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みらいのダ・ヴィンチたちへ

できるかできないか。そんなことは明日に任せて、今このときを一所懸命に「ぼく・わたしは考えたよ。描いたよ。作ったよ。」

咲き誇る

2012年09月27日 16時36分39秒 | 日記・エッセイ・コラム

午前中の雨も上がり、多くのファミリーと一緒に咲き誇るひまわりを見ることができました。(午前中に来場させた方々には、お会いできず申し訳ございませんでした)
はじめてこの展覧会に出展すると決めてからの、多くの壁をみんなは懸命にそれを乗り越えてきました。これまでと勝手の違う透明板とはじめてのアクリル絵具を相手に、その現実をそれぞれが受け入れて正面から取り組みました。
指導者として誇るのではなく、美大生や年配上級者も含め、すべてのひまわりを見て歴然、この子たちの作品は実にユニークでアバンギャルド(前衛的・新しい方向性を持つ)なものばかりでした。同じテーマで過去7回経験されている主催者の方からも同様の評価を直接いただきました。
選考の結果、700作品の中から
ランドマーク賞に山口天紀くん(4年生)、ひまわり賞(来場者人気投票)に石川敦也くん(2年生)が入賞しました。よくがんばりました。おめでとう。(入賞作品も含め、作品はHP「やったねギャラリー」で順次公開します)
201209150934000
山口天紀くん(ドクターイエロー):保護者様撮影

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石川敦也くん(太陽系ひまわり):下段中央

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{号外}ルーブル速報!

2012年08月07日 18時37分01秒 | 日記・エッセイ・コラム

先ほど、「目指せルーブル美術館 絵画コンクール」主催者から連絡が入りました。教室からは5名の努力賞(展示)をいただきました。残念ですが今年は入賞(表彰)には届きませんでしたが、それぞれに個性的なものが多くあったことは嬉しく、次回に期待できると思いました。

名古屋市立小学校のそれぞれ全学年が夏休みの学習課題誌「夏の生活」が渡されます。その4年生号の表紙に初菜ちゃんの絵が選ばれました。盆踊りの情景がとても細かなところまで描かれています。一人ひとりのおしゃべり、花火の音、太鼓の音、色とりどりの浴衣姿、にぎやかさがその絵から聞こえてきます。まるで映画のワンシーンを動画でみているように、その絵の中に引き込まれます。初菜ちゃんのOKをもらってこのブログでみなさんにその絵を観てもらいたいとおもっています。よくがんばりました!

よくみんなに言われることですが、「先生はいつも声のトーンが急に変わる」そうなんです。もうちょっとで達成できるときに、力を抜いたり、集中力が弱くなったりしたところを見たときには、トーンが激変して、こう言います「やれるのに、なぜやらないの(ダッ!)」けっして怒っていないのです。その子の「できるのに」を見つけて嬉しくて怒っているのです。でも何度でも言い続けます。みんなはできる生徒なんだからね。

子どもの作品(仕事)をコンテストへ出展することの功罪は以前にもお伝えいたしましたが、間違いのない初期誘導と事後支援(アドバイス・フォロー)がしっかりしていれば、やる気と意欲の強化になることは確かです。くれぐれも大人の評価、価値観をぶつけるようなことはしないようにしたいものです。7月課題の「ひまわりフェスタ」も賞選考があります。多くの子の作品が励ましを受けることを望んでいます。がんばった跡を具体的に励ましてあげてください。

思いつくままで雑文になり申し訳ございません。

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指導者の技量を超えてゆけ!

2012年08月03日 12時01分59秒 | 日記・エッセイ・コラム

昨日は中学生の夏休みの課題特訓でした。課題は「風景画」です。水彩であればなんでもよいと指示されていました。せっかくの機会ですから本格的な水彩画を試してもらおうと考えました。(水彩画紙・割り箸ペン?で描きました)小学生で不透明水彩絵具を学びますが、指導する先生によっては、この画材の特徴をよく理解できていないように見受けられます。小学生のうちは色の違いがわかればそれでいい、筆の走りをよくするために水で薄めて、下書き線からはみ出さないようにぬり絵をすればいいとでも考えていればそれは大きな誤りです。

先回ブログにも少し触れましたが、中学生になると教科書で「感じたままに描く」と、いきなり始まります。幼児期に芽生えた感性の開放を小学校で「描く方法」それも誤った方法論を押し付けられた子供たちに「感じたまま」が自由自在に表現できるでしょうか。安心して自分らしく感じたままを画材を通じて発揮できるように、指導者がそれを受け入れる器がなければあまりにも可哀想でなりません。

生徒に伝えたかったのは「描く」ことではなく「想い」を表現することでした。参考資料として持参してきた記念写真に写る建物や樹木を比率を計算しながら、消しゴムを何度も使って描きなおしているのを見てて、コレではいけないと思うのでした。「印象に残らないものは省略していいんだよ」「感動したものを主役にしよう」 この日はじめて出会った先生から言われたことが学校の先生の指導と違うことに混乱させてしまったかもしれませんが「これでいいんだ」ということが経験できたと願っています。

思い出の風景画、たいへんよくできました!Wonderful ! (生徒の描いた絵を多くの方に見て欲しくて掲載も考えたのですが、とても残念です)

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子どもとの約束こそ守らないといけない

2012年07月27日 16時00分45秒 | 日記・エッセイ・コラム

「センセイ、ファッションデザイナーやるって言ってたの、まだ?」Sちゃんのひとことにドキッ。半年前に、授業中になにげなく私がつぶやいた「今度やろうね」その約束を彼女は大切にしまっておいてくれていることに嬉しくなりました。その後すぐに課題の検討をはじめました。既製品のTシャツに絵を描くだけではデザインとは呼べません。やるからには本格的な服作りをさせたい。一枚の布を裁断して立体に仕上げて作り出すところを体験させたいと強く思ったのです。

素材は、サイズは、型紙はどうするのか、自分の母親にも相談したりしてイメージがしっかりできるまでになりました。しかしここで思わぬ壁が。縫製の手段で大きな問題が立ちはだかりました。針を使わせるわけには、ミシンはどう考えても無理があります。ならばいつも使っている接着剤か両面テープしか、、、。あれこれと実験をくりかえしたものの、成果が出ず半年が経ってしまいました。でもまだ諦めるわけにはいきません。Sちゃんとの約束はゼッタイに守らなければなりません。私の困難よりも彼女の意欲が勝る以上は、なにがなんでも。(それでなくても彼女は私の言葉の一つひとつをよく覚えているので慎重な発言を心がけています)

今現在、難問解決は何ら進んでいません。どなたか、良い方法がありましたらお教えください。お願いいたします。 この夏、私の宿題は不織布どうしを接着する方法(袖を丸く付ける・襟を立たせて付ける)のシュミレーションに明け暮れる予定です。(今、ふっと思いつきましたがアイロンテープなるものを大塚屋でみかけましたが、でも不織布が溶け出してしまうかな、、、。アイロンで火傷しないだろうか、、、。また眠れなくなりそうです。

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理由があって大きなタマゴを探しました。

2012年06月13日 22時32分26秒 | 日記・エッセイ・コラム

このタマゴは片手で持ってはいけません。「先生うそつき、これ石コロじゃん!」そう言いながら、でも嬉しそうにその石コロを両手でしっかりと抱え込んでいます。私の思惑どおりです。自分の手で地球を抱いているリアリティー、その岩肌から伝わる温度を感じ取ってもらうためには、この重さが重要になってくるからです。手のひらに軽々乗る小石では、地球があっての自分を感じることはできません。ある子がストライプ模様の石を「先生が作ったの?」それくらい縞模様がきれいな石でした。そこから脱線して、色の違いは成分や成り立ちの違いであること。マグマからはじまり、岩石や鉱物、さらには化石にまで話が盛り上がったクラスがありました。私も相手が児童であることを忘れて、理科・地学の授業になっています。いつものこと、かなり横道に逸れましたが、思う壺に入ってくれました。

なめらかな石のあるにもかかわらず、描きにくい石コロを探し、凹凸や裂け目、色の違いから、生命感を探すことに夢中になった子は、わき目も振らず制作に集中しています。創造力とはまさにここです。恐竜の頭部だけの作品には、正直びっくりしました。

ほとんどの子が後半の授業が始まります。このタマゴの名前や特長、性格などを出生証明書として記入してもらいます。これでこのタマゴに命が宿ることを期待しています。

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