梅の香庵~うめのかあん~

梅の香堂別館喫茶スペース*梅の香庵*
とりとめないことをとりとめなく・・・

十周年

2012-04-11 23:48:24 | イラスト
今まであんまり何周年とか気にしてなかったんですけど、
たまたま今年、ふと気付いたら、

本日、
梅の香堂は、旧らくがき堂から数えて
まさかの十周年を迎えました。

そんなわけで我が家の看板スズメを。


いやー。10年って。自分でびっくり。

10年前スタートした時は、今のようなイラストサイトではなく、
手書きまんがサイトでしたねー。懐かしー。知ってる方をきっとわずかでしょう。

当時は絵の勉強もしてなかったし、本気で絵描きを目指してもいなかった。
でも、
何かしらを描き続けていたわけですね。10年間。
そう考えるとけっこうすごいかもしれない。
そもそも絵の学校に入ろうと思ったきっかけは、
ホームページを立ち上げて、趣味とはいえ、自分の絵を不特定多数に見せるようになって思ったのですよね。

もっとうまく描けるようになれないかなー、と。

だから、まがりなりにも「イラストレーター」と名乗れる今があるのは、
やっぱり「らくがき堂」があったからこそなのだなーと、
今気付きました。
当たり前だが物事というものは連鎖しているのね。


芋づる式に思い出しましたが、
そもそものそもそも、ホームページを始めようと思ったきっかけは
その頃友人がホームページを始めたと聞いて、
私もやってみよう!
と何故か突如電撃的に思い立ったのが始まりでした。

余談ですけど、当時はまだ「ブログ」というものが出回り始めた頃で、
ブログって・・・?何?みたいな時代。
当然ツイッターもface bookもなかった。
ネットで何かを立ち上げるのはホームページが主力でした。
うーん。時代を感じますなー。

そんなわけでホームページ作りです。
準備したものは2つ。
「ホームページビルダー」のソフトと、
スキャナー。

まんがを載せることは最初から決めていたので、兎にも角にもスキャナーは必須。

「ホームページビルダー」は現在も愛用中。
スキャナーはすでに3代目ですが、
初代スキャナーは思い入れがあります。

スキャナーを買いに行くぞ!と思った時、思い出したのです。
あれを、
今こそ使うべきでは!?

「あれ」とは、
私の生まれて初めての画料。

高校生の時、不真面目な美術部員でしたが、
年に一度の美術部員作品の展示会に出した絵が一枚、どうしたわけだか売れたのです。
通りすがりの知らないおじさんに。
「これ買いたいんだけど」と言われて。

別に謙遜とかでなく、今でもあれは不思議でならない。
そんなにいい絵だったかな?
実を言うと、美術部内での作品数があまりに少なかったため、先生が
「美術の授業で描いた絵も出せ!」
と言いだして、
授業で描いた、これと言ってなんのテーマも思い入れもないほぼ「練習」の静物画を展示したんです。
なんか、やかんとか瓶とかがてきと~に置いてある絵だった。
それが売れちゃった。

最初に先生から「お前の絵を描いたいという人がいるぞ」と聞いた時は、
もちろんびっくりと同時に嬉しかったけど、
それがその静物画だと聞いて少なからずがっかりしました。
何故ならば、
その展示会には、静物画ともう一枚、展示会用に描いた絵があったのです。
そっちの方はけっこう思い入れがあって一生懸命描いたので、
当然こっちだろうと思ったのに、
え?そっち?

まぁでも、
けっこうそんなもんだよね?
と、あれからうん十年経った今は思いますね。
哀しいかな。気合い入ってない方がウケるんだなこれが。

まぁそんなわけでどうしたわけだか画料をもらった高校3年生。
当時私は画家になろうとか美大に行こうとかいう気持ちは無く、
絵は好きだけど趣味でいいや、というスタンスでありました。
でもやっぱりお金になったという事実はちょっとすごい。
そうそう使うわけにはいかないぞこのお金。

そう思って、封筒に入れたまま、ずっと大事にとっておいた一枚の一万円札。

それから保管すること7年間。

ホームページを立ち上げて、自分の描いたものを一般公開してみよう!
もしかしたら何かが始まるかも!

そのための資金ならば、あの一万円にふさわしいんじゃないだろうか。

よっしゃー!
とばかりに封筒の一万円を握りしめ、ヤマダ電機に走って7000円程のスキャナーを買ったことを今でも覚えております。
残りの3000円を何に使ったかは不明ですが。


あれから10歳年とった今でも、
そのチョイスはなかなかよかったんじゃないかと思います。

やぱっぱり物事は連鎖している。
顔も名前も覚えてないけど、あの時のモノ好きなおじさんに感謝。

そして梅の香堂を今後ともよろしくお願いします。





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