健康塾通信

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リンパ・・・その2 ろ過装置

2007年05月14日 10時17分57秒 | Weblog
今回はリンパ第2弾でリンパ節のお話をいたします。

リンパ管の中は蛋白、脂質、細胞の小さいかけらや乳酸などを運び、数本のリンパ管が集まってリンパ節に運ばれます。

ここでは、悪いものをろ過して細菌などを退治してくれます。まさにフィルターの役目ですね。

このリンパ節はリンパ液の流れの中継地点と思っていただければよいと思いまが、その大きさは1ミリ~25ミリくらいの米粒大からソラマメの形をしているものなどで体の中に600個以上あるといわれます。

そしてフィルターの役割だけではなく、リンパ球を生成しています。

またリンパ管の中に進入した細菌やウイルスなどを捕らえて免疫抗体を作ります。

一度侵入して戦ったウイルスなどの性質を記憶して再び同じウイルスが侵入しないようにしてくれます。
ですからかぜをひいて首筋などのリンパ節がはれるのはリンパ節の中でウイルスと格闘しているからです。

またリンパ球は寿命が来ると死滅するものですが、この記憶は新しいリンパ球にも引き継がれますので安心です。

よく「リンパ腺がはれる」という言い方をされる方もいらっしゃいますが、じつはリンパ節のことなのです。

これでリンパ節の役割がおわかり頂けましたか?

もう一度まとめますと①リンパ液の浄化と②免疫機能です。

さあそれではからだの主なリンパ節の場所をご一緒に確認していきましょう!

まず左右鎖骨の上(鎖骨上リンパ節)・・最後にリンパ液は左の静脈角から心臓に戻りますので、特に左の鎖骨の上のリンパ節は最後の砦になります。

首の付け根(頸リンパ節)

耳の前(耳介前リンパ節)耳の後ろは(耳介後リンパ節)

あごの下(顎下リンパ節)・・顔から首に流れときにとおるので流れが悪いとあごのたるみや顔のたるみになります。

脇の下(腋窩リンパ節)・・肺に近いので外部からウイルスが入ったとき腫れやすい場所です。

肘の裏(肘窩リンパ節)

おなか(腹腔リンパ節)・・ここが滞ると子宮や腸の働きがにぶり、病気を引き起こすことになります。またおなか周りも太くなりやすいのです。

足の付け根(鼠径リンパ節)・・下半身のリンパが流れ込むので滞るとむくみや冷え、美容的にはヒップのたるみにつながります。

膝の裏(膝窩リンパ節)・・ここは滞ると足首のくびれがなくなり、静脈瘤になりやすくなるのでご注意ください。

このようにリンパ液はそれぞれのリンパ節を出てから各部分のリンパ管が合流し太くなってさらにリンパ本管となって静脈に流れ込みリンパ液の旅は終わります。
  

次回からはリンパ液が流れる為に必要なこと。そして、リンパの流れを悪くする原因などを、取り上げてみたいと思います。

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