今敏、壮絶死。

「ごめんねぇ！丈夫に産んでやれなくて！」

先ごろ亡くなった、アニメ映画監督・今敏の遺書にあった母親の叫び。
何とも壮絶な話である。
すい臓がんの転移で、余命が数日と宣告されるとは・・・。
残された日々を自宅で過ごすために東奔西走する姿は涙なくして読めない。

http://kikori2660.tumblr.com/post/1007816998/5-18

私は、数年前何もしてあげられなかった義父の死に、重ね合わせてこれを読んだ。
「死」と向き合う心はひとそれぞれであろう。
しかし、その人の理想を昇華させるという意味では、
こういう形の在宅死はベストなのではないだろうか。

しかし、誰もがこのような死を迎えられるわけではないことも事実。

これの是非はともかく、
こういう時にきちんと支援ができ、本人と家族に寄り添える医療職でありたい。

諦観

「自分を諦めさせるのは、いつだって自分だよ」

森博嗣・赤緑黒白より。
小鳥遊練無の諦観に応える瀬在丸紅子の言葉。
そう、諦めてしまえばそこで終わり。
逆に言えば、諦めなければ、次につながる。
というより、夢とか希望とかは、
結局自分の気持ち次第なのだ。
うまくいかなくても、自分を信じていれば、
きっと次につながっていくはず。
まずは信じることが大切か。

ナイチンゲール没後100年

「天使とは、美しい花をまき散らす者でなく、苦悩する者のために戦う者である」

クリミアの天使、フローレンス・ナイチンゲールの言葉。
今日は、ナイチンゲールの100回目の命日。
没後100年も経つとは思えないほど、彼女の功績は素晴らしい。
医療だけでなく、統計学者としても一流だったことは知る人ぞ知る話である。
彼女がいたから、現代の看護学・看護教育がある。
我々理学療法士も彼女の生きざまを刮目してみなければ・・・。

ジョブズの言葉

「美しい女性を口説こうと思った時、ライバルの男がバラの花を１０本贈ったら、君は１５本贈るかい？？　そう思った時点で君の負けだ。　ライバルが何をしようと関係ない。　その女性が本当に何を望んでいるのかを、見極めることが重要なんだ」

誰あろう、そう、スティーブ・ジョブズの言葉である。
しかし、ビジネスの成功という以上に重要な意味が隠されている。
向かう対象がライバルでなく彼女だということ。
実はとても大切な視点ではないだろうか。
我々の仕事でも、問題にするのは患者・利用者の身体能力へのアプローチではない。
彼らが何を望んでいるのかをしっかり見極めることに他ならない。