CURRY_SAMBA

カレーにまつわるエトセトラ。

青森 de カレー!(その2)

2008年08月17日 | 行った!お店カレー
青森での出会いは衝撃的なものだった。
人との出会い、ねぶたとの出会い、大間マグロ、そしてカレーとの出会い(←半分食べ物;)。

前回の「マサラマサラ」が大ヒットし、これでも十分満足だったんだけど
その帰り道、即席カレー部のKさんと気になる看板を見つけてしまった。

それがコチラ

「カレーパーラーいしずえ」


書体も色も、超レトロ。

歩きながら、思わず目が釘付け。
「…パーラーって何やろ?」
「フルーツパーラー、とかは聞きますけどねえ」
「カレーパーラーって…????」
「かなり気になりますねー」

翌日は早くも青森最後の夜。
これは行かないわけには…と、時間の合間をぬって訪ねてみた。

「こ、こんばんはー」
「いらっしゃいませ。」

店内はパステルカラーの壁や机で、想像どおりというか、予想を裏切らないレトロな雰囲気。



マスターといったほうが相応しい寡黙そうな店長さんが
カウンターの向こうからやって来て水をおく。





テーブル上のメニュー。
カレーが4種類記載されている。

手造りカレー
目玉カレー
ハンバーグカレー
本格的高級カレー

やばい…。
つっこみどころが満載だ。
一般的には、「チキンカレー」「ビーフカレー」のようにメインとなる具が一番はじめにきて
そのあと「目玉カレー」となれば、上のカレーのベースに目玉焼きがのっているのかなあ、
と、見当がつく。(目玉っていうのも目玉焼きかどうか…。笑)それにしても…

「手造りカレーて!」
大阪人Kさんのそつのないつっこみが入る。

そして最も気になるのは「本格的高級カレー」。
「本格的インドカレー」とかなら、スパイスたっぷりのルーを使わないカレーかなあ
と、見当がつく。もしくは「高級ビーフカレー」なら高級な牛肉を使ってるんだなあと思える。
これじゃあ…

「意味わからんわー!」
Kさんも、私も完全にお手上げ。

「よくわからないから、聞いてみましょう。」

「すみませーん。あの、本格的高級って何が高級なんですか?」
「まあ、いろいろです(フフ)」

敵はてごわい。
これは注意しないとえらいことになりそうだ。
慎重に検討した結果、「手造りカレー」の甘口と「本格的高級カレー」の辛口を注文し、
その違いで分析しようということになった。



数分して来たのがこちら。
手前が「本格的高級カレー」で見た目は変わらない「手造りカレー」が奥に。
一見した違いは、サラダがついているかいないかである。

いよいよ「手造り」と「本格的高級」を交互に食べ比べてみる。
いずれもトロミのある欧風系。
チャツネのような甘さは、たまねぎだけじゃない何かをふんだんに炒めているのだろう。
このフルーティさは「パーラー」の名に負けていない。
「手造り」は辛くなく、「本格的高級」はちょうどいい辛さである。
でもこれは、注文を甘口/辛口にしたからの差にすぎない。
同じ甘口か辛口で比べたらベースの違いが分かったかもしれいないけれど、仕方ない。

と、突然スプーンにのったあるものが!
「あっ、エビ!」
「あっ、ホンマやー」
これが「高級」の正体だったのか。
最初から「高級エビカレー」と言ってくれればいいのに(笑)

お会計のついでに、気になったことを聞いてみた。
「ごちそうさまでした。あの、フルーティなのは…りんごですか?」
「まあ、いろいろです(フフフ)」

最後まで謎だらけだったが、なかなかの味に、ご満悦の帰り道だった。

青森の夜はふけていく。
これから夜行船で函館を目指す(これが初出張とは!)。

(写真/青森市「カレーパーラーいしずえ」/手造りカレー/700円)

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