SHIN-GEN-SAI 【箴・言・彩】

珠玉の名言・箴言をイシューします。

マインド・クァンチャ その5

2015-06-20 05:58:28 | 人生

不足しているものは、無だった。
唯一必要だったのは、無だ。
己を消すことが、自分には出来なかった。
だから、斬られた。

森博嗣「マインド・クァンチャ」より。
そうそしてここで初めて、この題名とのつながりに気づく。
「マインド・クァンチャ」、そうこころを「消す」「抑える」。
わかっているけど、難しい。
自分の存在を消せるものか?
剣豪の世界でなくても大切なことのように思う。
まだまだ、修行が足りない。
もっと精進せねば。

ちと仕事がヤマ場ゆえ、来週は休みます。
二週間後には更新できるかな?


マインド・クァンチャ その4

2015-06-13 04:29:54 | 人生

思い出した。
無心、か。
今がある。
ここにある。
己がある。
しかし同時に、
今はなく、
ここもなく、
己はない。
自分は何も考えていなかった。

森博嗣「マインド・クァンチャ」より。
記憶をなくしたからこそ、ゼンノスケはこの境地に至ったのだろう。
そこには、一度すべてを忘れたからこそ成り立つ無我の境地。
「無」の境地とは、何も考えずただあるがままの振る舞いなのだろう。
しかしその根底には、彼の生来の資質が必ず鎮座しているもの。
優しさ、真面目さ、そして真摯かつ一途なその性格がなければこの境地も活きないであろう。
大切なものはいつだって目に見えないけど、わかっているんだよ。


マインド・クァンチャ その3

2015-06-06 04:27:57 | 人生

しかし、この刀が抜かれ、振られるときには良いも悪いも生も死もない。
理由などなかったのだ。
あるのは、筋、つまり道のみ。
ただ、己の道があるだけだ。

森博嗣「マインド・クァンチャ」より。
そう、すべてを受け容れる。
まずはそこから始めなければ。
自分を変えることなど覚束ない。
こだわりを捨てよ。
意識をニュートラルに持て。
まさに「無」の境地か。