CURRY_SAMBA

カレーにまつわるエトセトラ。

酒隠してカレー隠さず!

2009年09月23日 | 行った!お店カレー
すこし前になるけれど、旦那さんと2人でプチ京都旅行に行ってきた。

お目当てはカレー。
旦那さんは写真(を撮る)。

もろもろ便宜を考えて、宿は市内からちょっと離れた郊外にして
いつもの京都旅行では乗らないような電車にも乗った。

わくわくしながら路線図をながめていると、
「山崎」という駅がある。

「サントリーの山崎っ!」

京都の山崎というところでウィスキーが作られているのは知ってたけど
こんな場所に山崎蒸留所があるとは。

実は、3年前に同じくサントリーの白州蒸留所(山梨)に行って以来、
旅行や出張の行く先ざきにニッカの宮城峡蒸留所(宮城)、
余市蒸留所(北海道)などの蒸留所を見つけて
何気に日本の大きなウィスキー蒸留所を見て回っていた。
カレー食べ歩きの副業みたいな感じだ。

山崎蒸留所は、日本で最初にウィスキーが作られた場所でもあり
蒸留所めぐりの最後のトリデだったんだけれど
またまた旅行先でひょっこり見つけてしまった。

これは時間を見つけていくしかない。


山崎駅から蒸留所へ向かう道



サントリー山崎蒸留所入り口。
1923年に建設されて以来、ウィスキーが作り続けられている。



スチールポットという蒸留する装置。
いろんな形がある中でも
軽やかなウィスキーができる形。



かつて千利休がお茶を点てるのに用い
日本の名水百選にも選ばれている伏流水。
鳥取に源泉があるらしい



樽詰めされて、ひんやりした貯蔵庫で寝かせる。
使われている木によって樽の種類もさまざまあって
寝かせる時間と樽の組み合わせで無数のウィスキー原酒ができあがる。
それを絶妙にブレンドしてつくられるのが
「山崎」などの銘柄である。


どこの蒸留所でもガイドツアーというのがあって
30分くらいでウィスキーができる過程を知ることができる。
同じなようで少しずつ違うのもまた見学の魅力。
(たとえば、白州蒸留所は唯一「樽の再生(=リチャー)」を観ることができる)

もちろん最後には試飲(未成年と運転するひとを除く)ができて
思わず買ってしまうという流れ。
うちの父親は「娘からの土産といえばウィスキー」。
最近の親孝行になっている。


                        


さて、京都にもどって夕食の時間。
今年の「dancyu」カレー特集号で紹介されていた
プティ・ムッシュー Petit Monsieur」が気になっていて、この旅行で行こうと決めていた。

阪急京都線烏丸駅もしくは市営地下鉄烏丸線四条駅で降りて
北へ3分くらい。



赤いドアがかわいらしい外観。
キラキラしていてまるでイタリアンかフレンチに思える。
黄色をテーマにしたアールデコ風の内装は
南フランスのアルルにあるカフェをモデルにしているそう。
(ゴッホの名画「夜のカフェテラス Terasse du cafe le soir」で描かれている
カフェとのこと)


メニューもちょっとフレンチ風。
昼はカレーのみだけど
夜は前菜とカレー、シャンパンとカレーなど
組み合わせて楽しめるようなアラカルトになっている。

アペリティフセット…1800円
(野菜の前菜3種盛り合わせと
「ヴーヴ・クリコ」のグラスシャンパンがカレーとセットになっている。)

も迷ったけれど…


今回は「白カレー」(1200円)にしてみた。

きのこの入った欧風カレーに繊細に生クリームがかっている。
口に入れると、ワインの風味がして
まったりした辛さと酸味、ワインの風味が交互にくる。
インドのカレーとは全く違うと思った。
つけあわせの「季節の野菜」は京大根のピクルスだった。


化粧室の大きな鏡。
ピンク色の壁一面にパリの写真や絵が飾られていて
「ディズニーランドか!?」と思ったくらい。
このお店の内装は本当にこだわりを感じた。


ちなみに、その日の夜はマダムはいなくて
私と同じ歳くらいの若いシェフが一人で切り盛りしていた。
お話をうかがうと、シェフ少し前まで東京でフレンチの修行をしていて
昨年、故郷である京都に戻ってきたところ、まだカレーしか出していなかった
この店のマダムと出会い「夜にフレンチを出そう!」ということになり
今のお店の形になったそうだ。

笑顔がとてもすてきなシェフで
「プティ・ムッシュー」という店名はマダムの予言だったのではないかと
不思議な気分で、京都の夜の街へ出た。


(写真/京都四条烏丸「プティ・ムッシュー」/白いカレー/1200円)

カレーに金棒!

2009年09月09日 | 行った!お店カレー
とあることがきっかけで、初対面だらけの
「女子カレーパーティ」を開くことになった

学生時代はクラスやサークルで「友達」っていくらでもできたけど
社会人になると、同期でもないかぎりなかなかそういう機会がない。

仕事でたくさんの人に出会う中で

「歳が近くて、話しやすいなあ」
「また会いたいなあ」
「仕事はしごととして、仲良くなりたいなあ」

っていう出会いがたまにあって、
でもなかなかまた会う機会がなかったり。


「せっかくだから、カレーパーティしちゃいますか?」

と、やはり仕事がきっかけで1年前に出会ったある方のアイデアで、


「やってみますか!」

と、ほうぼうに声をかけてみた。


「お久しぶりです!ぜひ参加します!!」


と、大反響が。
こりゃ、楽しい会になりそうな予感   


お店は、集まるメンバーがお仕事帰りにアクセスしやすい沿線や
わいわいできる雰囲気、もちろんカレーの味も考慮して
後楽園の「ダージリン春日店」に決定。

前にいた会社から割と近かったので、たまにランチに行っていたお店。
ダージリンは他にも千駄木、本郷など文京区を中心に、代々木公園、青山などにも
支店があるけれど「チェーンっぽい安さ」がなくて雰囲気が良いのだ。


当日。集まったのは6名。

個々におつきあいはあるものの、ほとんどが初対面のため
最初に自己紹介をして、まるで女子だけの合コン(笑)。
それでもお互いのやってる仕事の話や、夏休みの旅行の話
などなどで盛り上がった。

メニューは、適当に注文してシェアする形に。

「サラダ全部!」

グリーンサラダ、チャナサラダ、エビのカチュンバルサラダの3種。
写真がないけれど、足のついた器で豪華なサラダだった。

「カレーは…」

ムルグマッカニーカリー、チーズコフタ、パラクパニール
アールゴビの4種類をバランスよく。



ムルグマッカニーカリー 1250円
クリーミーナトマトベースにタンドリーチキンが入った
「間違いなくうまい」系のカレー。


チーズコフタ 1150円
チーズをあげたお団子が入ったココナTミルクベースのマイルドカレー。
「いかにも女子好み」系のカレー。

それとナン、ドライフルーツ入りのカブリナン、バトゥーラ(揚げパン)
サフランライス。

ランチだと、ナンが1人1枚ついてきて食べきれなかったりするけど
こうしてグループで数枚+ライスというのは無駄がなくて正解
おなかにちょうど良く食べて、一人2000円台!
飲み会の4~5000円に比べてコストパフォーマンスが良い。


大好評だったカブリナン 400円

「ダージリン」の特質すべき点がラッシー。
とんがり帽子を逆さまにしたような形のおおきなグラスで
プレーン、マンゴー、イチゴ、バナナがある。


(以前ランチで撮ったもの。参考写真)

「周囲にいる変なひとトーク」などで大盛り上がり
していると…


お店から「予約してくれたので」と
デザートの「ハルワ」をサービスしてくれた!
これはパスタと同じセモリナ粉をトロトロに煮詰めて固めたインドのデザート。
不思議な食感。

さらに


チャイもサービス。
このカップ&ソーサーが何かの動物のシルエットで
超カワイイ    と盛り上がった。


「箸が転んでも笑える年頃」ってまだまだかも?
20代女子のパワーを感じた夜。

その後、全員から「またやりたいですね~」という感想がきて
うれしかった
次回の幹事募集中!


(写真/テーブルに並ぶ6種類のカレー/「ダージリン春日店」)

サッポロでスープカレーを食え!

2009年09月05日 | 行った!お店カレー
ライジングサンを後にして、札幌へ。
徹夜してものすごく眠くて疲れてるかと予測してたけれど

「ちゃんと寝たから疲れてない!1日遊べる!」

まだまだ昼前なので、事前にチェックした日帰り温泉で汗を流し、
休憩室で甲子園を見ながらフットマッサージでうつらうつら。
その後は、時計台をさらっと見て、サッポロビールのビアホールで夕食。

“羽を伸ばす”って、こういうことを言うんだにゃ~。  



そして他にも、こんなところに行ってきた。



札幌市東区にあるモエレ沼公園という公園。
2005年にオープンしたばかりの新しい公園で、設計は彫刻家として有名な
イサム・ノグチ氏。「公園をひとつの彫刻」に見立てるというダイナミックな構想で
進めていたが、ノグチ氏は完成を見ずに亡くなってしまった。
しかし、その意志をついで“子どもが何度来てもあきない公園”が完成した。
ちなみに公園内にある「モエレ沼」の「モエレ」とは、
アイヌ語の「モイレペツ 」(意:静かな水面・ゆったりと流れる)からきているそう。

敷地はかなり広いので、入り口でレンタサイクルを借りて右回りに回る。
次から次へと変わった形の建物や、山や森や彫刻が現れてきて
風景の変化にワクワクしてくる。


ガラスのピラミッド「HIDAMARI」
中にはイサム・ノグチのデザインアーカイブ室がある。



ピラミッドの中からはこんな感じ
吹き抜けの中にスケルトンのエレベーターがあったりして
かくれんぼや鬼ごっこしたらエキサイトしそうな構造。


人工とは思えない森(モミの木らしき木がたくさん植えてあって
冬に来たらキレイだろうなと思った)を進むと、彫刻のような
遊具があったり、巨大な滑り台があったりする。
子どもはこういうの楽しいだろうなあ~。



「テトラマウンド」
…なぞ。
(一緒に行ったKさんいわく、この作品が建築界では名高いらしい)



「モエレ山」には階段で上ることができる。
10分位で、ちょっとした登山気分。
山頂から下界をのぞむと、そこはまるでおとぎ話のような景色。

なんとも気持ちの良い公園だった。
いつか子どもができたら連れてきたいなあ。


もうひとつ、札幌で忘れてはいけないのが「カレー」!
言わずと知れた「スープカレー」の聖地
泊まったホテルから歩いて行ける範囲で探したところ、
とてもかわいい雰囲気のお店を見つけたので行ってみた。


狸なんとかというアーケードを抜けて、左手にひっそりある
ouchi(オウチ)というカフェ。

カフェとはいえ、2007年北海道ウォーカースープカレーランキングで
2位になったという実力派!
期待できそう!


さらさらベジタブルスープカレー 995円

スープは2種類。
豚骨と鶏がら、そして野菜を2日間に込んだ「とろとろ」か
スパイスの調合にこだわった「さらさら」かをまず選ぶ。
辛さは6段階まであり、具は
「ベジタブル」「きのこ天国」「チキンベジタブル」「角煮ベジタブル」の
4つの中から選ぶ。

私は「さらさら」の「ベジタブル」の「やや辛め」をオーダー。
野菜は油でからりと揚がっていたり、煮てあったりそれぞれの素材の味を引き出している。
キャベツ、玉ねぎ、エリンギ、ピーマン、人参、パプリカ
なす、ししとう、かぼちゃ、長いも、しめじ、水菜、玉子
なんとも贅沢なカレー。
ただルーは、いたって普通(スープカレーって差を出すのが難しいみたい)。
これなら似たようなのが東京でも食べられそう、という味だった。

しかし、目を引いたメニューがこちら。

「血液型別カレー!?」

 A型
「キーマ納豆スープカレー」 ¥1,000
A型は消化器系が弱いので、豆類・野菜が合っている。


 B型
「とろとろ Wチーズスープカレー」 ¥1,050
B型は、免疫力、消化器系が強く乳製品をとると代謝が良くなる。


 0型「サラサラ きのこと牛挽肉スープカレー」 ¥1,200
0型は一番古い血液型。肉中心の食事がむいている。


 AB型
「サラサラ がんチキチーズスープカレー」 ¥1,200
AB型は豆類・魚介類が合っていて乳製品で免疫力アップ。


う~ん、「A型は消化器系が弱いので、」というのは統計でも元にしたのだろうか?
AB型としては、値段の差が…気になった。
というかすごく気になったけれども
初めての店ではなるべくスタンダードなものからというのが基本なので
今回はあきらめた。

さて、いよいよオウチに帰る時間。
短かった5日間だけどいろいろチャージできたと思う。
ふりかえったら、夏休みもあと少しで終わる。

(写真/札幌「オウチ」/「サラサラ がんチキチーズスープカレー」995円 )