国立感染症研究所は4日、全国約5000医療機関を対象にしたインフルエンザの定点調査で、最新の1週間(1月24-30日)の1医療機関当たりの新規患者数が31・88人となり、警報レベルの30人を超えたと発表した。
全国の推定患者数は、約176万人。流行のピークに差しかかっていると見られ、厚生労働省は手洗いやせきが出る場合のマスク着用などを呼びかけている。
感染研によると、過去3週間で検出されたウイルスは、新型インフルエンザが8割以上。昨年10-11月は、季節性のA香港型が半数以上を占めていたが、12月以降は流行の中心が新型に移った。
新型の感染者は昨シーズンと同様、子供たちが多いが、今季は特に、昨季は少なかった20代-30代の若者の感染が目立つ。年代別では0-4歳が13・1%、5-9歳19・9%、10-14歳13・1%、15-19歳7・4%、20歳代13・6%、30歳代は13・1%。小児から青壮年層まで幅広い世代に広がっている。