4CATS

この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

舞台“甘い丘”を見て

2007-01-26 14:05:31 | とりとめもない話
一昨日、中高時代の友達の所属する劇団KAKUTAの舞台を観に三軒茶屋に行きました。

舞台のあるシアタートラムは、駅直結で便利な立地。
これまで、KAKUTAでは体育座りで見たり、下北だったり、駒場東大だったり、花やしきだったり、いろいろな所へ観に行ったけど、ここ一番いい立地だったかもしれない。


今回のお芝居は“甘い丘”というタイトルで、丘の上に建つ、世間からは幽霊屋敷なんて蔑まれたりしてるサンダル工場とその寮に住む女たちの話。今回は見たことない熟年の役者さんがお二方いらっしゃいました。いつものメンバーももちろんよかったけど、その熟年の二人が特に良かった。


脚本はいつも通り、桑原裕子さんで、笑いどころ満載でいて、それでいて、随所に切なくて、もうなんともいえず、最高のストーリー、最高の舞台だった。彼女は本当に天才だと私個人的に勝手に尊敬してます。

それに今回は特に泣いちゃったような気がします。もう最後の挨拶なんて涙で前が見えなくなってたもんでもこれ一緒に行った友達二人も私同様だったようです。

私は子供の頃に毎年夏休みにニッセイ劇場なんかでやるヘレンケラーやサウンドオブミュージックなどの舞台以外は、あまりそうゆうお芝居に馴染みはないけど、ここの劇団ほど面白いのなら、機会があれば他のも観に行ってみたいなあ。

いつか、劇団民藝の入江杏子さんの舞台も見てみたい。

だけど、とにかくKAKUTAの舞台は、ほんとに素晴らしいです。
どうしてもっと世に出ないのか不思議でならないところです。

追伸 友達の演技ですが、もちろん上手なんだけど、冒頭、暗闇の中で他の人の服装をして立ち尽くしてる後ろ姿だけで、誰だかがわかっちゃったまるで犯人がわかるみたいに。その後でその服を脱ぎ捨てて出てくるのですが、「さっきのか○こじゃん。。」

人間って立ち姿だけで、紛れもなく“自分”が表われてるのかもしれない。。