「さよならドビュッシー 前奏曲(プレリュード)」
要介護探偵の事件簿
中山七里
生誕150年のドビュッシーつながりかと
まだ読んでなかった前奏曲を読んだ
ちょっと混乱したさなぁ
香月玄太郎って
火事で亡くなったよな~
とっくの昔
っていうか
デビュー作の「さよならドビュッシー」で
最初の数十ページ
ちょこっと登場して
盛大に怒鳴っただけでさ
なので
えっ?
とね
ま
だから前奏曲なんだ
ちゃんとそれらしいところを見せてもくれる
が
「さよならドビュッシー」も
「おやすみラフマニノフ」も
音大生の青春が盛り込まれていて
夢を追う果てしなさや
才能を信じられない弱さ
芸術に苦しむ姿
吐露する言葉に惹かれたので
今回
一転
ジジイの話になって
ちょっとがっかりした部分はあるんだ
パステルカラーがアースカラーに変わったのだからね
いや
話は面白いんだ
ジジイが活躍する話が最近多いのだが
きちっとした見る目がある
価値観がド~ンとあって
揺るがない
はっきりものを言う
その昭和な感じが爽快だからね
壁土を口に入れた時は
認知症か?!
初っ端からボケるのかと思ったが
強い強いジジイなのだ
でも
火事はどうすることもできず
あっさりお亡くなりになっちまうところが
また
地震、雷、火事、親父世代だなぁ
と
変なところで感心してしまった。。。