1844年・クリスマスの1週間前、ドイツの医師ハインリッヒ・ホフマンは3歳の息子カールにプレゼントする良い絵本がみつからなかったため1冊のノートに絵を描き詩を添えて絵本を作りました。それがこの『もじゃもじゃペーター』です。やがてこの本は評判を呼び1845年のクリスマスに出版されると1500部を売りつくす人気となりその後も600版以上をかさね絵本の古典として現在に至っています。
その絵は決して上手いわけではありませんがかえって登場人物を生彩のあるものにしています。古拙とはこういうことをいうのだと思わされる、不思議な魅力にあふれている本です。
ペーターを床屋のやってクリスマス 余寧金之助
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余寧金之助は瀬田貞二氏の俳号です。『御話句歌留多』という楽しい作品があり、上のペーターの句はその一部です。
参考資料
『もじゃもじゃペーター』ハインリッヒ・ホフマン作 佐々木田鶴子訳
(株)ほるぷ出版
『瀬田貞二・子どもの本評論集 絵本論』 福音館書店