CURRY_SAMBA

カレーにまつわるエトセトラ。

実践!ジンジャーポークカレー

2010年07月28日 | 作った!お家カレー
前回紹介した「dancyu」2010年カレー特集号の中にあった
東京カリ~番長水野さん伝授の「肉カレー」から
「ジンジャーポークカレー」を作ってみた。

ポークも、ジンジャーも好きな食材だし
夏バテの体には「にら」も良さそう。
しかもいま流行のラー油を使うらしい。
家にないからちょうど買うのにもいい機会かも。

と、いうことで。

材料(4人分)



・豚ロース肉(生姜焼き用)300グラム
・玉ねぎ 1個
・にら 1/2束
・じゃがいも 小2個(※トダチーニョで追加)


【A】
・片栗粉 大1
・溶き卵 1個分
・ラー油 大2

【カレーソース】
・湯  21/2カップ
・コンソメまたは鶏ガラスープの素 小3
・カレールウ 2皿分

【B】
・生姜の絞り汁 大2
・醤油 大1
・砂糖 小1
・酢 小1

・サラダ油 大1
・ニンニクみじん切り 小1(※トダチーニョで追加)

作り方




【A】を合わせる。


豚肉は3センチ幅に切り【A】をからめてコーティング。


カレーソースの材料を合わせて溶かしておく。



中華鍋(ないのでフライパン)にサラダ油を熱し、
弱火でニンニクを炒めて香りを出す(※トダチーニョで追加)


豚肉をほぐしながら調味液ごと入れて
ピンクの部分がなくなるまで
火を通すまで炒める。


玉ねぎとじゃがいもを入れてさっと合わせる。


【B】を加える。



【カレーソース】を加えて煮立てる。


煮立ったらにらを加えて


とろみがついたらできあがり!


「なんか中華料理っぽいね」

「にらとラー油のせいかな」

「お、おかわり…」

「おかず感覚で、もりもりイケるね!」

暑くて食欲がなくてもイケる味!
豚肉は舌ザワリがつるっとしていて食べやすかった。

ラー油はギョウザのたれくらいしか使ったことがなかったのに
すっかり溶け込んで抵抗なく食べられた。
辛さは卵などで中和されていて、丸みもあっておいしかった。

うなぎを逃してしまった方にもぜひ!

(写真/ジンジャーポークカレー/dancyu/2010年8月号より)



ダンチューカレー特集号

2010年07月19日 | 行った!お店カレー
今年もカレーの季節がやってきた。
夏の風物詩、「dancyu」のカレー特集号が発売した



目次はこんなかんじ。


今年の特集テーマは「今日はカレーだっ!」。

このテーマだけ見ると、2種類の方向性(=dancyuからの提案)が考えられる。
「今日は家でカレーを作るぞ!」
「今日はおいしいカレーを食べにいくぞ!」

が、ざっと目次をみると、今年は「家カレー」に重点が置かれているようだ。
だいたい30ページ。
一方、お店の紹介記事は約15ページで、なんと、「家カレー」の半分しかない
そして「家」と「店」の間をとった記事が10ページ。

今年は、この観点から勝手にトダチーニョ的見方&解説をしたいと思う。
参考までに、2009年までのカレー特集解説はこちら。
2009年カレー特集号の解説
1998年~2008年までのカレー特集号の解説


ざっと過去の特集をみると、2008年まではお店の紹介が中心だった。
(異例の南インド現地ルポ、2007年7月号は例外だけど秀逸!)

傾向が変わったのは、2009年の「そうだ!カレー作ろう」。
「そうだ!」ということばに表れているように、家でのカレーづくりを
提案し始めたのがこの号。

それにつづく2010年は、どんな提案をしてくれるのか?

(マーク:…家でカレー記事  …お店カレー紹介記事)

定番チキンカレーの基本のき
おいしい「お家カレー」の教科書
(土井善晴 料理研究家)

・料理研究家の土井さんが、「定番のチキンカレー」の作り方を丁寧に説明。
小麦粉を使ったカレーながらカレー粉も使っていて、インドカレーの基本な流れもわかる。
「市販のルウを脱却したい!」
「けど、いきなりスパイスからとか無理!」
という、カレー中級者向けの記事。
最近は本格的インドカレーのレシピが溢れている中、ありそうでなかったと思う。



いつものカレーが劇的に向上します!
ルウで輝く「肉カレー」の極意
(水野仁輔 東京カリー番長)
◎ビターポーク
◎フレッシュビーフカレー
◎ビーフステーキカレー
◎フレッシュビーフ
◎バターチキンカレー
◎ポークキーマ
◎ジンジャーポークカレー
◎フライドチキンカレー

・カレー特集ではおなじみ東京カリ~番長水野さん。
最近は著書をみても「家で(市販のルーを使って)作るカレー」の研究に力を入れているようで
今回はルーを使いつつ、「肉の調理法」にこだわったレシピを紹介。
特別な材料はほとんどなくて、「やってみようかな」と思うものも。
(ちなみに早速1つ作ってみたので、次回紹介します!)



インドカレーを、1~2種類のスパイスで!
カレー粉+スパイス便利帖
(ナイル善己 「ナイルレストラン」三代目)

◎カルダモンとクローブのチキンカレー
◎クミン香るキーマカレー
◎コリアンダーの豆カレー
◎マスタードシードのフィッシュカレー
◎インド風オムレツ
◎チキンビリヤーニ

・東銀座に店を構える「ナイルレストラン」の3代目(東京スパイス番長でもある)による
スパイスを使ったカレーの入門編。
ポイントは、カレー粉+1~2種類のスパイスだけでできるということ。
「スパイスは少し持っているけど、それ以上なかなか…」
という人にオススメ。
・個人的には南インドの炊き込みご飯「ビリヤニ」を炊飯器で作る簡単レシピがヒット!
近いうちにやってみようっと。



東京&京阪神の名店のレシピ大公開!
あの人のつくるカレーがうまい理由

◎「ザカリ」新橋/ビーフカレー(関連記事
◎「プーさん」武蔵小金井/.野菜チキンカレー(関連記事
◎「ヘンドリクス」千駄ヶ谷/ポークカレー
◎「カイバル」銀座/サグ・パニール(関連記事
◎「TAPiR」大久保/冷やしカレー(関連記事
◎「KALUTARA」大阪/スリランカ・カリー
◎「ガラム・マサラ」京都/キーマカレー
◎「Dining Okano」神戸/インド焼きめし

・名店のカレーのレシピを教えてもらうという定番企画。
・上から5つのお店を見て「何コレ」と動揺を隠せなかった
ジャンルは異なれど、さまざまな意味で一目おかれている店ばかり。
プーさん、カイバルは私も好きな店ベスト5に入るだろうし、新橋のザカリは神のような存在。
「ここまで教えちゃっていいのかな…」とザカリの店主がつぶやいているが
本当にここまで見せるとは、どんな交渉が行われたのかすごく知りたい。
・関西の3店は初めて聞いたお店もあるけれど、このセレクションにのっているのだから
ただものじゃないのだろう。次回の関西に行くときのターゲットにしたい。



次代の名店を食べ歩く
新・東京「カレー地図」

◎「COCHIN NIVAS」西新宿
◎「CURRY UP」北参道
◎「想いの木」神楽坂
◎「みのりんご」原宿
◎「moona」下北沢
◎「KORMA」浅草
◎「インド富士」東小金井
◎「奥芝商店八王子田代城」八王子
◎「ポールのカレー」東銀座
◎「SPOON」西荻窪

・へえ~こんなお店が東京にあったんだ!という新鮮な顔ぶれ。
いつもここで新しい店をチェックして1年間のうちに回るのが習わしなので
アクセスしやすい場所ばかりなのもうれしい。
・唯一もう足を踏み入れていたのが「想いの木」。(関連記事
ライターの人も、鬼丸さんの接客を高く評価。同感です



溺愛率日本一?「インデアンカレー」研究
・大阪発祥の「インデアンカレー」についての考察。関連記事


「インド料理店」の大いなる愉しみ方
・カレーの伝導師、渡辺さんと行くインド料理屋ルポ。興味深いのは、
北インド「ルソイ」/南インド「ダルマサーガラ」の2店を訪ねていること。
「えー、インドカレーって北と南で違うの?」
って人はご一読の価値あり。



厳選「取り寄せ」カタログ 第233回
・カレーにぴったりのお米やチャツネ、福神漬けやカレー皿まで通販。


まとめ。

トータル的に、いい号だと思う。
初心者が読んでも、マニアが読んでも楽しめるような構成。
ほどよく肩の力が抜けている。
お店の紹介は毎年いろんなところがムックを出していて、食傷気味。
これはこれで食べ歩きの参考にはなるんだけれど、
やっぱり「dancyu」には新しい方向性の提案が期待される。
今回のようなスタンダードの線上にある穴とか、視点を変えるような記事がかけるのは
「dancyu」なのだと思う。

とはいえ、カレー好きとしては来年も「家カレー」が続いたらちょっと物足りない。
2007年の南インドルポのようなどっか~ん企画がそろそろ読みたい。
スリランカカレー紀行とか、タイカレー紀行とかもありなのでは。
あとはスパイスを使った料理(カレーじゃない)の大特集とか。

それにしても、「dancyu」のカレー担当者さんは1年がかりで企画を考えて
取材とかしているんだろうな。
おなじ雑誌編集者の端くれとしては1年に1企画…かなりうらやましい。
それだけの需要と部数と期待とをしょって、この号が出たんだろうな。
今年もごちそうさまでした!

(写真/プレジデント社「dancyu」/2010年8月号/860円))

なすすべもなくなすがまま。

2010年07月12日 | 行った!お店カレー
前回の記事で書いた「 OAKS」のランチを別の日に訪問。

「あれ、イケメン店員見当たらず…」

「いらっしゃいませ。おひとりさまですか?」←イケメン風店員

「あっ、今日のワンコインランチはまだ…?」

「ありますよ。」←イケメン風店員(くどい)

その日のワンコインは「豚ひき肉と揚げナスのキーマ風カレー」。
キーマ「風」とあるのが気になった。

出てきたのは、豚ひき肉のそぼろの入ったルーのカレー。
キーマというと、インド料理では鶏肉かマトンなのだけど、ここでは豚肉。
豚だからキーマと言い切らず「風」をつけたのだろう。
けっこう律儀である。

でも、ナスと豚肉ってとても相性がいい。
辛すぎず、安心して食べられる味だった。

「お会計ですか?」←イケメン風店員

私も律儀に「風」をつけてみた。


(写真/淡路町「レストランバー OAKS」/ワンコインランチ/500円)

体が休め休めと言ってる文月かな。

2010年07月04日 | 行った!お店カレー
7月に入ってから、どうも体調がすぐれない。
風邪という症状はないし、かといって妊娠でもなさそうだし。
なんだかいつも朝からだるくて、やる気がでない。
会社で仕事をしているときは、それなりに元気なんだけど、
朝とか晩になるとどっと疲れが出てきて、
食欲もなくなってネガティブ思考になる。
私にしては珍しい。

こんなときは。

「とりあえず、カレー」

ポパイのほうれん草みたいに、食べればいつでも元気になれる、
私にとってのカレーはそんな存在。

しかもカレーなら、お店でも食べられるし、
何だったら24時間のカレーチェーンもあるし、
コンビニでも売ってるし、レトルトもある。
こんな回復アイテムを手に入れられるって幸せだなあ。

さて、気分転換にお昼に外へでた。
ここは「ワンコインランチ」という1日10食限定で500円のメニューがあって
それに間に合えば今日はラッキー!というささやかな願掛けをしている。


表の看板には、「本日のワンコインランチ:ローストトマトのほうれん草カレー」
とある

よくわからないけど、何だかすてきなネーミング!
残ってるといいなあ。

「いらっしゃいませ。お一人様ですか?」←イケメン店員。

正直、これだけでラッキー(笑)!

「ワンコインランチ、まだありますか?」

「あなたのために残しておきましたよ」←妄想。

実際は「残り1食ですよ」だったけど、
ローストトマトのほうれん草カレーに間に合うことができた。

しばらくして運ばれてきたのは、丸ごとルーの上にのった巨大なトマト!
いわば「トマトの丸焼き」がのっている。
ほうれん草のカレーはパンチエッタ(ベーコンみたいなもの?)が入ってイタリアン風。
かと思いきやタイカレーの風味もする(パイマックルートかな)。
とてもとても不思議な味だった。
サラダとスープまでついていて、+200円でドリンクもつけられる。

「姫、このトマトに乗って、一緒にカレー王国のお城へおつれします」

「はい

「お飲物は、アイスコーヒーでよろしいですか?」

「はい


女子高生時代みたいに妄想モードに入ってしまった。
やっぱり、ちょっと疲れてるのかなあ(笑)


(写真/淡路町「レストランバー OAKS」/ワンコインランチ/500円)