それにしても「叩かれないインスタ映えのために一筆したためる」なのだ。

　流行り物はバカにされがちな世の中。最近バカにされている流行り物と言ったら「インスタ映え」だろう。インスタ映えってのは、SNSに投稿する写真をとにかく良い感じに頑張ることを指す。
　ところで、なんでこんなにも嘲笑されるのだろうか？素人がイキっているからか？自己満足の“良い写真”を撮ることだけに注力して、撮る時の周囲の迷惑を省みない人が多いからか？それが出来ない人達の嫉妬由来の逆恨みか？はたして・・・？
　ま、人の心を推し量るのはとりあえず置いておくとして、ただまあ、写真を撮るなら“良い写真”を狙うのは当たり前の行為だ。それが公開前提ならなおのことで、テレビや雑誌や一般企業だって、食べ物や建物とかの商品カットを撮る時は、被写体がより良く写るようあれこれ注力している。例えば販促用のハンバーガー写真を撮る時、何十個ものハンバーガーを用意し、その中から一番良い一個を選ぶことはザラだし、写真を撮り終えたら用意した食べ物はそのまま廃棄してしまうことも多々ある・・・けど、これに対して文句をつける人は見たことがない。ま、その辺は全然公表されないし、場合によってはスタッフがいくらか食べたり、持って帰ることもあるから、外部から一概の叩きをすることは難しい・・・って事もあるのだろう。
　わかりやすい叩きやすい例としては、テレビのバラエティ番組とかで食べ物を粗末に扱った時だろうか。これに対して、昔は許されていたようだけど、昨今は相当クレームが寄せられているようで、大抵画面下に小さな文字で「この後スタッフが美味しくいただきました」的な注釈が入るようになった。
　・・・というとこにインスタ映え叩きの回避策があると思えるのだ。つまり、これからSNSに良い感じの写真を投稿する人は、画像下辺りに『この後ちゃんと食べました』とか『許可を取って撮影しました』って感じの注釈を入れとけば良いんじゃないの？それが本当かどうか確かめようがなくても、テレビはそれで許されているし。なら、個人だって許されるでしょ？
　さてこれで叩かれる側の対応はあらかた出来たと思うんだけど、ついでに今度は叩く側についても考えて、誰もがなるべく気持ちがささくれない世の中にどうすればなるのか考えようと思ってしまったので、今日は当分眠れなさそうなのだ。