オスグッド

コメントへの返信を書きます.

膝の痛みで成長期に多いのが「オスグッド・シュラッター氏病」略してオスグッドです.
膝の構造は下図のようになっていますが,お皿の下のすじ(膝蓋腱)の下部から脛の骨あたりが痛みます.


原因は簡単に言うと,骨の成長に対して筋肉の長さの変化が追いつかないためです.
筋肉はイメージとしてゴムのような弾力性があるものですが,
骨が成長して長くなると筋肉も引っ張られて長くなっていきます.
しかし,身長が急激に伸びたりして骨の成長の方が大きくなると
筋肉の付着部である,お皿の下の部位を引っ張ってしまうのです.
そうなると下図のように炎症を起こして骨が盛り上がってきます.


一番の対処法はストレッチを念入りにすることです.
朝晩,寝る前,学校で,部活の前にと暇があればストレッチを心がけてください.

もう一つは膝に負担のかからない動作を意識することです.
大雑把にいえば,姿勢を良くする事.
椅子に変な姿勢で座ったり,足を組んだりと筋肉のバランスを悪くすることは
極力避けましょう.

股関節の柔軟性も非常に大切ですので,開脚や前屈もやってみて下さい.

もう一つの原因は足部を含めたアライメント(骨の配列)にあります.
この辺はまた次回にでも書きます.

こんな感じでどうでしょう?
コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
ありがとうございます! (上村 魁)
2009-06-18 19:48:55
わかりました。今後ストレッチをさらに念入りにやりたいと思います。
また、僕は足を組むクセもあるので、それも直したいと思います。
本当にありがとうございました。
 
 
 
質問です (Y)
2009-06-23 22:32:49
なぜ、ストレッチをするといいのでしょうか?
余計に患部を引っ張って刺激してしまうような気がするのですが。
ご存知でしたら、教えてください。
 
 
 
Yさんへ (ねこマーシャル)
2009-06-24 11:29:47
コメントありがとうございます.

オスグットになる原因は大腿骨の長さに対して,大腿四頭筋が短くなってしまうためです.
ストレッチをすることで,大腿四頭筋の長さが長くなり,炎症を起こしている脛骨粗面にかかる負担が減ります.

この場合のストレッチはじわじわとゆっくり2分以上は行うことです.
反動をつけて伸ばしたり,屈伸運動では炎症部位への刺激になってしまうでしょう.

ストレッチもいろいろ種類がありますので使い分けてより効果的なものを選んで下さい.
 
 
 
Unknown (優ママ)
2009-12-09 18:27:11
凄く良く分かりましたストレッチってどんな事がいいのか教えていただきたいのですが〓
 
 
 
優ママさんへ (ねこマーシャル)
2009-12-09 20:49:00
オスグットへのストレッチの効果は筋の長さを至適な長さに伸ばしてくれることです.
安静状態の筋の長さが,もとの長さより伸びれば引っ張る力が弱くなりますよね.
たるんだゴムを想像してみてください.

質問の意図にお答えしているかわかりませんが,いかがでしょうか?
 
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