4CATS

この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

檀一雄の光と影 恵子からの発信を読んで

2007-01-17 20:49:00 | 私の読書日記
去年の夏、人に奨められて初めて檀一雄の“火宅の人”を読んで以来、檀一雄なんて、檀ふみのお父さんくらいにしか知らなかった私だったのに、たちまち夢中になった。
どれくらい夢中かというと、もの凄く深く恋に落ちた。まるで縁のない、今はもう亡き作家、檀一雄に。

寝ても醒めても暫くは口を開けば檀の話をした。読んでいるだけで息が苦しくなるあの感じ。たまにそうゆう本に出会うけど。つくづく本も、人も、映画も、その他諸々にとって縁は大事だと思う。私はこの本に27歳になった去年出会えてほんとに良かったと思う。

“火宅の人”の次は、沢木耕太郎の“檀"を読み、更に感慨を深め、最後の一冊、檀一雄の光と影を昨日手にした。(“火宅の人”は檀一雄自身が愛人と暮らした日々のことを描いている。更に“檀”は、沢木が檀の妻ヨソ子さんのインタビューを基にして書いていて、この“光と影は愛人だった“恵子”からの発信)この本は絶版になっているらしく、ものすごく探してやっと見つけた貴重な本です。(今はAmazonにあります)

何でこの本をこんなにも探していたかというと、この本に、“火宅”で愛人として登場する恵子(舞台女優の入江杏子さん)の写真が載っていると聞いたからです。

火宅を読んでいて、恵子という女性に実はものすごく度肝を抜かれた。
ひとつには、檀が惚れ込んだ女性であり、
ふたつめには、檀と初めてキスをした時の涙に、
みっつめは、その奔放さにでした。

もちろん、妻ヨソ子さんも、私にはすごく素晴らしい女性に思えたので、妻の気持ちを考えると、檀一家と家族ぐるみの付き合いをしていながら、よくも、この泥棒猫という憎々しい気持ちが恵子に対して終始あったのですが、一方で、どうしようもなく彼女が気になりました、どんな人だっただろう、ネットで懸命に探しましたが、出てくるのは、今現在の写真だけで、もう本を手に入れるより他にないなあ、と思ってたのです。

そして、昨日頭の中で何度も想像した彼女の顔は、実際の写真を目にして一瞬にして吹き飛びました。

なんて、幼い、なんて・・・その本の中で彼女は30歳当時の写真を載せていたのですが、坂口安吾が壇に彼女を紹介されて口にした言葉、

「檀君は少女趣味だね、よしなさい」

が身に染みてわかりました。結局彼女は、火宅を読んで膨らませた私の想像の女性とは似ても似つかないくらい、純真そうで、天真爛漫な顔をしていました。

私は改めて、火宅での二人のやりとりを思い出し、そして、息つく間もないくらい夢中でページをめくりました、

長くなりましたが、結局私が感じたことは、そして、私はそこまで執拗にこの話に拘るのは何故か。

私が知りたいのは、檀がこの世で一番愛したのはやはり恵子だったのか、ということ、その二人の運命と、そして、少し変わったやり方ではありましたが、心底檀を愛した妻ヨソ子さんへの檀の気持ち。この二人を天秤にかけたらどうだったのか、そんなしょうもないことに拘りわだかまった気持ちで一杯なのです。

そんなしょうもないことを問い詰めて何が出るわけでも、そこに正確な答えがあるわけでもないのに、ほんとにおかしなことに思えますけど、でも。

男と女の間っていうのは本当に面白い。時に理不尽で、どうしようもなく涙を誘います。もちろん手放しで幸福な時間も。

まだまだ、檀一雄にまつわる私なりの謎は心を離れていかないでしょう。
私は考え続けます。この極上で最も切ないラブストーリーは、50年以上経つ今も、読者の心を揺さぶって離さないのです。


岡山旅行 食事編

2007-01-13 16:10:57 | とりとめもない話
お正月ボケが抜けなくて、今日もすっかり寝坊してしまった。うえに、未だパジャマでごろごろしてる。PCを開いたら、Amazonからメールが来ていて、在庫一斉処理セールをやっていて、思わず“SEX&THE CITY”のDVDBOXを買ってしまう。だって、すごいお得なんだもん。。おまけにずっと探していた“壇一雄の光と影”これは絶版になっていたため、今までどこを探しても見つからなくて、唯一あったのはAmazonで絶版をいいことに¥6500で売りに出されてたののみ。これじゃ、幾らなんでも手が出ない。。てことで半年くらい諦めてたんだけど、この年末の大掃除であちこちから出てきたらしくなんと9冊も売りに出されていたしかも¥955で。これは即決。購入しました。

あ~Amazonってほんとに最高


話は変わって、私が岡山で食べた料理をほんの少し紹介します。

城見茶屋:岡山城を見渡せる立地、後楽園南門を出てすぐのとこにあります。
お店の人がとても親切であたたかい感じがした。なので、必然的に料理も心がこもっていて美味しい牡蠣丼と、おにぎりセット(焼きままかり付き)としっぽくうどんを食べた。おおぶりの牡蠣も海の味がして美味しかったけど、ここのお味噌汁がとびきり美味しかった。

三宅商店:倉敷にある町屋を生かしてカフェにしている。ご飯もののメニューはカレーのみ。なんとなく、不思議な雰囲気のお店で、牛すじを煮込んで作ったカレーは、フルーティで何ともいえない不思議な味のカレーだった。

エル グレコ:倉敷の大原美術館隣にあるカフェ。見た目、ちょっとギョっとするくらい年季の入った蔦が覆っている。メニューも不思議で、“コールコーヒー”(て何だ??)や、トリプルアイスクリームコーヒー(物価の安い岡山でなんと¥1300)カステイラなど。
隣に座ってたカップルが、
「コーヒーふたつに、カステイラひとつ」
と注文してたのが可笑しかった普通にカステラって言えばいいのに~

以上、参考になるかは微妙な岡山 食事編でした。







派遣の品格

2007-01-11 00:23:03 | とりとめもない話
篠原涼子主演のドラマ派遣の品格を見た。やっぱり現役ばりばり派遣社員の私としては外せないドラマかと。。

ちょっと大袈裟ではあるけど、予想以上に面白かった
なんといっても、笑えた。

新人派遣の加藤あいのドジぶりも、何だかんだで共感できたし。
大泉洋や板谷由夏みたいな社員も、いるいるって感じで、入り込めた

そして、なんとラストは、正体不明の篠原がなんと、クレーンの免許は持ってるは、ステージでフラメンコ踊ってるは、でまたまた

次週も楽しみだ

見たよ!!真央ちゃん@丸ビル

2007-01-09 21:42:52 | とりとめもない話
「真央ちゃん」に約千人 東京・丸ビルの特設リンク(共同通信) - goo ニュース

仕事初め。憂鬱な筈の一日がぱあっといい日になったのは・・

今日、会社を抜け出して真央ちゃん見に行ってきちゃいました

丸ビルHPでは、3時過ぎとのことだったので、3時過ぎに会社を抜け出し、丸ビルに到着すると、もうヒトヒトヒト。。。

吹き抜けになっているので、見上げるともう人でびっしり
なんとか3F部分に場所を見つけ、待つこと30分。

真央ちゃんがエスカレーターに乗ってやってきました。

かわいい~

でも、既にこっそり仕事を抜け出すには厳しい時間。。
私たちは泣く泣く先ほど真央ちゃんが降りてきたエスカレーターに乗って帰ることに。

でもこのエスカレーターに乗ると、真央ちゃんがうんと近くに見えるので、せっかくだし、何往復かしてみることにしました。

案の定、すごくナイスなロケーション
思わず
「真央ちゃ~~ん」
と叫んでしまいました
警備員の視線がもの凄く痛い中、そのまま昇っては降り、昇ってはを繰り返す。
そのうち、真央ちゃんがスケート靴を履いて、滑り出しました

丸ビルに出来たリンクは、ものすごくしょぼい。箱庭みたいな感じで。
ここでジャンプはムリだろう・・と思って見ていると、なんと
ビールマンスピンを披露してくれました。これにはもう、思わず涙でそうなくらい感動


何食わぬ顔で席に戻り、なんとか平静を保ちながらふと、テレビに映っちゃってたらどうしよう
と心配に。。だって、報道陣のカメラは凄かったし、私たちは本当に至近距離から夢中で真央ちゃんを見てたから。仕事さぼったのと、そんなとこで夢中になってた自分の姿見られたら、ちょっと、かなりやばいんですけど・・。(ていうより恥ずかしいだろ・・)

なんて、そう思いながらも、スポーツニュース要チェックする筈の今夜の私であります

※写真は岡山。真央ちゃん撮りたかったけど、関係者が怖いんだもん。。

岡山旅行 観光編

2007-01-08 12:04:30 | とりとめもない話
岡山旅行に行ってきました。今日は観光編を載せたいと思います。
これから行く人のちょっとでも参考になってくれたら嬉しいのですが。。

岡山後楽園:岡山駅からバスで片道140円。私は岡山城との共通券¥520を購入。こっちのがちょっとお得ここは、日本3大庭園の一つとされてるけど、冬だった為、まったり寛ぐこともできず、植物も春夏に来たら綺麗だっただろうな~という状態だった為、早々に跡にする。

岡山城:はっきりいって・・・つまらなかった。。日光江戸村に来てるみたいな気分。だって、城は戦災に遭い、昭和41年?頃に建てられたもので、なんかピカピカだし、城内も退屈。行かなきゃよかった、と心底思ってしまいました。。

倉敷 美観地区:倉敷駅までは岡山駅から山陽線で15分程、¥320。駅から10分弱歩いた処に美観地区はあります。もうここは想像以上に良かった白壁が続く風情あるあの有名な町並みは、写真で見る以上に素晴らしかった~倉敷川がそぞろ流れ、見事な白鳥が一羽。そして、立派な鯉がうじゃうじゃ。でも、皇居とかで見る鯉と違って、ちっとも嫌じゃないのは、川の水がキレイだからでしょう。そして、忘れちゃいけないのが一羽の黒鷺。きっとすごく年をとっているように見えますが、なんか日本画から抜け出てきたみたいにこの街に似合ってます。

大原美術館:美観地区の中心にあるのが、この美術館。こちらも外観は写真で見る以上に素敵だった。入館料は千円。残念ながら分館が改装中でお休みだった為、代わりに児島虎二郎記念館の無料チケットをつけてくれました。

収容作品は、児島虎二郎(彼が大半の絵をヨーロッパから買い付けた)ルノアール、ピカソ、シャガール、エル グレコ、マチス、日本人画家では、佐伯祐三、岸田劉生(教科書に載ってる有名な和服着たおかっぱの女の子の絵)等。

いずれも買っただけあって、それだけその絵に惚れ込んだという意気込みが感じられるので、展示物に心がこもっているのが感じられます。
そして、何より美術館自体が素敵なので、うっとりした優雅な時間を過ごすことができます。

児島虎二郎さんの絵は、個人的にはとっても好き。でも、あの時代(明治・大正)にヨーロッパに渡れたっていうのは、全てパトロンをしてくれた大原氏のお陰でしょう。。その点でこの上ない良き理解者と出会えてラッキーな人だったと思う。

2泊3日行って、観光はこれくらい。美観地区は、ただそこで時を過ごすだけで充分満足できますが、季節のいい時なら日がな川べりで本でも読んでいたい気分です、寒いので(私の場合、度々熱燗を飲んで励ました)この季節、行くなら1泊2日で充分だったと思う。

長くなったので、また明日にでも食事編を載せたいと思います


遅ればせながら

2007-01-07 23:31:11 | とりとめもない話
新年あけましておめでとうございます

すっかり休みボケしてしまった2007年の私です。

大晦日からお正月にかけて、ひきこもりの様に一歩も出ることなく、家で本読んだり(アンジェリク1巻)、書初めしたりしてました。

去年、やろうと思ったことは一応全てやれたし

大晦日の忙しい時、なんと家でイースターエッグ作ってました
それも、中にチョコ入れるのが思いの外難しくって、超イラついちゃったり

でもなんとか出来上がって、新年早々、その卵に書初めし出来上がったのがこれです(写真参照)
中身の入った卵の殻に絵を描くのもこれまた一苦労。エッグスタンドとかが必要かも。。

ギターの弦も3年ぶりくらいに張り換えたし。
すっきり

そして、今夜5日から2泊3日で行った岡山旅行から無事帰って参りました

いや~岡山、正直あんまり面白くなかったなあ~
なんて、岡山県民の方すみません。でも倉敷は最高でした美観地区万歳

詳しくはまた写真付きでUPしたいと思います。
今朝は強風プラス大雪で飛行機飛ばないかとすっごい心配だったけど、
こうして帰ってこれて本当によかった