CURRY_SAMBA

カレーにまつわるエトセトラ。

いざという時こそ

2010年09月21日 | カレーエトセトラ
9月は防災月間。
いざという時の準備、みなさんはどうしてますか?

我が家は大きめの旅行リュックに、水、レトルト食品、毛布、着替え、マスク、薬など
一応「これだけあれば2、3日は過ごせる」だけのものを常備している。
たまに、旅行に行く機会に中身をぜんぶ出して、
賞味期限を確認したりしている。

この前、スーパーの「防災用食品コーナー」で見つけたのが
「お湯で作れるカレー」。
すなわち、フリーズドライ式のカレー。

レトルトのほうが手軽なのだが、フリーズドライは軽いので
持ち運びには便利

1つ買って試してみた。



フリーズドライのみそ汁のような感じ。


お湯を入れた直後。
ナスやインゲンらしき具が浮かんできた。


約10秒かきまぜれば完成!

香りは、欧風である。
見た目も濃いめで欧風。
味は、ちょっと酸味があってハヤシライスのような感じ。
具はカボチャ、ナス、インゲンと夏野菜がたっぷり入っている。

ごはんにかけるとスープカレーっぽい感じになると思うので
カレースープとして、ごはんと別々に食べるのがおすすめ。
みそ汁の代わりにちょうどいいかもしれない。

災害が起きたときこそ、好きな食べ物を常備しておけば
つらい気持ちも多少は和らぐのではないかと思っている。

ぜひ、防災リュックにはカレーを

アサノにて。

2010年09月13日 | 行った!お店カレー
街の名前=カレー屋の名前がリンクしてしまうのは、
もはや職業病らしい(仕事じゃないけど…笑)。

「押上」と聞けば、話題のスカイツリーより先に「スパイスカフェ」が
「日本橋」と聞けば、べったら市より先に「たいめいけん」が
浮かんでくるのである。

そんな中、「町田といえば!」
カレー界ではカツカレーのパイオニア「リッチなカレーの店 アサノ」。

仕事で町田に行く用事があり、ランチは絶対アサノ!と決めて小田急線で向かった。
以前も一度行ったけれど、JR町田駅の向かいにある「町田仲見世商店街」という
中国かどこかの裏市場(見たことないけど)のような、薄暗くてエキゾチックな商店街の
入ってすぐのところにある(有名な大判焼きの店の1本先の入り口)。

「あったー!!」

ところが、中をのぞくとお客さんが一人もいない。
ランチタイムの真ん中なのに…。
もしや休業日?と、思ったけれど「営業中」の札を発見。
ほっとしつつ、やや緊張しながら中に入る。

「こんにちはー」

「いらっしゃい」

カウンターのみ7席。
どこに座ってもご主人(2代目)と2人っきりだ。
迷ったけど、奥から2番目に腰掛ける。

食べログの写真を見ても、見事にカツカレーばかりが並んでいるくらい、
この店の看板メニューは「カツカレー」。

(カツカレーが食べたいけど、最近食べ過ぎてるんだよね)
(いやいや、アサノに来たらやっぱりカツでしょ)
(そうやって自分を甘やかしているからダメなのさ)

「何にしますか?」


「チ、チキンカレーお願いします」


前回は、うちの旦那さんが注文したカツカレーを一口もらって、
ちょっと辛口のさらさらなルー衣にスッと染み込むのに感動して
「絶対次回はカツカレー」と思っていたのにも関わらず、
いざとなったらカロリーを気にしてチキンカレーにしてしまった。

(このチキン野郎…)

そんな煩悶の中、間もなく出てきたカレーは、ルーはやはり辛口のさらさら系。
ごはんにすっと馴染んでスルスル口に入ってしまう。
チキンは、とってもやわらかくて、さらに具のじゃがいもやニンジンにも味があって
やっぱりおいしい!夢中でスプーンを口に運ぶ。汗はダラダラだけど、
猛暑日の辛口カレーは気持ちいい!!

「辛さは平気ですか?」

「はい、大丈夫です」

ご主人とマンツーマンという貴重な機会だったので、ここぞとばかりに質問。

「あの、チキンがやわらかいのはどうしてですか?」

「特に下ごしらえはしてないけど、もともといい鶏肉だからじゃないかな」

「なるほど。じゃがいもも味があっておいしいですね!」

「そう。その時々によって銘柄も産地も変えてるからね。同じ北海道でも
土地によってまったく違うし、もっといえば、同じ農家でも違うから。
試してみて一番おいしいと思ったものを使ってるんだよ」

「さすがプロ!」

産地にもこだわり、しかも常に同じものに固定せずに、常によりおいしい食材を求める姿に
プロの目を感じた。

と同時に、自分もこういう仕事がしたい、いやしなければと、とても刺激になった。

(写真/町田「リッチなカレーの店 アサノ」/チキンカレー/900円)



ムール貝とホタテのシーフードカレー

2010年09月05日 | 行った!お店カレー
元同僚(というか先輩)で、カレー仲間だったAさんが
とある場所のスープストックトーキョーで働いている。
たまたま、仕事でそこに行く用事ができたので、
予告なしに、お昼に寄ってみることにした。

「いるかなあー」

ランチ時でかなりOLやサラリーマンが並んでいて、
その行列の先にはレジ。
背伸びしてレジを見ると…

「いらっしゃいませ、どちらのセットになさいますか?ありがとうございます!あちらでお待ちください」

笑顔でサクサクとお客をさばくAさんの姿が。
おー、いい仕事してるなあ。

「(ドキドキ)いつ気がつくかなあ」

と、並びながらチラチラと目線を送ってみたが、接客で余計なほうは見ない様子。

ついに私の番に。

「こんにちは、ランチセットください」

「いらっ…ヤダーどうーしたのー

「今日、仕事で近くまできたから、いるかなーって」

「ありがとうーあ、どちらのセットになさいますか?」

「じゃあ、カレーセットで」

「はい、ごゆっくりどうぞー」


で、出てきたカレーが夏限定の「ムール貝とホタテのシーフードカレー」。
実はちょっと貝類が苦手な私。
ホタテは生でもいけるんだけど、ムール貝とかミル貝とかサザエとかがちょっと
でも、食べられないこともないので、トライ。

ルーはホタテのブイヨンが使われているらしく、うまみがたっぷり。
ココナツミルクも入っていてクリーミー
スープストックのカレー特有のプチプチした玉ねぎの食感も。
ヤングコーンも入っていて、夏らしい一品だった。

レジを見ると、やっと行列も一段落したみたいで、
ニコニコしたAさんと目が合う。

前は、毎週水曜日は一緒にランチに行っていて(たまにカレーも)
部署はちがえど、仕事の話や、家族の話や、とりとめなくしゃべって
それぞれ午後の仕事に戻って行く…そんな仲良し同僚の一人だった。

「ごちそうさまでした!」

「ありがとうございましたー!」

いまはそれぞれ全然ちがう職場で、でも元気やっている。
ちょっと不思議なランチタイムだった。

(写真/「スープストック」/「ランチスープセット」/850円)