健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

バンテージ 歴史②

2018年07月11日 07時57分42秒 | Weblog

この度西日本を襲った豪雨で、9日「平成307月豪雨」として、平成の最悪の被害になってしまいました。

未だ安否不明の方のご無事を祈ると共に、犠牲になってしまった多くの皆様のご冥福を謹んでお祈り申し上げます。

 

また、本日も気温が徐々に上がってきていますので、熱中症への危険もないように祈りたいと思います。

 

そして、環境変動の大きなこの時にもう一度、自身も心を引き締めていかなければと思うこの頃です。

 

では、前回に続き今回は我が国のバンテージ(包帯)の歴史をまとめてみました。


医心方(いしんぽう)といわれるわが国最古の医学書があります。

現在は東京国立博物館で所蔵されていて、医師の倫理・医学総論・各種疾患に対する療法・保健衛生・養生法・医療技術・医学思想・房中術など全30巻から構成されています。

その中の『病原論』では、診断の方法を引用して様々な医書から治療法を引用列記しています。

「外傷編」の第18巻からと金創治療を中心に、戦陣医療にかかわる部分で、毒矢に対する治療、各種動物に噛まれた時の治療、落馬・落下事故の治療法などの記載があります。

 

さらに「金創を負ったとき、冬は厚い綿入れをきて暖かくし、包む布は薄くする。夏は単衣を着て涼しくして、包む布は厚くする。『病原論』

 

包帯については、「金創を結わうときは、古い布を用い、ゆるくもかたくもせず、衣帯をつけるようにする。」『范汪方』


このように包帯の歴史は医療の知恵として、根付いてきました。


では、次回は歴史のまとめといたします。


どうか今日も無事故で健康な一日でありますように・・・