
カミさんと一緒に世田谷美術館に行きました。今回のお目当てはこちら、 『岸田吟香・劉生・麗子 知られざる精神の系譜』 展です。


岸田劉生が自分の娘を描いた ≪麗子像≫ は教科書にまで載るほど有名な作品ですが、今回はその父親の吟香、娘の麗子の親子三代の系譜を、日本の近代史に照らしながら紹介するという企画でした。


今回の企画展で個人的に最も面白かったのは、劉生本人よりもむしろその父親である吟香の生涯でした。
和英辞書の編纂をおこなったり、東京日日新聞 (後の毎日新聞) の記者として人気を博したり、目薬の製造/販売を行ったり……様々な方面で活躍し、ドラマチックな人生を過ごした人物だったのです。どうやら劉生の多彩さは、この父親譲りであったようですね。
私は不勉強で、かつて築地にも横浜のような外国人居留地があったことを知らなかったのですが、この企画展でその鳥瞰図を見て驚きました。立派な塔のある教会や公園、西洋風の街並み……劉生の時代の人々にとっての “外国” は、現代の私達が思っているほど未知の世界ではなかったのかもしれませんね。


岸田劉生が自分の娘を描いた ≪麗子像≫ は教科書にまで載るほど有名な作品ですが、今回はその父親の吟香、娘の麗子の親子三代の系譜を、日本の近代史に照らしながら紹介するという企画でした。


今回の企画展で個人的に最も面白かったのは、劉生本人よりもむしろその父親である吟香の生涯でした。
和英辞書の編纂をおこなったり、東京日日新聞 (後の毎日新聞) の記者として人気を博したり、目薬の製造/販売を行ったり……様々な方面で活躍し、ドラマチックな人生を過ごした人物だったのです。どうやら劉生の多彩さは、この父親譲りであったようですね。
私は不勉強で、かつて築地にも横浜のような外国人居留地があったことを知らなかったのですが、この企画展でその鳥瞰図を見て驚きました。立派な塔のある教会や公園、西洋風の街並み……劉生の時代の人々にとっての “外国” は、現代の私達が思っているほど未知の世界ではなかったのかもしれませんね。