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みらいのダ・ヴィンチたちへ

できるかできないか。そんなことは明日に任せて、今このときを一所懸命に「ぼく・わたしは考えたよ。描いたよ。作ったよ。」

さらばGR また逢う日まで

2017年11月09日 21時02分56秒 | 日記

「残念ですが修理不能です」愛機GRはドイツの青空を映しながら永遠の別れとなった。少しだけカメラの話になりますが、スケッチのことについての思いも話したいのでお付き合い願います。私のカメラはその世界ではいわゆるクセモノと呼ばれる、いささかややこしい部類のカメラでした。レンズは交換できません。ズームアップもできません。手ぶれ補正もありません。かろうじてオートフォーカスがついていたぐらいです。自慢できるのは小っちゃいので片手でシャッターが切れます。単焦点レンズなのでストロボなしで明るいです。素晴らしくきれいなボケ足です。ただしそのすべては撮影者の腕次第といった、まさに道具そのものでした。

これらのことはスケッチによく似ています。自分の心の眼なので交換できません。広角にするのか望遠にするのか、アングルを決めるのは自分の足しかありません。手ぶれだけはワザとするときがあります。そして何より楽しいのは対象物がどうあれ、自由自在にボケを使い、自分の絵にしてしまうことができるのです。紙に筆記具、まさに道具を使っているなと感じるのです。目の中の印画紙に焼き付けているのでデータが劣化することもなく、かえって時間がたつほどに鮮明さを増してくることさえあるのです。あの時の紅葉の光と影はよかったな、また行ってみようかな。心の印画紙は色褪せしません。

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カメラが、、、、。こわれた!

2017年11月04日 23時27分24秒 | 日記

ノイシュバンシュタイン城をすぐ前にしてカメラが動かなくなるアクシデント。そんなことで動揺しないのがスケッチマンの強味、描くものさえあれば、何とかなるさ。誰にも邪魔されたくないので、登城路から少し高い斜面に座り、スケッチを始めた。眼下をゆく人たちには見ることのできないパノラマが独り占めできる喜びを満喫。それでもここは観光地である、じゃまする人は少なくない「何を描いてる?画材は何か?絵を撮ってもいいか?」見知らぬ人との会話は嫌いではないが、今は絵に集中したいのだ「どこから来た?」との問い掛けに、スマイルで「フロム ドイッツ」これで相手はもうそれ以上の質問はしなくなる。

そんなこんなで、カメラのデータが取り出せなくて、ブログにするのが遅くなり、熱がおさまったこの11月になってしまったことを言い訳とします。ローデンブルグにて

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秋真っ盛りのドイツをスケッチしたのはどいつ?

2017年10月29日 14時09分00秒 | 日記

いつものスケッチブックを持っていきたいけど、その大きさにひんしゅくを買うのは。ならば、バックパックのサイズに合わせて作ればいいのだ。最後まで使い切れていなかった画用紙を集めて一冊のオリジナルを自作してしまいました。だから、紙厚も色もバラバラに、それも後からわかった嬉しい選択でした。

出国審査からあれやこれやの小さなアクシデントの繰り返し、最初に開いたのはミュンヘンからシュッツガルトへ向かうICEのコンパートメントの車中だった。大きな一枚窓から望むはじめての南ドイツの風景に誘惑されて一枚。沿線のどんなに小さな町にも必ず教会の塔があり、牧草地の奥には濃い森が包み込むロケーションは、変な言い方ではあるが「作り物のような風景」である。

*ノイシュバンシュタイン城にて

 

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新しいスケッチブックだ!うれしいな。

2017年08月30日 21時03分17秒 | 日記

熊野厳蔵くんのスケッチブックが二冊目に新しくなりました。初代と同じ紙質のものが廃番になってしまい、少しだけ平滑に、白色度もありますが、この特異なサイズ(黄金比)がお気に入りなのです。でも店頭では人気がないらしく廃番も遠くないとか。厳蔵くんはそれを見開き(2ページ分68×20cmで描いています。もうこのサイズ比から一生逃げられなくなっています。教室のみんなも「丸い画用紙」を使って天井画を描いたことがありますね。意外と楽しかったでしょ?それと同じでワクワクします。

この夏、毎週日曜日に一枚のペースでスケッチしました。雨の中、蚊の中、おかげで日焼けもしました。そんな中で気づいたことがありました。スケッチは絵になる風景を探してはダメ、構えてもダメ。ゆるい視線でピクッときたら、そこが最高のフレームになると。構図がどうのこうのとか難しいことを考えたりしないこと。そんなのはカメラのする仕事で、スケッチはもっと自由なんだということを楽しまなくっちゃ。だから紙に収まり切れなければ建物だって省略、イラナイ物は樹影で隠します。大きさを間違えても気にしない。だれも文句は言えないから、安心してピクッとした風景にしてしまいましょう。

「厳蔵くんは着色をしないのですか?」本当のことを言います。「苦手なんです~っ。」そんなことでは子どもたちに笑われ軽蔑されてしまいます。そこで一念発起しました!9月から色付きに挑戦します。20色の水性ボールペンを用意しました。これまでの黒い線が色に変わることをイメージすると、少し不安になります。そうなったときは子どもたちの顔を思い浮かべるようにして払いのけることにします。「厳蔵くん、たいしたことないなぁ~」そういわれないように。

教室の皆さんも新しいスケッチブックを手にすることが小さな喜びになることを厳蔵くんになり替わって願うばかりです。

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あいさつできる子

2017年08月30日 20時42分49秒 | 日記

ヒゲ先生は以前、中学校の入学式の壇上であいさつしたことがあります。「新入生の皆さんおはようございます!」「おはようございます!(先生方の声)」少し心配になりました。さらに「ひとつだけ質問させてください。この中でひとりで名古屋駅まで切符を買って往復することができない子はいますか?」(恥ずかしそうに数名が挙手。ということは、ほとんどの子がひとりで往復できるということです。ホントに?)

「君たちはもう小学生ではありません。小学生には許されることでも、中学生は自分で責任を取らなければならないことがあります。その時、何よりも先に挨拶が身についていなければとてもさみしいことになります。」 式後、校長先生から「まあ見ていてください。一か月もすれば、ほとんどの子は先輩から指導を受けて自覚しますから」

教室入室時のあいさつアレコレ 「おぅ!」「ちわ~っ!」「暑い暑い暑い!」「センセ!セミ!セミ!セミ~!」それぞれに個性があって楽しいあいさつです。でもなかには「・・・・(お化け屋敷のように)」ドキッとすることが少なくありません。帰りのあいさつでも「さいなら!」「じゃぁな~」「さらばじゃ!」 そこでもさようならの返事もなく、スゥーッと気配を消すようにいなくなる子 心配になります。

そんな中にあって、素晴らしいあいさつをする姉弟(6年・2年)がいます。この姉弟は土曜日クラスに自宅から徒歩と市バスを乗り継いで往復して通っています。時刻、運賃、乗り換えバス停などすべて自分たちでできる子です。親御さんの愛情はもちろんのこと、学校の先生方、バレーボール部活での指導、周りの人たちの教えをしっかりと身につけていることがよく伝わります。だからこそ多くの人の、この姉弟の成長に沿った目配り気配りが行き届くのだと思います。

絵具の塗り方よりも先にまず、あいさつをと願っています。あいさつは本当に大切です。必要な時が来れば自ずとできるようになるは、はっきりいって無理です。

●信州白馬の森で拾ったドングリから育てて25年目で初めてのドングリが結実しました。教室での指導も、これと同じような根気が必要なのだと、、、。Good luck

●教室玄関を風雨から守ってくれたキャンバス生地のオーニングが5年目の大風の日、破れてしまいました。これまで通り自然素材をと思いましたが、より強度のあるテント地でボーダー柄のブラウンカラーに変えました。気が付いてくれたかな?

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夏休み課題特訓2017ファイナルウイーク

2017年08月27日 19時16分10秒 | 日記

身長も腕も伸びました。 毎年、夏休みに特訓を受講してくれているHちゃん(6年生)今期は愛鳥週間ポスターで挑戦でした。これまでも受賞経験のある子なので、私のプレッシャーも軽くありません。6年生なりの表現力を要求されるなかで、彼女らしさをそこへどう盛り込むことができるのかが大きな課題です。彼女は「明るい慎重派、マイペースでコツコツ」とでも言っておきます。もちろん良い意味です。家で描いていても充分に描き上げることでしょうが、それではもったいないので、揺さぶりをかけます。「鉛筆での下描きは15分でやるよ!」「えっ!ムリムリ!」うっすらと大きさと位置だけをザックリと描いてもらいました。6年生になってもぬり絵から抜け出せない子が多くいます。下描きの線画をキッチリと描いておかないと不安で絵具が載せられないのです。神経質になって塗りつぶすことだけに没頭してしまう子。にじんでオロオロしてしまう子。結局、イヤになってしまいます。これではせっかくの筆の勢いや躍動感、予期せぬニジミの面白さを楽しむことができません。

あらためて確認しておきます。図画工作の学習目的は先生の言いつけを守ってきっちりと美しく仕上げることでも、絵がうまいといわれることでも決してありません。将来に持ち続けて、強い自分を発揮するための自己表現のひとつなのです。大人になって絶対に役に立つ時が来ると確信していいのです。もちろん夢にしてもいいのです。

高学年生のポスターともなるとさすがに2日間の時間が必要です。ポスターとしての構図、羽根の質感、レタリング(書体を描くこと 中学美術ではすぐに学習します)など、多くをこなさなければなりません。

何をどう体得したのかは写真をご覧ください。やるじゃん!腕を上げたねっ!

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夏休み宿題 はじまるね。

2017年07月11日 11時46分05秒 | カリキュラム

7月4日教室のアベマキの大きな木でセミが鳴き始めました。夏休み宿題特訓教室の受付の始まりを知らせています。この夏はどんな出会いと楽しい時間が展開されるのでしょうかワクワクしています。昨年まで満席でお断りをしていた子の多いことに反省して、この夏は一日三名限定でおこなうことといたしました。いろいろ迷ったのですが、三名での同席時間がもたらす、自分ひとりではできない気づきが共鳴しあう機会が、良い結果となることに期待しています。だからといって、鬼のヒゲ先生の甘えに対するカミナリは決して優しいものではありません。さあ、たっぷりの心のあせをかきましょう。「愛鳥週間ポスター」図鑑をペラペラめくって、お気に入りの写真に似せて描けばよい なんてことは絶対に許されません。まずは「鳥」を知り、「環境」を思い、「自分ならどんな行動」をすればよいのかを考えてから描くようにしましょう。これが課題です。

6年生(意欲のある子はやらせたいとは思いますが、ミリ単位での精度を理解しなくてはなりません)の課題 「ちっチェアー」が完成しました。さすがKくん、ビシッと決まりました。裏板に日付と名前を書いて持ち帰りました。


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日本も変わってきたな

2017年05月22日 09時22分01秒 | 日記

画材や工作素材の見本市が大阪であり行ってきました。新しい素材を期待していましたが、各メーカーは売れる学校教材を目標にしているので、短時間で、手間なく、出来栄えのする(誰が作ってもそこそこの作品に見えるような)ものが多く、ダ・ヴィンチの子どもたちには新鮮味に欠けるというのが率直な感想でした。そんな中にあってこれは何かに使えそうだと思えるようなヒントを必死に探しました。収穫は今後の教室でみんなで展開していきますので期待していてくださいね。

京阪電車で中之島にある国立国際美術館に立ち寄りました。ステンレス鋼パイプでできた巨大オブジェの隙間の入り口からすぐに地下へ下ります。館全体がすべて地下にある珍しい美術館です。ライアン・ガンダー展「この翼は飛ぶためのものではない」このテーマにこころひかれました。表現することは無限であると再認識、いや常識を破壊され心底楽しむことができたのでした。

「美術館内は撮影禁止」というこれまでの私の常識がひっくり返る出来事です。案内所で注意事項の説明を受け、撮影許可書のタグをぶら下げて、正々堂々とピカソだろうと岩間弥生だろうと作品の間近でシャッターを切ることができました。学生時代からの越えてはならないベルリンの壁が崩壊した瞬間を経験できたのです。これはすごいことなのです。やっとこさ日本の美術文化も西洋の常識の足元に(西洋ではしっかりとレクチャーを受ければ、有名画家の作品を前にスケッチ模写が許されています)

その感動が時の速さに消されないように、大阪駅から在来線(新快速で米原乗り継ぎ、特快で名古屋)3時間20分かけて帰りました。おしり痛い!

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戦国武将さんぽ

2017年05月19日 11時14分13秒 | 日記

ある親御様「動物といえばハムスターしか描かないんですけど、心配になります。(二年生女児)」「高学年生になったのだから、もっともっと多くの関心を持ってほしいのですが昆虫から離れられないんですが」どちらもそんなに心配することはありません。いや、一つのことに集中できることのほうが有り難いですね。なんの関心も持てなくて成長することの不健全さに比べたら。

Syunnki「先生!城を描いてもいい?」ヒゲ先生「おいおい、この前描いたとことだろう」S「この前は安土城だよ。今回は名古屋城だってば!」ヒゲ「‥‥‥。じゃあ、戦国時代の砦城にしようか」S「砦城ってどんなのかしらない!」ヒゲ「教室の窓から見える向こうの丘が鷲津砦だよ。その向こうは丸根砦だよ。今度、行こうか?」 と、いうことで約束をしてしまいました。ひとつ上級生のたっくんも誘い三人で日曜日に出発しました。

教室~鷲津砦~大高湊址~大高城址~海岸寺~新幹線アンダーパス~丸根砦~ターザン~大高北丘陵の尾根縦断~最大斜度45度を落下~教室 全行程3000メートル 高低差30メートル 歩行時間120分 教室史上最大のアドベンチャーを踏破!途中、Syunnkiタケノコを、たっくん平クワガタムシをゲット!

第二弾、不確実企画中!乞うご期待。アドベンチャー参加希望者はヒゲ先生まで、その熱意を強く伝えてみよう!ひょっとすると行けるかもね?

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卒業生のみなさんへ

2017年03月31日 16時04分07秒 | カリキュラム

今年度も無事に卒業生を送ることができましたこと、親御様に感謝申し上げます。正直にいいますとこれまで多くの子を送りましたが、今期卒業生が一番いろいろな意味で心に掛けていました。これは決して技能がどうだとか、理解がどうとかということではありません。まだ予期せぬ中学生として困難な状況にあっても、必ずやそれを乗り越えてほしいと願っての思いです。

一年生の時期にしか身につかない習慣があります。三年生、六年生の時期、それぞれに一人ひとりにちょうど良い時期に、それは身につけなくてはならない大切な習慣があります。たとえば一年生に六年生が身につけるべき敬語は難しく、あいさつや後片付けといった躾は六年生になってしまっては、これもまた難しいものです。

教室では授業の中で自己表現の方法や発想、創作もまた同様に時期を見逃さないように細心の目配りをしてきました。この教室は小学生までの指導で終了、いわば後が無いとの意識で子どもに接しています。それゆえに小学生で習慣づけられなかった事は、その子にとって宿命課題として残り、背負わなくてはなりません。(親御様にもまだピンと来ないとは思いますが)しかしながら教室で経験した困難の壁を乗り越えた実績があれば、この先いつか必ずその経験が活かされ、自分で背負ったものが身を助けることができると私は信じています。

素敵だったダ・ヴィンチの子どもたちへ Good luck! 

*教室の花桃(?)が咲き始めました。新学期が始まります。新しい子たちとの出会いにワクワクします!さあ、思いっきりぶつかってきなさい!

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