水墨画・墨彩画家 岡田潤のあッこりゃまた日記 

水墨画・墨彩画家。児童文学作家。花のスケッチが趣味。絵を描く事で物語が生まれる! 日々、楽しいことばかり!

感激❗ マテウシュ・ウルバノヴィチさん

2017-09-21 | 児童書(こども電車 幽霊ランナー めだかの王様)

 

幽霊ランナー サイン本。私は藤の花(物語の中に藤の花の一年、四季が描かれています)を。

マテウシュさんは、自転車の絵を添えて。

 

幽霊ランナーが、発売されて三週間。 9月は天候も暑かったり突然の豪雨だったり。私も、なんだか、ばたばたと落ち着かない日々をすごしてしまいました。幽霊ランナーのこと、お知らせがまだできていない方も多くいます。まったく、情けない次第です。ブログに書きたいことも、いっぱいあるのに💦 また更新が止まってしまって💦だめですね~。ごめんなさい~~~。 

10月、気持ちを切り替えて、また、日々、いろいろなことを綴っていけたらと思っています。

まずは、まずは!これは書いておかねば。マテウシュさんにお会いできた事!

9月19日、もぅ11日もたってしまった。 でも、まだ感激と感動か覚めません。

編集長と三人で幽霊ランナーの打ち上げをしました。物語のこと、アニメのこと、イラストのこと。色んな話ができ、なんとも幸せな!楽しい時間を過ごす事ができました。 マテウシュさんの画家としての姿勢。夢の話。本当に本当に素晴らしくて。益々、大ファンになってしまった。

マテウシュさんの絵を最初に見た時、アニメの背景スタッフとまったく知らずに、「この方に幽霊ランナーを描いていただきたい」と思った。自分には描けない、でも現したいものがマテウシュさんの技術で形になったのが、幽霊ランナーの表紙です。6月にアニメの会社を辞めてフリーになられたタイミングで幽霊ランナーの依頼を受けていただけた!ちょっとずれていたら、このご縁はなかった。マテウシュさんの絵を提案してくれた編集長、改めて、すごいです!!

今回、ご本人とお会いして感じたこと。絵ってその方の心が反映する。マテウシュさんの絵に向き合う姿勢。アニメ、君の名は。の背景他、いろんな経験が一枚の絵に投影されているんだな~と。

マテウシュさんとお会いする前、私、緊張して手の先が朝から震えていました。でも、話できてよかった~。というか話がつきなかった!アニメの話で盛り上がった!私、昔💦アニメーターだったんです。でも挫折した。原画マンになれなかったんです。原画マンはキャラクターを描くだけでなく、背景も、画面全部に責任を持たなければならなくって。私は背景のパースがとれなくて。建物が描けなくて。特に都会の街並みはまるでだめ。定規が使えなくて。メカ(自転車~)が苦手で…。原画マンになることを、ざざざざ挫折したんです~~~~(;'∀')(私のプロフィールにはアニメーターを経てイラストレーターに。と書かれているんだった。アニメーターの動画を経て。と書きかえねばいけないですね(;'∀'))

私、アニメーターになって動画を担当して。約三年間でしたがアニメ漬けの日々を過ごした。当時、若かったし体力もあった。締め切り前、スタジオに泊まりこんだ日々。24時間、すべての時間をアニメにかけていた。大勢のスタッフ。それぞれのプロが集まって一つの作品をつくる。動画から原画に進む道をあきらめてアニメーターをやめた。そんなわけで、友人にはアニメーターが多いです。皆すごい!!尊敬する方々です。アニメーターの経験、現場を経験できたことで、大好きなアニメの制作。アニメーターのすごさを知って。もちろんアニメ、今も大好きです。ジブリも大好き!「君の名は。」に関わった友人もいます。君の名は。とくに背景の美しさに感動したんです。その背景を担当されたマテウシュさん。私が大の苦手だった背景。アニメ界の最高峰のスペシャリスト!アニメーターの経験、現場を経験してるので、アニメスタッフの技術のすごさ、わかってます。

そんな方に、まさかの自分の本の表紙を描いてもらえるなんて!!

今、また、このご縁の感謝がこみ上げてきました。うれしい~~。

私は、今、人物、草花をえがくの大好き! 動物も! 景色も昔話にでてくる茅葺屋根とか田舎の風景は得意。公園によく行って、草花を観察することが好き。日本昔話にでてくる日本の風景が好き。絵が好きということは、アニメーターを挫折しても変わらない。原画マンになれなかったけど、違う扉がちゃんと開けられたのかなと思う。マテウシュさんに会えたことで、アニメーター時代を思いだすことができた。あ~、なんだか、無駄なものってないな。アニメ―ターの経験、宝物だな。なんて、ことを感じさせてもらったり。

あ、この話、今、はたと思ったのですが。幽霊ランナーにも通じています。サッカーが好きで、サッカーを頑張っていた主人公の少年、優。でもボールの扱いが苦手で…。彼もまた、違う扉が開く。才能、努力…。自分を見つめて変わっていく少年の姿。(幽霊ランナーの内容について、次回、綴りますね)

 

マテウッシュさん話にまた、話は戻りますが、自分で作ったスケッチ道具をもって、景色の中で対照と向き合う姿勢。ライブ感が絵に現れているところ。

私が季節の花を見に、会いに!公園に出かけることと、花のスケッチが大好きなとこ。描く対照が違っても、マテウシュさんと私、絵描きとしての姿勢に共通点、あったりして。

なんて、おこがましいけど、そんなことを、こっそり思って(^▽^)/ます。

 

お互いに「サインください」と、差しだした幽霊ランナーの本。私が自転車が描けないと話したのをうけて、マテウシュさんが描いてくださった自転車の絵。カッコ良くて繊細で。存在感がある絵。 宝物が増えました!!

ありがとうございます。 

感謝をこめて。


幽霊ランナー 新刊

2017-09-07 | 児童書(こども電車 幽霊ランナー めだかの王様)

幽霊ランナー 金の星社より刊行されました。金の星社HP(マテウシュさんの装画制作動画が見れます)

見本が手元に届いたのは、先週の(土)です。5日たった今、やっと実感がでてきました。2010年に「こども電車」で作家デビューをして、「めだかの王様」が2015年。そして、今回の「幽霊ランナー」で三冊目の児童書です。よくぞ、本になってくれた。小学校高学年 中学生向けの児童書になります。でも、大人のみなさんにも、読んでもらいたい、そんな一冊に仕上がったと思います。

ぼくは消えない、絶対に。

このキャッチコピー、心にしみます。帯を見た時、本当にドキンとしました。幽霊ランナーという本のタイトルから、このコピー。皆さんは何を想像しますか?どんな物語が、この本の中に繰り広げられていると思われますか?目標も努力も全部、消えてしまう。自分自身も…。なんどもあきらめかけた。トラウマに苦しんだ。そんな弱い心を胸に抱えながら、主人公は走り続ける。

「ぼくは消えない、絶対に」とは、そんな主人公のセリフです。その一言の重み。あ~~~、ストーリー、ネタバレしてしまう~~。ので、ぐっと我慢。口チャックです。本文の中の、どこにこのセリフが入っているか、ぜひチェックしてみてください。

金の星社の編集長には、今回(いや毎回ですが)厳しい(愛のある)ダメだしと、ご指導をいただきました。私も主人公と同じで、何度も何度も、もうだめだ~~~、書けない~~。と思ったことか。でも、この特別な物語を、本という形にしたいぞ。と。あ、この物語は、私にとって、特別なんです~。

その特別!!を多くの子供たちに届けたい。そんな気持ちで原稿に向き合いました。「おザルさま~~。よくぞ、こんな私に付き合ってくださり、感謝しかありません」

大旦那さまにも、いつもいつも、見守ってくださったと…。本当に金の星社さまに感謝いたします。

 

絵を描かずに、文だけ書いた。

私は、画家ということもあって、物語を作るとき、先に絵を描きます。それが、今回は初めてのことですが、絵をかいていないんです。最初に編集長に提出した企画書・プロットにも、一枚も絵が入っていなかったんです。なぜ、絵を描かなかったか?かけなかったのか?(それも、また、お話します。う~。じらすな~~。)

その結果!マテウシュさんに絵を書いてもらえたのかな?すっばらしい絵に出会えた!

また、カバーデザインをしてくださった、グラフィオさま。素敵です!!

いろんな意味で、今回の本は、特別な本なんです。本当に本当に、あきらめないで、走ってよかった!

本の背表紙には 走れ 自分らしく

どうぞ、是非、手に取ってみてください。ありがとうございます。

 

 


幽霊ランナー 装画マテウシュ・ウルバノビッチさん 近刊のお知らせ

2017-09-01 | 児童書(こども電車 幽霊ランナー めだかの王様)

今日から9月です。幽霊ランナーという書籍が近々に刊行になります。

マテウシュさんの装画 創作風景が動画でみれます。すばらしいです。是非、みてください!

作は岡田潤 小学校高学年から読める児童書です。「こども電車」で作家デビューし、二年前に「めだかの王様」を刊行、そして今回の「幽霊ランナー」で三冊目の小説となります。

今回、私は絵を描いていません

装画は、ポーランド人のマテウシュ・ウルバノビッチさんが担当されています。

岡田潤が画家と知っている方は、なぜ?と思うと思います。

金の星社の編集長から、今回の表紙を他の方で、提案があったとき、それも、おもしろいかな?とOKしたものの(いままでは表紙も中面の挿絵も、み~んな描いていたのに~~)なんて、ちょっと寂しい気もしていました。

※いつもは、絵を先に描き、人物設定などをしていく手法で物語をかいていますが、今回は、まったく絵を書かずに、文章が進んでいきました。(その訳は!また書きます)

編集長の提案は、正しかった!

私、マテウシュさんの絵をみたとたん!

[このかたに!!是非!お願いしたい。してください、するべきだ。すっばらしい絵がうまれるにちがいない!(過保護のカホコ風)に叫んでいました。

出来上がった装画。予想を超えた、すばらしい絵でした。

疾走感、エネルギー そして二人が向かう先は? 夕日、光の中に、吸い込まれていきそうな…。そして、普通とちがう左回りに、走る二人。走る二人の関係は?一枚の絵の中に物語がはしり抜けていく。

動画を見てから、本を読むことお薦めします。そして、また、読みおわってから、また表紙を眺めてください!!

また、本のこと、内容について追って書いていきます。

マテウシュさんは、君の名は の背景スタッフをされていたかたです! 動画、本当に素敵です。ぜひ!

 

 


最新刊 幽霊ランナー

2017年9月 金の星社より刊行