嫁入り道具って今でもあるんかな?
一式揃えて家から配送って
今はしないよ
って
同級生たちが言ってた
本人たちで選んで買って
買った店から直送
どんなん買ったか知らん
って
結納の松竹梅の置物なんてありえへん
って
へぇ
ふ〜ん
と笑ったところだ
いや
東京じゃそんなややこしいもんなかったんちゃう?
なんてね
しかし
箪笥あるし
松竹梅あるし
着物がいっぱいあるし
真珠や宝石類あるし
額縁や絵も
何なら鮭を咥えた熊の置物もある
鍾乳洞で買ったという大きな石もある
何だか昭和やね
着物や真珠なんて
祖母のもの、母のもの、私のもの
×3
無駄だなぁ
と思ってしまうが
私の嫁入り道具、結婚式の衣装
母が決めた
そして
楽しかったわ
満足したわ
誇らしい顔をした母の姿を思い出す
でもね
物が溢れているんよ
そう
ホームに入るにあたり
うちに送られて来た
母と祖母の着物の中から
2人が着たという
黒の絽
っていうのかな?
衣装を製作する同級生に頼んで
これを洗いに出し
フルオーダー
ワンピースに仕上げてもらった
フルオーダー
高かった。。。
ミュージカル劇場に来て行ったり
友達たちにも見てもらいました
それだけしたので
小物を作る人に使っていただいたり
演劇団に使っていただいたり
母の棺にも爽やかできれいなものを
花と一緒に入れた
あとは捨てさせていただきました
罪悪感なく
お別れ
絽のワンピースひとつ引き継ぎました
母の四十九日の法要に着ようと思う
仕上げてくれた同級生にも連絡しました
「お祖母さま、お母さまが丁寧に着られていた着物を
家族の行事に使ってあげるのは良い供養になるね」
と言ってくれます
遺品整理は大変です
思いもいろいろ
面倒くさくなってしまうし
何でこんなに買ったんや‼︎
と
怒りも生まれたりする
それでも
大切にしたいことが何か
考えられた
選べた
そして
私が友達を家に招くと
何食べたい?
と
料理してくれた
一緒に喋って笑う
私の友達たちとも
母との思い出話ができる
それもまた母からの贈りもの
ほんとありがとうです