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それにしても眠れないのだ

日々の眠れない出来事を虚実織り交ぜて

それにしても「「流れ」って何なのさ?」なのだ。

2025-05-01 15:59:22 | Weblog
 工藤公康は、元プロ野球選手で活躍し監督も優秀に務めて日本一に何度もなる等、大いに実績を残した人だ。その人が、プロ野球の解説で「流れ」という言葉は嫌いだ、と。「悪い流れを断ち切りました」「良い流れが来ています」とか使われがちなあれ。使う人に細かく聞くと、それはチームのムードだったり集中力だったり何だったり。そういう曖昧な言葉で濁さずちゃんと説明するべきだ・・・って感じの事を言ったようだ。
 これに対して、世のネット民達は、かなりの数が「流れ?あるでしょ」「使って構わないでしょ」と反対の意を示していた。まあ、個人の考え方なので、どう考えるかは本人次第だから、それは強制できないけど、ここで興味深いのは、理論派で大活躍してきた工藤公康に対して、何の実績も持たず足下にも及ばないヤツが「知った口きくな!」って刃向かっている点。野球に関してどっちの意見を採用するって聞かれたら、即「工藤さん!」って答えるね。
 それと反対派の中に「長々論理的な解説を聞きたくない」というのもあった。これもう「お前のバカさ加減になんて合わせてられないよ」って話だ。話を振られた解説の人が「今のプレー、エモい」「このストライクはキュンだ」「今のエラーはチョベリバだ」とか分かりやすい発言をする、でもそれ解説じゃないし。解説ってどういう意味か知ってる?聞きたくないのは自由なんで、音をミュートしてテレビ観なさいな。はい、解決。
 大体、野球の練習で“流れの練習”なんて、聞いた事ない。良いバッティング、良いピッチング、良いプレーが試合に勝つ事に繋がるから、それぞれの練習をするのは聞いた事あるし、見た事もある。で、良い流れが試合運びを良くするなら、当然それをより確実に手に入れるよう練習するよね。でも、そんな練習、聞いた事ない。あるの?秘密裏にやっているの?監督に、試合後に、「あの良い流れの時にアウトになったのは、流れを掴む力がないからだ!」と怒られたら、どう反省して克服するの?試合で満塁になった時、ピッチャーは代えがちだけど、「悪い流れを変える!」って理由で交代を決める監督いるの?ゲームのパワプロ(パワフルプロ野球)とかで隠しパラメーターに「流れ(プラスは流れ発生力、マイナスは流れ裁ち切り力)」なんてあるのかしら?
 で、この話題が世に出た後の2025/4/30、ソフトバンクvs日本ハムの試合がテレビで放送されて、解説に工藤さんが呼ばれていた。そして8回の日本ハムの攻撃時、実況の人が「流れが・・・」と言ったのだ。その瞬間筆者は「あ、「流れ」を使った!どうなる?」でワクワクしたら、工藤さんは筆者の期待を裏切らず「「流れ」は使いたくない」と、記事と同じような事を説明したのでした。状況に日和らないし、筆者の期待にも応える、実に好感が持てました。
 それはそれとして、個人的には、解説の人は、試合中の素人目には分からない事を、平易な言葉を使ってしっかり分かりやすく説明し、試合の面白さ、プレーの凄さを伝える事にあるはずだ。そうじゃなきゃ、実況だけで良い。個人的には、プレー直後の選手や監督の気持ちを読む解説者が出てきて欲しい。「今、「あいつ滅茶苦茶しやがって」って怒っていると思いますよ」とか「「首三回振って逆ダマ投げるってどういうつもりじゃい!」って怒ってますよ」とか、勝手に代弁する。より試合が身近になると思う。で、試合後にインタビューで「解説者の人があー言ってましたが、本当は?」って聞いて、答え合わせするのも、実に面白い。そんな事になったら面白いなぁなんて思いながら、今日は特に気持ちは何ともなっていないので、すぐに眠れそうなのだ。


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