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みらいのダ・ヴィンチたちへ

できるかできないか。そんなことは明日に任せて、今このときを一所懸命に「ぼく・わたしは考えたよ。描いたよ。作ったよ。」

新年度最初の課題は!

2017年03月20日 13時55分17秒 | 日記

教室の庭のさくらんぼの樹が満開を迎えました。例年になく多い花が小枝を撓らせるほどに凛と咲き誇っています。晩春には美味しいさくらんぼを皆で食べたいと思いますが、ライバルの野鳥に先を越されないように。野鳥といえば、秋から教室の玄関ドアの上に巣を作っている「ジョウビタキ」のピー子ちゃんも、そろそろ体力を蓄え終わり、シベリアへの巣立ちの外気温になってきました。また秋に帰ってきてくれるように、静かに見送りたいと思います。

最初の課題は「ちっチェアー!」ノコギリ、電ドリル、ドライバーを使う木工作です。設計図面を理解して、ちゃんと着座できる椅子を目標としています。目標なので、座れないかもしれないことを覚悟しておいてくださいね。(この課題は5.6年生対象です)4年生までは「ほんたてたんほ?」です。電動糸ノコ、くぎ打ちをして本立てを作ります。

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最強メンバー参上

2017年03月20日 13時40分52秒 | 日記

今回の課題目標はファッションデザインでした。でも、この面々にとっては常識は面白くないものでしかありません。隣人のやっていることは自分の理想とは違う。自分が作るものは、そのまた隣人には負けない。そうやって発想の渦の中で、もまれることでしか生まれない独創の世界観がぶつかってまた新たな可能性が展開されていく。私にとっても理想の時空間でした。ファッションコーディネートはコウでなくっちゃ!

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午後6時5分のピー子ちゃん

2017年02月26日 21時09分45秒 | 日記

ガオー教室の玄関の真上に碍子があるのを知っていますか。ガイシってナニ?まずそこから少しお話をさせてください。簡単に説明すれば、電線を天井などに這わすときに漏電を防ぐ理由から、壁から少し浮かすための陶磁器製の台座です。今では高圧電線などで見かけるだけになってしまいましたが、昔の家には屋外屋内に必ずあったものです。ここからは秘密のお話ですが、ガオー教室を増築する際、電気配線を自分でやってみたかった(素人が工事してはダメです)ので碍子を探したところ、どこにもなく、しかたがないので親の田舎の廃屋から外してきたものを取り付けました。昭和のなつかしさがわかる人に。

秋から教室に一羽のジョウビタキ(雌)がやってくるようになりました。日曜日の土いじりをしていると、決まって足元で虫を探しています。その距離50センチ。「カッツ、カッツ」さえずりが火打石をたたく音に似ているところから「火焚き」と名付けられたそうです。玄関の碍子の横をねぐらにして、日中は大高緑地にでも餌探しに出ていって、定刻の午後6時5分に帰宅してきます。子供たちが帰宅する時間にはチョコンと留まって、みんなの帰りを見送っています。そんなピー子ちゃんですが、冬の渡り鳥なので3月にはシベリアへ帰っていきます。そうです。教室にも巣立ちの卒業生がいます。また、さみしい季節がやってきました。ちょっとだけセンチメンタルな出来事です。

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完成まで一年半

2017年01月29日 19時22分46秒 | カリキュラム

学校の授業は総合的に修得することが求められているので、創作科目といえども時間の制約を守らなくてはいけない。当然ながら子どもたちの生来の性格を考慮するに至っていない現実がある。なので、その壁をクリアするための努力は個々に求められるし、その努力こそが将来に生かされる大切な経験です。創作活動(ここでは発想から完成まで)のスピード配分はとても難しい課題です。言うまでもありませんが千差万別で、個々へのアドバイス以外に方法はありません。では何のための塾でしょうか。結論になってしまいますが、塾は失敗から学ぶための経験をたくさんする場なのです。「失敗するのがイヤだ」「笑われはしないだろうか」「コツを教えて」「早く上手くなりたいから、同じ課題は繰り返さなくてもいい」これらすべては間違ってます。失敗から得られる経験こそ技であり、力であり、強い心です。最後はあきらめない。これ以上のアドバイスはありません。あきらめて投げてしまう前に、やるべきは安心して失敗をしましょう。

熊野厳蔵くんのスケッチブック 2016.5 完成したのは2018.1 いろいろな理由があって完成まで一年半かかりました。困難を楽しみました。

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子タヌキの散歩

2017年01月29日 17時47分10秒 | カリキュラム

ガオー教室かいわいは、小さな自然が探すとまだまだ見つかる。教室の裏には手作りのビオトープがあり、ヤゴからトンボの羽化が観察できたり、庭のレモンの木ではアゲハチョウ。冬には樫の木にコゲラがコッコッとドラミング、薪割りの汗を流しているとショウビタキの雌鳥が足元でピコピコおじぎをする。ヤマガガシ、ウシガエルは常連さん、自慢のネイチャーライフを満喫できる小さな幸せを一年中、教室の子どもたちと楽しんでいる。

今日は日曜日、薪をくべたストーブの上の琺瑯びきの黒いケトルがうなり出し、給水を要求する。教室の狭いながらのサンルームの窓から、ふと前庭に目を向けると、芝生の上の小動物と目が合った。「ああ、レッサーパンダか」イヤイヤ、ここは動物園みたいなもんだと半分納得しながら老眼のピント調整をする。「タヌキ?」以前から家族は目撃しているのである。その距離7メートル、教室を横切り、隣家のデッキ下へもぐりこみ、ゴソゴソしている。(カメラを構えたが、その後は姿を現すことなく静かになる)

教室の小さなタヌキたち(失礼いたしました)もいろいろやってくれます。顔に付いた絵具を楽しむ子は多くいますが、この二人は確信犯です。でも、大切なムードメーカーなんです。全員で大笑いして終了しました。(彼らのクラスは女子がいません。下ネタも飛び交います。学校と違って解放的になるのでしょう。黙って私も大笑いしています。)

昨年の複数のコンクールの結果が返ってきています。「名古屋の未来」がテーマのコンクールには教室から高学年生2名がエントリーして、準グランプリと審査員特別賞をそれぞれいただきました。ふたりともやってくれますね~!美育文化コンクールは3名の一次審査通過の報告が、JAコンクールは5名の入選目標を立てています。さあッ!びっくりポンのはじまりはじまり!

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自‘我‘像を楽しもう。

2016年12月08日 09時47分36秒 | 日記・エッセイ・コラム

自画像の課題が終了しました。シンプルな課題ですが年に2回程度は描かせたい意義のある課題です。自画像には本人のその時の心模様が鮮明に表れます。しかし、自画像制作は楽しめることそうでない子の差がはっきりしています。本人よりもカッコ良く(?!)描くことができニンマリしている子。思うような仕上がりにならなくて自宅に持ち帰りたくないと訴える子。それほど自画像は難しいという思いが強く出る、つまづきの石になりやすいのです。

多く見受けられるのは「鼻が描けなくて、友だちに笑われた」「肌色が混色できない。顔が汚れた」「記号のような当たり前の顔にしか描けない。自分じゃない」これらが苦手意識の始まりです。ではそうならないための指導とは?本物そっくりに描くための技能的向上でしょうか。まったく違います。答えは「自画像を楽しむこと」です。難しいから楽しめるわけがない!と反論が聞こえそうですが、小学生の年齢期は模写を第一の目的ではありません。

例えば難しい算数問題を「難しいから好きでない」ととらえるのか、「クイズを解くみたいで楽しい」ととらえるのか。その差は結果が全く違ってきます。たとえ不正解であったとしても、どこが間違いの原因なのかを探る楽しさを知っている子は「なるほど!」の満足した声が聞こえます。図工も同じです。もちろん正解がないので点数をつけられませんが、達成感、充実感は算数以上に味わえると思います。

話を戻します。苦手意識を持たないようにするには「楽しさに集中する」外からの価値のない声や評価を弾き飛ばす。そうすると思う存分やり切り、完全燃焼させることができます。完全燃焼してるエンジンは最大限の推進力を生み、外部からの抵抗力を身につけられます。

写真はりょうたくん(2年生)の絵です。線に勢いがあります。迷いがないので、思いを出し切っています。本人の心がよく表れています。これこそが本物の「そっくり」ではないでしょうか。(でもね、)この絵は描き上げたその瞬間を持って役目を終わります。当の本人はいつまでもこの絵をいとおしく思い続けることはしません。すでに次の楽しみを楽しみにしています。これこそが楽しみを積み上げるということです。

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冬のレモン

2016年12月06日 12時13分04秒 | 日記

焼きマシュマロ、レモンソーダ、オイルランプ、クリスマスピラミッド、

教室のみんなで冬をたのしみにしています。

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ランプの燈火が復活する

2016年12月06日 09時25分28秒 | 日記
もう記憶にないほど、ずいぶん前に小樽の北一硝子で購入したガラス製のオイルランプを5年ぶりに修理して、この冬によみがえりました。灯油瓶と笠の色はマルーン(阪急電車の車輌のあの上品な)であまり見かけない色彩が自慢です。銅製の野ばらの飾り細工は黒銅色に変色したまま残しました。7ミリの布帯芯は優しい光で子どもたちを見送っています。LEDライトにはない、穏やかな灯下を記憶に残してくれたら嬉しいです。
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好きこそもののじょうずなり

2016年12月01日 09時35分00秒 | 日記・エッセイ・コラム
だれひとりとして同じものを制作する子はいない。当たり前のことですが、だからこそ人の尊厳なので、それを親・指導者の威圧で曲げることがあってはならないと強く確信しています。「子どもは創造することを楽しむ」ものであって、そうでなければ子どもとしての健全な成長にならないと断言できます。このことは今の社会が実証しています。
描いたり作ったりする行為は、その子自身の感情の現れで、私のように、その子にたった2時間しか接していなくても、まるでその子の日記を手に取って読むようにわかります。勉強で疲れたよね、嫌な事あったよね、眠たいよね、おなか減ったよね。それでもこの教室では元気に復活し、すべてを忘れて没頭するよい時間を過ごしてもらいたいと思います。習い事は楽しむところではないというご批判もありましょうが、何か好きなこと楽しみにしていることが軸足にあれば、勉強をはじめスポーツ、その他の関心へ、もう一方の足を安定して伸ばすことができるのではないでしょうか。両足の振り幅が大きく広く深くなってゆく、「創造する」とはこのことです。舗装した歩道を歩くことでは決して得られない喜び、楽しみながらこの先を生きてゆくことにつながると確信しています。
MOA美術館コンクール豊明市銅賞を受賞したEくんも、集中と解放を繰り返しながら、これまで以上に降り幅が大きくなるように、GAWOO教室の枠から飛び出るほどの活躍に期待しているひとりです。おめでとう!
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決してよい子ではありません

2016年11月17日 12時52分50秒 | 日記・エッセイ・コラム
「来年は何を描こうかな」かっこいいねッ!MOA美術館コンクールに二年連続の受賞を果たしたIくん(5年生)の自信に満ちた言葉に大いに期待しています。今期も多くの子がいろいろなコンクールで受賞しています。私の自慢の子ばかりです。コンクールの功罪についてはこれまでも幾度となくお伝えしてきましたが、参加する一番の意味は「挑戦のチャンスを真正面で受けとめる力の発揮」にあります。しかしながら子どもの受けとめ方は様々です。するかしないかは自由であることを伝えながらも、純粋に腕だめしのつもりで勧めています。入賞することはとても有り難いことです。だから賞をもらえなくても落ち込むことは無用です。挑戦することが素晴らしいのです。ファイト!(戦わない子がかわいそう)諦めたら(諦めさせたら)チャンスも逃げていくのだから。
Iくんの入会時のあれやこれや出来事をいろいろと思い出しながら、受賞の要因をひとつふたつ。
●何事もシンプル 彼の大切にしたい個性です。大人のような固定概念で論破してくる子と違い、こだわりを持たずに、とにかくやってみようとします。(決して私のアドバイスだから従順するのではありません。ほかの子以上に反発してきます)
●遊んで、ふざけて、そして集中 ここでの時間の過ごし方にメリハリがあるので飽きないようです。失敗を気にしないから諦めません。(質問には答えますが判断は本人です。失敗を予測しても本人に任せます)
Iくんは大人が評価するような当たり前の良い子では決してありません。素敵な生徒のひとりです。来年は金色だねッ!
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