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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

超へヴィー級胃腸炎

2019-05-05 07:32:23 | わたし的育児日記
私が2年半ぶりに親友に会って楽しい一時を過ごしていたら、夫からラインがきて、娘が急性胃腸炎になって、吐いたから出来れば帰ってきてほしい、との旨。

嘘でしょーー、と蒼白になりながら、電話。出先からなんとか帰ってきて車の中で吐いて今は、家で寝ているという。

と、ここからが悪夢の始まりだった。


家に帰ると、もうすぐ8歳の娘はとても苦しそうだった。

もう、思い出したくもないくらい苦しそう。

区でやっている休日診療に連れて行く。

ただでさえ車酔いするのに、こんな状態で乗るのは、本当に可哀想だが、仕方ない。

診療所への車中で嘔吐。これで2回目。

診察では、冷えによるものだと言われる。夫は、公園でよく冷えたファンタグレープを飲ませた後、お腹が痛いと言い出したと真に受ける。

冷たい飲み物は、免疫を下げるだけでよくないと言われ、細菌の感染を抑える薬と、ナウゼリン(吐き気止め)の座薬をもらう。

今回の吐き方とお腹の痛さは、お腹を冷やしたくらいのレベルではない気がするが、ひとまず帰る。

胃腸炎はとにかく出すしかないからだ。


二日目。

夜は、何とか眠れたが、度々目を覚ましてはおしっこを漏らしてはパンツを取り換えていた。(布団を濡らすレベルではないものの)

一日中苦しむ。下痢と、午前中に一回、午後は4回吐いた。すごい吐き方で、悪魔が口から飛び出してくるような物凄い激しい嘔吐で恐ろしくなる。

何とか水分をと思うが、本人がなかなか飲みたがらない。が、イチゴだけは食べたい欲があるらしく、5粒くらい食べる。他はバナナ一口。

でも全て吐いてしまう。今思うと、欲しがっても食べさせない方がよかったのか。。

5回目に吐いた時、意識はあるが、苦しくて「やめて、もうやめて」と叫ぶ。顔が右を向いているのに、左に向いてる気がして変だという。

私も恐ろしくて、娘の口にジップロックを当てながら、昨日の診療所に電話する。症状を話すと、ここでは点滴が出来ないから、大きい病院に行くよう言われる。

電話して、タクシーを呼ぶ。苦しがる娘の横で、自分も怖くて震える。

タクシーは女性ドライバーで優しかった。命からがら病院に向かう。

激込みと言われている一番近い大きい病院を選ばなくてよかったと心から思う。

到着するとすぐ診てもらう。

おしっこも出てないことを告げると先生は診察して、すぐに点滴の準備をしてくれた。

血液検査と尿検査もする。点滴3時間。仕事を終えた夫と息子も到着。

何も食べれないでいると、ケトンといって、自分の体の筋肉や脂肪を削って、エネルギーを作ろうとする。そのケトンがお腹を痛くさせるらしい。

初めて耳にするケトン。尿検査にもケトンが普通は0のところを+4と出ていた。

胃腸炎に効く薬はなくて、昨日ものったホスミシンドライシロップも飲まなくていいと言われる。それより、ケトンをなくすためには、

糖分の入った飲み物を飲むことと言われる。糖分が入っていて、飲めるなら何でもいい、とのこと。経口補水液でも、ポカリスエットでも糖分は

足りないらしい。

胃液から何から何まで出し尽くしたようになっていたので、点滴を打ってもらえてホッとする。

娘はグッタリしているが、とりあえず家に帰る。


3日目。

今日こそ、落ち着くだろうと楽観視したのも一瞬の事。午前中少し機嫌がよかったものの、飲み物さえ相変わらず取ろうとしない。

それでもなんとかミルクティーやポカリスエットをすすめるも、とにかくお腹が痛くて、飲む気が全くおきないらしい。

1日中、寝転んで苦しそうにしている。ただ嘔吐は昨日の夕方が最後で落ち着いているが、お腹は相変わらず痛い。

初日からそうだけど、テレビも気持ち悪くなるから見たくないらしく、ただただ宙を睨んでいる。痛くて眠る。寝苦しくて起きる。その繰り返し。

殆ど寝ている。何とか食べたもの。イチゴ×10、水100㎖、QOOのリンゴ味のゼリー状ドリンク半分。

今日で平成が終わるが、余韻に浸る余裕も令和を迎える喜びも我が家には一切ない。


4日目。

令和初日。我が家はそれどころではない。相変わらず苦しそう。

二日目以降吐いていないし、今日こそもうちょっと食べれるだろうと思うから、そして食べないとヤバいと思うから、より心配は募る。

しかし、わずかに良くなっているものの、相変わらずお腹は痛いらしく、一日中寝たきり。飲み物さえなかなか促されても口を開かない。

それでも何とか、豆腐の味噌汁を大匙2杯とイチゴ。ポカリスエット100㎖、バナナ一口、パン半分

5日目。

だいぶ元気になった。イワシの甘露煮少々、豆腐味噌汁大匙2、ミートソーススパゲティ20gくらい、ポカリスエット200㎖

胃腸炎になって以来、一切テレビを見たがらなかったが、この日は立て続けに2本ディズニー映画シンデレラと白雪姫を見る。

元々テレビ好きなので、テレビさえ見る気もせず、一日中痛みに耐えながら、眠るを繰り返したこの何日かからすると、ずいぶん良くなって

ホッとする。でも、やっぱり強く促さないと飲み物さえ飲もうとしないのは相変わらず。痛々しいくらい痩せっぽちになってしまった。


6日目。

こんなにずっとお腹が痛くて、食欲が出ないのも心配なので、再び救急で病院へ。

先生からは、胃腸炎で間違いないと言われるが、血液検査と点滴3時間。やっぱりケトンが残っているんだろうと言われる。

今度は整腸剤と吐き気止めを混ぜた薬を処方される。ケトンのせいでムカムカするお腹を落ち着かせて、食欲をわかせるため。

点滴後、帰宅しもらった薬を飲む。それから卵サンドをひとつ食べて、この5日、ずっと寝たきりだった娘が起き上がって遊び始めた。

夕食も、炊き込みご飯としじみの味噌汁を完食した。


気付けば夢の10連休も半分以上過ぎ去っていたし、平成から令和に移り変わっていたけど、

娘が元気になって本当に良かった。悪夢のような一週間だった。へとへとだ。

どこにも行けなかったけど、そんなことはもういい。家族がこうして元通り元気ならば、私はもう何にもいらない。

そういうことがやっとわかった。

そして、私はかなりダイレクトに処理したけど、免疫があったのか誰にもうつらなかった。それだけでも神様に感謝。