半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

ポルシェ964、エンジンを降ろしてみたら…!!!

2014-05-13 20:46:40 | ポルシェ911
エフロード誌で連載中のスピードジャパンのポルシェ964、予定通りエンジンを降ろしてみました。

今回のメインの作業は焼き付いてしまったオルタネータの交換と、懸案となっていたクラッチの交換だったのですが、やはりツインマスのフライホイールも中のダンパー・オイルが抜けちゃって、交換が必要な状況になってました。この年代の911のアキレス腱ともいえる部分なので、まぁ想定の範囲内かな。




その他にも、タイロッド・エンドやドライブ・シャフトのブーツ、リアサスの付け根のブッシュ等々など、交換しなくてはならない部分が色々と見つかりました。




せっかくエンジンを降ろしたので、ついでに硬化してしまったホースやシール類、ベルト類やフューエル・フィルター、プラグといった消耗品を一式交換することにしたところ、やはりかなりの交換部品が発生しました。



エフード誌の最新号を御覧になっていただいた皆さんなら既にご存じかもしれませんが、今回交換するパーツの総額はスピードジャパン価格でも68万649円!という結構なお値段となりました。もし同じ部品をディーラーから正規の価格で購入したとすると、大台超えの115万8303円!!。もちろん消費税や工賃は別です。

この価格だけ見て 「やっぱり964はお金が掛かるなぁ」 と驚いた方がいらっしゃることでしょう。しかし、あの一覧表をよく御覧になっていただければ、交換するパーツの大半は消耗品によって占められていることがお分かりになるはず。つまり、今回は先送りにされてきた整備のツケを一度に払うことになったということになりますね。

小澤社長も 「分割で払うか、一括で払うかの違い」 という分かりやすい表現をされていました。でもやはり私のような一般庶民には一括払いはキツいので、我が家の930はコツコツ分割?で払うことにします (笑) 。

幸いなことに、エンジンやミッションといった肝心な部分はまだまだ大丈夫で、走りに影響があるような事故を経験していないことも確認できたので、今回ビシッと仕上げて初期化してしまえば、しばらくは安心して乗り回すことができるでしょう。


最後にオマケ。この画像は今回交換することになった964のファン。マグネシウム合金製です。



マグネシウムは非常に軽量なので、964でもタペットカバーを始めとして何ヶ所かに採用されています。しかし、マグネシウムは腐食しやすいこともあり、964のパーツでもまるで風化したかのようにボロボロになっているケースが少なくありません。個人的には、ちょっと重くなっても良いですから、アルミの方が好きだなぁ。
コメント (2)
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