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みらいのダ・ヴィンチたちへ

できるかできないか。そんなことは明日に任せて、今このときを一所懸命に「ぼく・わたしは考えたよ。描いたよ。作ったよ。」

おもいっきり創造できる時間と場所が子どもたちには必要なのだ!

2012年04月10日 12時04分46秒 | 日記・エッセイ・コラム

Gawoo

造形教室として理想と現実のはざまで、すっごく葛藤しました。今、通ってもらっている子供たちに本当に必要なのは何か?支援者として熱意を伝え切れているのだろうか?毎回、子どもたちひとり一人の目を見て声をかけ、その子なりに、いやその子以上に完全燃焼することに集中してきました。がしかし、時間が、教室環境がそれを許してくれません。もちろん私の力不足のなにものでもありません。ある意味、私のうぬぼれなのだと思います。子どもたちはそんなちっぽけな器には入り切るわけがないのです。あらためてここで記すまでもありませんが、ひとり一人は本当に素晴らしい個性の芽を心に抱いています。スゴイのです。愛らしいのです。その子に負けないくらい私は作品を見るのが嬉しいのです。思い出すたびに涙が出てきます。

しかし現実が行く手を戸惑わせていることも事実です。模索している子、はみ出る子、超える子、熱意があふれる子、造形活動をいわゆる大人の価値観ではなく、純粋な個性として見守り、創作を通じて支援できないだろうかと考えました。

そのために新しい教室を開設したい。子どもたちのピュアなエネルギーを受け止めるには、自宅を使うしかないとの考えに至りました。教室とは呼べないような小さな部屋ですが、子どもたちの心を開放する場所となればと願っています。(大高町伊賀殿:緑区役所南・6月開設予定・詳細は近日ご報告いたします。)

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ひげ先生、フェイスブックしてる?

2012年03月08日 16時33分50秒 | 日記・エッセイ・コラム

子どもたちには内緒にしてください。ひげ先生の携帯電話は簡単ケイタイです。それでも少し変わった操作をしようとすると、もうお手上げです。ましてスマートホンなんて、ドラえもんの世界です。そんなこんなでフェイスブックを始めてみました。Facebookその名前が気に入りました。開いた本を閉じるように、お互いの顔と顔を合わせるイメージがダ・ヴィンチ教室の時間に通じるものがあると思っています。

さあ、この後、どのように活用できるのか、さっぱりわからないままですが、なんとかなるかなっと軽く考えています。タイトルのわからない本の扉を開いたようで、ワクワクしています。

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その写真から臭いのする図鑑がほしいね

2012年02月08日 12時35分46秒 | 日記・エッセイ・コラム
教室に図鑑を少しづつ増やしました。私の正直な気持ちは、この図鑑が本来の良い教材になってほしいと願っていますが、少し心配もあります。それはその写真に頼りすぎてはしまわないかということです。たしかに、自分はライオンが好きだ。動物園で見たことがある。でも絵を描こうとしても記憶が無くなっている。だから写真を模写する。これでよいのだろうか。
横道にそれますが、先日ある子が「カラスの後ろ姿が描きたいから、先生描いてよ!」これには正直すこし焦りましたが。少しデッサンを習った者は、記憶ではなく骨格から判断して描くことができます。できることなら図鑑ではなく、生体は無理にしても標本や骨格模型を目の前に置き、全方位から観察できたらどんなにかよいだろうと。
そこでイメージする力が必要になってきます。怒ったライオンは前足をどうするだろうな。想像して描いてみることにつながれば図鑑も対象物の基本を知る意味で用意する価値があります。
書店で図鑑を探していて驚きました。触ると鳴き声のする図鑑、原寸大の写真図鑑と、興味深いものばかりで、教室の子たちも喜ぶだろうなと、予算オーバーでしたが買ってしまいました。近い将来、香りのする植物図鑑が発刊されるでしょう。さすがに臭いのする動物図鑑は、たぶん買わないでしょう。
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自分の龍を育てなさい。

2011年12月28日 16時12分46秒 | 日記・エッセイ・コラム

今年最後のクラスが終了しました。4月度までのカリキュラム内容の検討もほぼ確定して、材料の選定に入って、ほっと一息しています。今は、子どもたち一人ひとりを思いながら保護者様向けのメッセージを一枚一枚書いているところです。しかしこれがなかなか手ごわく、書いていると次から次へと、あんなこともこんなこともと湧きあがってくるのではあるが、その時々の子どもたちの心境や、成長の証として考えてみると、はっきりと言い切る文章であらわすことが難しいもの。まさにこの子たちの成長は龍のごとく天を駆け上る様に、見ている時点で、すでに頭は未来へ、尻尾は実績の雲の中にあります。親御さんの願う、あわてずゆっくりと成長してほしいという思いは、叶わないと、創作活動を身近に見ていた私が断言します。

先日、来日したブータン国王の被災地の子供たちへの御言葉の中に「龍は心の中に住んでいる。自分の龍を育てなさい。龍は経験を食べて成長する。人は経験を積み重ねて(鍛錬して)強くなる。感情をコントロールすることが大切です」 

今、キーボードをたたきながらもまた涙がにじんできます。しあわせの本当の価値とは、理想や目標達成ではなく、今この時の現実の上でしっかりと立つことができていれば、それでよし。色塗りがはみ出しても、形が傾いていても、経験の積み重ねのほうが、先生にうるさく激を飛ばされたほうが、そのほうがいい。

ダ・ヴィンチの子どもたち、心の中の龍は失敗を恐れない、苦難を避けない、できるまであきらめない。この一年、本当によく「カンパリました!」先生は宣言します。2012年、先生は龍になります。風にも雲にも雷にも火にも変身して、みんなを見守っていきます。

今年一年ありがとうございました。2012年、みんなの成長に願いを込めて。

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「出来ない」と「やらない」の厚い殻を破壊するために

2011年10月01日 19時35分22秒 | 日記・エッセイ・コラム
松下幸之助の言葉に「成功とはあきらめないこと」 30代だったと記憶しています。嫌なことを我慢するのなら、すぐにやめて新しいことをやり始めたらいいのだ。甘いささやきに惑わされ、大切なことを忘れ、楽な道に行こうとしたこともありました。しかし、多くの良き先輩方の導きによって、今でも同じ道を歩ませていただいていることは本当にお陰様です。
「出来ない!無理!」 はっきりしていることは、言う子に限って「やってもいない」のです。
少しでも困難に立ち向かってやってみた子は、たとえ思うようにならなかったとしても、決して出来ない、無理とは言いません。次に良くしようと思っていますから、言う暇がないのです。ここはその子の性格だからと済ませてはならないと考えます。大人なら仕方がありません。子どもたちには、悪い癖をつけさせてはならないのです。
我慢させるのではなく、辛抱することを今から鍛錬させるのです。我慢ができるからといって、ほめられた我慢にあまり価値は見当たりません。ある意味、わがままと変わりません。しかし辛抱は人間を強くするため、将来の人間関係を生き抜くすべての基礎となります。
だから、今から辛抱を身につけさせてあげたいのです。私に武道の素質があったのなら、絵筆に代わって、子どもたちに伝えていたでしょう。
ここだけの話になりますが、この教室を始めるにあたって、教室の名前を「ダ・ヴィンチ造形道場」としようとも考えていたくらいですから。この考えはこれからも変えるつもりはありません。あいさつ、後片付けは厳しく、やってもいないのに出来ないとは言わせません。親御様にはご理解いただけるものと信じています。
発泡スチロール、熱線カッター、接着剤、初めて触る子も多くいます。だからこそ。失敗してみたらいいのです。甘えたいのはわかっていますが私も辛抱します。


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