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この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

生きてこそ

2008-01-14 16:47:47 | 映画あれこれ
今日はちょっとひと昔前の映画の紹介です。
といってももちろん、クラシック映画ではなく、今となってはもうわりと昔の映画の話。

これは高校時代、友達にすごく見るのを薦められたまま、何年も放置していた映画。心のどこかではずっと気になってたんだけどね、ちょっと重いなあと思って、ずっと敬遠していたのです。

その友達とは数年前ケンカしたりで今はほぼ音信不通状態なんだけど、これを機に手紙でも書いてみようかなんて思ってます。


さて、映画生きてこそ
これは実際に1972年に起こった飛行機墜落事故での話。
チリで試合をするために向かった南米のラグビー部員とその家族を乗せた飛行機が、アンデス山脈で墜落してしまう。生き残った部員たちと家族が生きて無事助けられるまでを描いているんだけど、それがすごい。もう墜落のシーンからしてすごい衝撃。これはこれから飛行機乗る人は絶対見ないほうがいいかも。今まで飛行機墜落の映像ってあまり目にしたことがなかったけど、実際こんななのかなあと思うと、本当にぞっとする。そして落ちたのが雪山。それもアンデス山脈。もう見てるだけで寒い。墜落した飛行機と人間。その光景は悲惨極まりないけど、学生たちは突然の悲劇にショックを受けながらも、協力し合い、生き抜こうと、絶対に助かると励ましあう。その辺の精神状態もすごい。挫けたら、そこで終わりだ。だけど、全員ほぼ挫けない、時には神に祈る。私は無宗教だけど、こうゆう時、こうゆう場面で信仰心は結構大事なものなのかもしれないと思った。それからそんな過酷な状況でも時にジョークを言う。それもかなりキツイブラックジョーク。だけど、どんな時もユーモアを忘れないことの大切さ。これはアメリカ映画なんか見てるとよくあるけど、すごく大事なことだと思う。

もう私ならたった半日で、もうダメだと死んでしまいそうな状況の中、彼らは生き抜く。その日数がすごい。見てて一人で「えーー」って声を上げちゃうくらい。長い日数。あの雪山で。それからどう生還していくかはぜひ見てください。
本当に生きてこそ。生き抜いてみせると誓ったものの強さ。すごく逞しく、精神が洗われるようないい映画を見せてもらったと思います。

主演は、イーサン ホーク。彼はわりと本当に質のいい映画に出てるなあとつくづく思いました。