それにしても眠れないのだ

日々の眠れない出来事を虚実織り交ぜて

それにしても「今そこにある危機感」なのだ。

2021-03-03 18:33:55 | Weblog
 ヒーロー系作品の話を大雑把にまとめると、世界を支配したい悪の存在と世界を守る正義の存在との対決を描いた物・・・みたいな感じになる。大抵は正義側視点の話なんで、ぶつかり合いがあっても基本的に正義側が連戦連勝するんだけど、時間経過と共に悪側は色々考えて段々と強さを増していき手口も巧妙になっていくので、正義側はどんどんどんどん厳しくなっていき、最後はホントギリギリで正義側が勝つ。
 なぜこういう展開になるのかというと、そういう展開にした方が作品として盛り上がるから・・・っていうのは当然なんだけど、もうちょっとリアルに考えてみると、悪側は好きなだけ時間をかけて作戦を練って強くなって好き勝手に侵略して暴れ回れば良いけど、正義側は悪側の動きに対応して後手後手でその場を破壊されないよう必死に守るだけだからだ。
 攻守において、責めるだけの側と守るだけの側があった時、守るだけの側が守る物(人とか建物とか土地とかとか)を一切失うことなく最後まで戦い抜いて勝つことは可能だろうか?まぁ、無理だろう。可能にするためには、守る側は責める側のあらゆる行動を想定して、対策完備・・・は無理だから、とにかく責め側に先んじて守備を増強しまくって責める側が自爆するか何らかの理由で諦めるのを待つ・・・けど、これは勝ちではない。やっぱり勝つには、攻めないとだめだろう。ヒーロー系作品だと、最後は、悪の大ボス達自ら出撃してきたのを撃退するか、悪のアジトへ攻め込んで大ボス共々撃滅する展開になる物が、多分殆どだろう。
 といったところで、中国の海洋進出だ。近年はその活動が活発になり、近隣諸国だけでなく、西欧の国々も危機感を募らせてきている。日本の場合、中国で2021年2月に施行された新しい海警法が、特に気になってしょうがない。なぜなら、新しい海警法によって日本の海上警備が用をなさずに日本固有領土の尖閣諸島が奪われてしまう危険性が大いに高まったからだ。細かい説明は省くけど、要は現状だと、中国側が手前勝手な理屈をつけて尖閣諸島へ特攻してきても、日本側は防衛以外の決定的な排除行動を取ることはできず、もしそのまま島へ上陸されたなら、尖閣諸島だけじゃなく、日本の領海が大きく失われてる感じになってしまい、そうなっても日本は“遺憾”しか発せないのだそうな。
 今回中国は、日本の法やら整備状況やらなんやらといったあれこれの弱いとこを年月かけてじっくり研究した上で新海警法を作ったとか。実際、日本は大わらわで、とりあえず即刻中国へ非難を申し入れてけど当然相手にされず、今一生懸命対応法案や体制を考えているそうな。それでも、現状挙がっている案は“守るだけ”手段のつぎはぎ補完ばかりに思える。ま、日本は勝つことを目的としているではなく、恒久的“棚上げ”を目的としているようだけど、果たして?
 ヒーロー系作品は、大抵最後はなんとか正義側が勝って終わるけど、まあ作り話だからねぇ。現実の出来事に対応する“力”について考えようと思うので、今日は寝てなんかいられないのだ。
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