「紫陽花」第十三回潤墨会展 (一つ前の記事)で展示した掛け軸です。 本紙サイズが、約縦140㎝ 横50㎝。かなり大きな軸になりました。
紫陽花は墨彩画! まずは色。大好きな青い色の紫陽花にしました。(群青)(浅葱)この二色を筆に乗せて、いざ! 真っ白い和紙に向かいます。
絵を見ていただくと、墨彩画の部分と、水墨画の部分があります。最初から計算して描き分けているのではありません。
花(ガク)を描きながら少しずつ色を変えていき、和紙に紫陽花が咲く。次は葉。濃い墨で葉を二筆でざっくりと描いていく。色のすぐそばに墨!濃い墨。(これは、師匠(呉斉旺先生)の教えです)
花、葉。 色、墨と和紙をうめていき、紫陽花が紙面に広がっていきます。今回は、その結果、紫陽花の色は一部だけになり、最後は墨一色になりました。
実際は、
あ、色が濃くなっちゃった💦 う~ん、では、こっちも!
あ、こんどは、葉っぱが大きすぎた。 そしたら、ここに、もう一枚。
あ、なんか、足りない。そうだ、もう一つ花をかいちゃおう。
あ、あ、あ、紫陽花が育ちすぎた~~~~(;'∀') もうこうなったら、もっと、上に延ばさねば~。やってもうた。の繰り返し。
そんなわけで、仕上がるまでどんな構図になるかわからない。これが楽しみでもあり、修正がきかない。その緊張感がたまらない!水墨画・墨彩画の醍醐味。
こうして構図が出来上がると、よし!!同じようにもう一枚❕ きっともっとうまく描けるはず。と思うのですが、
それが、そうとはかぎらない。というより最初に描いたものに勝てない。
最初の一枚。紫陽花を和紙に映していく時間。その気持ちが大事なんだな~。
梅雨の時期、暗い沈んだ空にも、雨にも似合う色とりどりの紫陽花。この絵、自分では、けっこう気にいっていまっす。いきいきとした紫陽花になったかなと。
それと、展示会に来てくださった方(師匠を、師匠の画を知っている方)から いただいた言葉。
「呉先生の筆の運びを、しっかり受け継いでいますね」と。
嬉しかった~。
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