「尾根のかなたに~父と息子の日航機墜落事故~」
門田隆将
伊丹空港は
関西人が多く利用する空港だから
直接知り合いはいなくても
関西出身の者には
友だちの友人とか
友だちの知人の親とか
知人の会社の人とか
何やかやと事故にかかわった人との繋がりがあったりして
事故の報道も覚えている
が
知りもしなかった
分からなかった
考えもしなかった
そんな自分がアホに思える
生存者救出に当たった自衛隊員は
その子を養子にしようと考えながら救出した
「この子は人を怨まずに人生を送れるのか」
と考えたという
身寄りがないとか
生活費のこととかじゃなくて・・・
しかし
退院のときに
感謝の言葉を病院の人たちに書いた
と聞いて
ほっとした
それで自分との縁は切れた
任務終了って思ったってことでしょうね
本の冒頭のところだが
実はそこが一番感じ入ったんだ
人間は厳かな心を持っているんだ
って
涙が出てきた
現場や遺体の表現は控えめだとは思うけれど
それでも悲惨で
耐え難いものだ
が
そこへ行って実際に見る9歳の男の子
中学生や高校生で家族を支えなければならなかった男の子たち
遺体の検視を手伝いながら父の身体を探した歯科医の兄弟
彼らは
突然の喪失感と戦い
不条理と戦い
自分と戦い
絶望と戦い
やっと
地獄から抜け出て
現実を取戻し
時間をかけて
安らぎと幸せを得る
が
哀しみの「時」というのは、いつまでその針を刻み続けるのだろうか
本当にそうだな
それでも
彼らは今もまだ戦い続けている
新しい使命を持っている
それは
四半世紀前の事故から現在につながり
未来へと繋がっていく
それを支えたのは
通りすがりの
厳かな心の存在
魂の存在
なのだな~
そうじゃないかな~
と
思った
門田隆将
伊丹空港は
関西人が多く利用する空港だから
直接知り合いはいなくても
関西出身の者には
友だちの友人とか
友だちの知人の親とか
知人の会社の人とか
何やかやと事故にかかわった人との繋がりがあったりして
事故の報道も覚えている
が
知りもしなかった
分からなかった
考えもしなかった
そんな自分がアホに思える
生存者救出に当たった自衛隊員は
その子を養子にしようと考えながら救出した
「この子は人を怨まずに人生を送れるのか」
と考えたという
身寄りがないとか
生活費のこととかじゃなくて・・・
しかし
退院のときに
感謝の言葉を病院の人たちに書いた
と聞いて
ほっとした
それで自分との縁は切れた
任務終了って思ったってことでしょうね
本の冒頭のところだが
実はそこが一番感じ入ったんだ
人間は厳かな心を持っているんだ
って
涙が出てきた
現場や遺体の表現は控えめだとは思うけれど
それでも悲惨で
耐え難いものだ
が
そこへ行って実際に見る9歳の男の子
中学生や高校生で家族を支えなければならなかった男の子たち
遺体の検視を手伝いながら父の身体を探した歯科医の兄弟
彼らは
突然の喪失感と戦い
不条理と戦い
自分と戦い
絶望と戦い
やっと
地獄から抜け出て
現実を取戻し
時間をかけて
安らぎと幸せを得る
が
哀しみの「時」というのは、いつまでその針を刻み続けるのだろうか
本当にそうだな
それでも
彼らは今もまだ戦い続けている
新しい使命を持っている
それは
四半世紀前の事故から現在につながり
未来へと繋がっていく
それを支えたのは
通りすがりの
厳かな心の存在
魂の存在
なのだな~
そうじゃないかな~
と
思った