さんが出ると、同室の乳幼児はほぼ全員感染してしまうほどです。
そのロタウイルスに対するワクチンはロタリックスといいます。
現在まで120以上の国で使用されてきました。
このワクチンを接種すれば重症化を防ぎますが、かからないという訳ではありません。
また、生後15週を過ぎてからこのワクチンを初回接種すると、腸重積という病気の頻度が高くなります。
そのため生後6週から14週6日の間に初回接種をし、2回目はその4週後となります。
このワクチンは経口生ワクチンで、1.5mlのシロップを飲んでいただきます。
接種料金は1回14,000円で2回接種、完全予約制となります。