4CATS

この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

ムンク展 生命のフリーズ

2007-11-19 00:07:58 | 美術館に行って
上野でやっているムンク展に行ってきました。

そこまで期待してなかったんですが、はっきりいって、すごい良かったです

ムンクの絵って、実はあんまり日本に来たりしてなくて、その前に来たのって、10年くらい前に世田谷美術館でやったムンク展が実は結構やっと本格的に上陸って感じだったのではないか!?と・・


今回のムンク展はもうお腹いっぱいムンクの絵が見れた感じですごく満足。

入ると、最初の部屋にもう大きいのがドーン ドーンってたくさん飾られてるんだけど、色彩も強いし、すごい迫力。

何がすごいと思うんだろう、と暫く考えてみましたが、やっぱりムンクという画家の絵に在るストーリー。それもただ無感動なストーリーじゃなくて、画家自身が生きて感じた苦しみや悲しみが余すところなくキャンバスに投影されているところに何よりの凄みを感じたんだと思いました。

普通、画家ってわりと見たものを描いてると思う、当たり前だけど。構図とか考えながら、美しいもの、心打つ景色、などなど。もちろんそこに自分なりの色や技術を駆使しながら。
昔、ゴッホの絵を見た時に、彼の絵の持つエネルギーの強さに、他の画家(たとえば親友だったゴーギャンとか、または天才ピカソとか)にはないそれこそ炎の画家と言われる所以を感じて、やっぱり凄いわと思ったんだけど、そんなゴッホの絵に表現されている思いとか強さとか、苦しみとかそうゆうのとはまたちょっと違う、ノルウェーの画家ムンク自身の持つ悲しみ、苦しみ、不安、怯え、愛、彼にしか生み出せないストーリーが如実に表わされた絵に、改めて感銘を覚えた感じなのでした。

お国柄もあるのかな~と思うのですが、北欧の方って、ちょっと特別な感じ。空とか空気とか、他のヨーロッパよりもっと暗く渇いてる感じ。ノルウェーの首都オスロ、この名前の響きもなんか好きなんです、なんかズドーンって暗くて重たい感じがして。

今回、“叫び”は来てないんですが、冬のノルウェーに住んでたら、あんな風に突如として叫びたくなるのかもしれない、っていうのは私の勝手な想像なんですけどね。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。