先生が子どもの時、いまではもう見かけなくなった発泡スチロールが荷物の中のものを守る緩衝材としてたくさん使われていました。凸凹が複雑に組み合って、見ているだけで創作心をかき立てる素材の一つでした。飛行機や船など、発泡スチロールがあれば、なんでも作ることができました。しかし当時は道具がありません。木工用のこぎりで発泡スチロールを切ると、部屋の中がどんな悲惨な状況になるかをご存知の方は想像どおりです。
親からの鉄拳が怖くては、魔法の創作素材である発泡スチロールを楽しむことはできません。
10月の課題のため、発泡スチロールを大量に用意しました。クラスのみんなは先生のようなイタズラ小僧はいないと信じています(信じたいと願って)思う存分、発泡スチロールを知って、そのワクワク感を伝えたいと考えています。しかし今は優れた道具があります。今回、熱線カッターを使います。発泡スチロールを熱で溶かして、きれいに自由自在に切削するものです。子どもたちが初めての道具を使う時によくあることですが、切削中に迷っていると、スイッチを切ることを忘れてしまい、いつまでたってもカッターが動いてパニックになり、指先に小さなヤケドや部品をズタズタに切り刻んでしまうことがあります。
そんな失敗も学び(楽しみ?)ながら、今月だけは(今月も?)先生も子どもに戻ってみとうと考えています。ただし、やってはいけないことをする子には先生の怖い顔をおみまいします。だからお願い、絶対に発泡スチロールを〇〇しないでね!